漫画家の栄枯盛衰を描いた「サルでも描けるまんが教室」少年誌傾向分析に納得
2016年5月13日 更新

漫画家の栄枯盛衰を描いた「サルでも描けるまんが教室」少年誌傾向分析に納得

「サルでも描けるまんが教室」略して「サルまん」。作者の相原コージ先生と竹熊健太郎先生が、漫画の描き方から人気漫画家になったらどうなるかをギャグで教えてくれます。80年代の少年誌の比較など、面白くてためになる漫画「サルまん」を振り返ります。

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「サルでも描けるまんが教室」

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相原コージ先生・竹熊健太郎先生作。
1989年、ビッグコミックスピリッツで連載。
コミックスは全3巻、新装版は全2巻、愛蔵版は全2巻。
漫画の描き方から、いろんなジャンルの分析、さらには投稿、デビュー、連載まで懇切丁寧に教えてくれますが、あくまでギャグ漫画。実用的なことを面白く教えてくれます。途中からは作中作「とんち番長」が連載され、壊れていく漫画家の姿まで描いてくれており、漫画家志望者でなくても笑えて、ためになる作品です。

登場人物

相原弘治(左)竹熊健太郎(右)

相原弘治(左)竹熊健太郎(右)

あくまで漫画の中の登場人物です。相原が漫画を描き、竹熊が漫画の描き方やアイディアを教えてくれ、二人で漫画家を目指すところから物語が始まります。
出典 naruseriri
https://www.google.co.jp/search?q=%E3%82%B5%E3%83%AB%E3%81%A7%E3%82%82%E6%8F%8F%E3%81%91%E3%82%8B%E3%81%BE%E3%82%93%E3%81%8C%E6%95%99%E5%AE%A4&biw=906&bih=829&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=0ahUKEwjQ7fuIq9PMAhVIo5QKHWDtCz0Q_AUIBigB#imgrc=_ (1652520)

こちらが本物のお二人です。右が相原先生、左が竹熊先生です。

投稿するまで編

前半では、漫画の基本から、各ジャンルの描き方などを、面白く解説してくれています。どのような解説だったかいくつかご紹介します。

漫画は芸術ではない!

竹熊先生の芸術写真

竹熊先生の芸術写真

若気の至りで、「芸術のような漫画を描きたい」と口走る相原に、喝を入れる竹熊。芸術とはこうだ、お前がやりたいのはこんなことかと、教える竹熊。その時に挿入されたのが、竹熊先生の体を張った芸術写真です。これを見て相原の若気の至りは治りました。
出典 naruseriri
「芸術は必ず治る!」

「芸術は必ず治る!」

若気の至り問題で、お子さんが「芸術」と口走ったら、親子で話し合えば治るというミニコラムも掲載。加藤締造という人の談ですが、心理についての本を多く出版されている加藤諦三先生のオマージュだと思います。小ネタが満載の漫画です。
出典 naruseriri

パンツの描き方の歴史

パンチラ進化論①

パンチラ進化論①

パンツの描き方を人類の歴史にたとえて、並べてくれています。一番最初はシンプルに線を引いたもの。「ハビリス・パンティ」と名付けられ、人類でたとえるとまだ猿の段階です。
出典 naruseriri
パンチラ進化論②

パンチラ進化論②

そして段々と進化していき、現在はしわをたくさん描き込んだ「クロマニヨン・パンティ」「現代パンティ」が主流になっています。
出典 naruseriri

サブリミナル効果

サブリミナルトーン

サブリミナルトーン

うける漫画を描くため、サブリミナル効果を取り入れようという竹熊。こちらはスクリーントーンの柄が、「らんま1/2」「おめこ」になっており、読者を無意識に引き込もうという戦略です。巻末にコピーして使える、サブリミナルトーンも掲載されています。
出典 naruseriri

4大少年誌比較

いよいよ投稿をしようということになり、少年誌にもそれぞれ傾向が違うということを、もしも桃太郎がこの雑誌で連載されたなら・・・という例と、各雑誌の傾向のグラフで説明してくれています。「サルまん」が1989年に描かれたものなので、その当時の少年誌の傾向なのですが、我々世代には納得の分析です。

ジャンプ

週刊少年ジャンプ分析

週刊少年ジャンプ分析

ジャンプで桃太郎が連載されると「バイオ戦士(ソルジャー)MOMO」というバトルものになります。北斗の拳やドラゴンボールなどを意識したのでしょうか。
出典 naruseriri
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