特撮『コンドールマン』の最終回ってどうだった？

『コンドールマン』

番組タイトルは『コンドールマン』だが、メディアによっては『正義のシンボルコンドールマン』と表記されている。

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制作：NET、TTP
放送期間：1975年3月31日から1975年9月22日
放送時間：月曜19:30から20:00
放送局：NET（今のテレビ朝日）系列
放送話数：全24話
主題歌：「コンドールマン」ヤングフレッシュ

※TTPとは東映テレビプロの略

スタッフ

原作：川内康範
監督：伊賀山正光（最終回担当）ほか
脚本：伊東恒久（最終回担当）ほか
造形デザイン：成田マキホ、平田昭吾
音楽：鈴木邦彦

キャスト

コンドールマン／三矢一心：佐藤仁哉

まこと：香山リカ
源太郎：多々良純
たみ子：星美智子
さゆり：岡本茉利

キングモンスター：飯塚昭三（声の出演）
ヘドロンガー：和久井節緒（声の出演）
マッドサイエンダー：花巻五郎

『コンドールマン』とは

三矢一心は、国際平和運動グループの一員だ。モンスター一族の殺し屋を追ってたどり着いたアメリカ・ネバダ砂漠で殺されてしまうが、古代ムー帝国のタバ老人は、彼を合成鳥人コンドールマンとして誕生させた。人間の欲望から生まれたモンスター一族の世界征服に立ち向かうため、彼は戦う。

『月光仮面』『レインボーマン』『ダイヤモンド・アイ』などと並ぶ、川内康範原作の変身ヒーロー作品。

『コンドールマン』の最終回

第24話「日本全滅？！キングモンスター」

ナレーション「人類征服の魔の手を広げるモンスター一族と戦うコンドールマンはついに生死をかけた四段化身ドラゴンコンドルとなった」

ナレーション「人々を苦しめてきた不死身のモンスター・ゴミゴンをドラゴンファイヤーで倒し、さらにスモッグトンをドラゴンコンドルの超能力で倒した。そして今、コンドールマンは最後の戦いを迎えていた」

崖の先端に立っている三矢一心。
一心（…ヘドロ作戦。人も街も毒ヘドロで塗りこめようというのか。許さない。たとえこの身がどうなろうともこの世の平和をモンスターなどに渡しはしない！コンドールマン！）
コンドールマンに変身する。

アジトにいるマッドサイエンダーとヘドロンガーは、空を飛んでいるコンドールマンの姿をモニターで見た。
マッドサイエンダー「奴は空からわしらの動きをひとつ残らず監視しておる。やつの動きを封じ、日本を全滅させるためにはわしが頭によりをかけて考え出したファントム作戦、これしかないんじゃ」

街中。まこと（一心の姪）が源太郎とたみ子（一心の父母）と買い物をしている。ビルの側面に鬼火が現れた。別なビルにも。まことたちコンドールJr（コンドールマンを応援している子供たち）は、羽根型のバッジを合わせてコンドールマンを呼んだ。
一同「コンドールサークル！」

空を飛んでいるコンドールマンは鬼火を発見する。それをマッドサイエンダーは下から双眼鏡で見ていた。街に鬼火を出現させるのがファントム作戦なのだった。リモコン装置を操作し新たな鬼火を出現させるが、コンドールマンはそれに向かわない。マッドサイエンダーはパラソルロケット（黄色い傘）に乗って追いかける。

空を飛んでいるふたり。
コンドールマン（…しっぽを出したな、マッドサイエンダー）
それはおびき出すための作戦だったのだ。コンドールハリケーンを使う。墜落し捕らえられたマッドサイエンダーは命乞いする。
コンドールマン「黙れ！大勢の人々を騒がせたばかりか、何人もの人がお前たちのために命を落としているのだ！」
そこへ大きな揺れが起こる。ヘドロ津波は地下のエネルギーを利用しているのだ。コンドールマンはマッハコンドル（黄色いオープンカー）に乗って向かった。マッドサイエンダーも後を追う。

岩山にやってきたコンドールマン。大砲で迎え撃つマッドサイエンダーたち。マッハコンドルから降りたコンドールマンと戦闘員の戦いが始まった。逃げだすマッドサイエンダー追って洞窟に入る。だがそれはマッドサイエンダーの罠だった。念力波を使い脱出。

via amzn.to

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テレビ画面。
アナウンサー「臨時ニュースを申し上げます。ただいま高根山がとつぜん爆発いたしました。噴出された溶岩は悪臭漂う毒ヘドロでありますので付近の皆さまはただちに避難されますように。繰り返して申し上げます…」

