本稿では、私たち中高年の消費行動『ノスタルジー消費』と『時間解放型消費』の考察についてまとめています。
中高年の『ノスタルジー消費』 40代以降には「ノスタルジー消費」が起きやすい。
ミドルエッジには多様な思い出が、まるでおもちゃ箱のなかのおもちゃのように無造作に存在しています。
私たちはこれら一つ一つを手に取って、ちょっと「あの頃」の情景にタイムスリップしたかのように、気軽に「懐かしんで楽しい」感覚を得ることが出来ます。
私たちはこれら一つ一つを手に取って、ちょっと「あの頃」の情景にタイムスリップしたかのように、気軽に「懐かしんで楽しい」感覚を得ることが出来ます。
世代原体験が、齢をとってからの消費行動に影響を与えることがあり、「ノスタルジー消費」、「時間解放型消費」などの形態で現れます。
私たちが漠と「懐かしいあの頃」と括っている時代。
これが「世代原体験」と呼ばれるものなのかもしれません。
これが「世代原体験」と呼ばれるものなのかもしれません。
「世代原体験」=幼少期から20歳前後までの、同世代に共通する体験
そして「ノスタルジー消費」は、世代原体験の時期から20年を経過したころから見られる傾向とされているようです。
ノスタルジー消費は、世代原体験後20年以上時間が経過した頃によく見られます。言い換えると当該世代が40歳代以降に達してから見られやすい消費形態といえます。
「懐かしい」感覚をベースとした消費性向、それがノスタルジー消費とされているようです。
昨今よくみられる昔のおもちゃの復刻版、音楽や映画のリメイクなどはそうしたノスタルジー消費を刺激するかのようです。
昨今よくみられる昔のおもちゃの復刻版、音楽や映画のリメイクなどはそうしたノスタルジー消費を刺激するかのようです。
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▽中高年の『時間解放型消費』である「自己復活消費」と「夢実現消費」。50代以降には「時間解放型消費」が起きやすい。
時間解放型消費は、子育て終了や転勤、退職などをきっかけに時間の拘束から解放されて起こります。
中高年の「自己復活消費」(時間解放型消費)
社会に揉まれ、家庭を守り、そうした人生過程において「もう一度自分らしさを取り戻してみたい」と感じる「自己復活消費」。
例えば中高年向けの登山サークルや社交ダンスサークルなど、学生時代や20代独身時代に打ち込んでいた趣味と、今一度向き合う機会が増えているようです。
例えば中高年向けの登山サークルや社交ダンスサークルなど、学生時代や20代独身時代に打ち込んでいた趣味と、今一度向き合う機会が増えているようです。
日常生活では倹約気味の人でも、ギター演奏が好きでバンドに参加している人は、50万円のギターを買うことも厭わないのです。本格的に登山をする人は、プロ仕様の登山靴や登山用品に何十万円もお金をかけます。
中高年の「夢実現消費」(時間解放型消費)
子供のころに熱中した趣味やおもちゃ。
例えば、コンプリートしたくても限られたお小遣いでは不可能だったガンプラやキン消し。
大人になったいま、これらを存分に楽しむことが出来る経済力を活かして「夢実現消費」に向かう傾向もあるようです。
例えば、コンプリートしたくても限られたお小遣いでは不可能だったガンプラやキン消し。
大人になったいま、これらを存分に楽しむことが出来る経済力を活かして「夢実現消費」に向かう傾向もあるようです。
東京・新宿の「模型ファクトリー」も手ぶらでも模型製作ができる貸しスペースが併設されている。店員はプロモデラーで、相談しやすい環境を整えた。
利用者の約3割が中高年・シニア層の男性で、運営会社、ライデンシャフトの有馬律雄さんは「プラモデルはものづくりの楽しみを実感できる。大人のたしなみとして根付いてくれれば」。
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