ヘドロンガーの声「ばかめ。いまに山から街、そして東京中をヘドロ津波で死の街にしてくれるわ！ハハハ！」

コンドールマンはコンドールサンダーを使い、ついにマッドサイエンダーを倒した。機械の頭が転がる。

ドラゴンコンドルに化身してドラゴンタイフーンを使うが、ヘドロ津波は止められない。流される家々、避難する人々。ドラゴンファイヤーを使うとヘドロが燃えた。
ヘドロンガー「おのれ、コンドールマン！うわあー！」
ヘドロンガーは倒れた。

岩場を歩いているコンドールマン。名前を呼ぶ声に振り返ると、空にキングモンスターの姿が浮かんでいる。
キングモンスター「コンドールマン！安心するのはまだ早いぞ。この日本など俺様の力だけで木っ端みじんにしてくれるわ。ははは。それい！」
マントをひるがえすと、強い風がコンドールマンを襲った。ゴールデンコンドルに化身し、ゴールデンビームを放つが効かない。
キングモンスター「馬鹿め、お前の超能力などハエみたいなものよ」
キングモンスターの額の目が輝くと、コンドールマンは身体が痺れて落下する。

コンドールマンのピンチに街を走るコンドールJrたち。まことを、さゆり（亡くなる前の一心の恋人）が止めた。
さゆり「大丈夫、コンドールマンが死ぬもんですか。あたしたちが正義を信じるかぎりはね」
うなずくまこと。

立ち上がったコンドールマンは、ドラゴンコンドルに化身。必殺技のコンドルファイヤーを使うがこれも効かない。逆にキングモンスターが口から吐いた炎にやられてしまう。
キングモンスター「コンドールマン、よくぞ我がモンスター一族を討ち滅ぼしてくれたな。いまこそすべての恨みをこめて、お前と、お前たち平和を愛する人間どもを地獄へ送り届けてやる。それえ！」
マントをひるがえす。

爆発する建物。

キングモンスター「ふははは、くたばれコンドールマン！きさまがやったことは無駄なことだ。なぜならば人間どもから欲望というやつは永遠になくならん。とすれば、われらモンスター一族も永遠に滅びることはないのだ。もはやどんな超能力を持つお前でも、このキングモンスターにかかってはおしまいなのだ」

ナレーション「総理大臣の避難命令は、浮き足だった人々をあちこちでパニック状態に陥っていた」

逃げている人々。たみ子は家の中で一心の遺影に手を合わせている。さゆりもやって来た。
さゆり「私も一心さんのそばにいさせてください」

一方コンドールJrたちは太陽の神様にコンドールマンをお守りくださいと祈り、バッジを合わせた。
一同「コンドールサークル！」

立ち上がるコンドールマン。
コンドールマン「そうだ。タバ老人は言った。すべての修行は終わった、あとは思いのままだと。コンドールフライ！」
空を飛ぶコンドールマン。キングモンスターが発射したツノをよける。
コンドールマン「正義の光を受けてみろ！」
頭の羽根型のシンボルを取ると、それをキングモンスターの額の目に突き刺した。爆発。
キングモンスター「ははははは、コンドールマン。まだまだその程度の力ではこのキングモンスターを倒すことはできぬ。よいか、あらためてモンスター一族を引き連れ、貴様を叩き潰してやるわ！それまで、首を洗って待ってるがよい。ははははは！」

山の頂に立つコンドールマン。
コンドールマン「来るなら来てみろ。しかし決して負けはしない。私には超能力だけではない。たくさんの正義の人々がいる」
コンドールJrたちがやって来た。
一同「コンドールマ―ン！」
これまでに関わった大人たちも来る。

ナレーション「人間の醜い欲望から生まれたモンスターは、ことごとくその野望と共に砕け散り、街には平和がよみがえった。それはコンドールマンと正義を信じる人々の不屈の勇気がもたらした勝利であった」

ナレーション「そしてまたいつの日か人々が欲望に負け、愛と正義の心を見失ったとき、正義のシンボル・コンドールマンは光の中から現れるのだ。人の愛と平和を守り、正義を貫くために」

一同に手をふられながら太陽へ向かって飛んで行くコンドールマン。

エンディング曲『モンスター』。

再びコンドールマンが現れる。
コンドールマン「さあ、みんなでコンドールマンの歌をうたって美しい日本を守ろう」

主題歌『コンドールマン』が流れる。