『バイオハザードシリーズ』について
1996年にPlayStationで発売されて以来シリーズ化され、携帯アプリも含めて様々なハードで商品展開されている人気タイトル。移植作品を含めた、2017年9月30日時点のタイトル数は119作品にも及び、全世界でシリーズ累計8,000万本以上を売り上げている[1]。この実績は、本作と並ぶ同社の代表作である『ストリートファイター』シリーズ、『モンスターハンター』シリーズ、『ロックマン』シリーズ、『デビルメイクライ』シリーズを上回る。
本作以前にも「ホラーゲーム」と呼ばれる作品は発売されていたが、本作のヒットにより一ジャンルとして確立され、一般へ広く浸透した。同社では本作のヒットをきっかけに、基本システムを流用した他のシリーズ作品として『ディノクライシス』シリーズ、『鬼武者』シリーズ、『デビルメイクライ』シリーズなどの作品群も発売している。
『バイオハザード』の名の通り、生物災害を軸として展開されるホラーアクションゲームです。その代表的なクリーチャーが、ジョージ・A・ロメロ監督の映画シリーズに代表される「ゾンビ」ですね。
第1作『バイオハザード』は発売当初こそ目立たなかったものの、口コミで徐々に売り上げを伸ばし、最終的にはミリオンセラーを達成しました。
3Dゲームの黎明期においてホラーアクションというジャンルを確立した立役者であり、自社、他社問わず多くの後続作品に影響を与えることになります。
第1作にしてその完成度は非常に高く、ハードスペックの制限を固定カメラ切替方式、ラジコン操作、ロード中の扉を開ける演出といった工夫でカバーしつつ、数多くの謎解きと効果的な恐怖演出が盛り込まれています。これらは基本的なゲームシステムとして続編にも受け継がれ、本シリーズの特徴として定着していきました。
第1作『バイオハザード』は発売当初こそ目立たなかったものの、口コミで徐々に売り上げを伸ばし、最終的にはミリオンセラーを達成しました。
3Dゲームの黎明期においてホラーアクションというジャンルを確立した立役者であり、自社、他社問わず多くの後続作品に影響を与えることになります。
第1作にしてその完成度は非常に高く、ハードスペックの制限を固定カメラ切替方式、ラジコン操作、ロード中の扉を開ける演出といった工夫でカバーしつつ、数多くの謎解きと効果的な恐怖演出が盛り込まれています。これらは基本的なゲームシステムとして続編にも受け継がれ、本シリーズの特徴として定着していきました。
『バイオハザード2』について
『バイオハザード2』パッケージ
舞台を洋館から街全体に移し、街の中をゾンビが蠢くという、「ドーン・オブ・ザ・リビングデッド」や「バタリアン」などの映画にも似た、よりパニック的なシチュエーションが展開されます。
本作品の概要
本編シリーズとしては、1996年発売の前作『バイオハザード』(以降『1』)から約2年ぶりとなり、現実の西暦とゲームの西暦が一致するようになった(日付そのものは、ゲームの方が少しだけ未来)。時系列としては前作の2か月後に位置しており、舞台も前作の閉鎖的だった洋館から一転して、開放的でより規模の大きいラクーンシティに変わっているが、前作と目的は変わっておらず、偶然バイオハザードに見舞われた日にラクーンシティへ来た新人警官のレオン・S・ケネディや女子大生のクレア・レッドフィールドを操作して壊滅状態の街を探索し、遭遇するさまざまなクリーチャーに対処しつつ、各種アイテムを駆使して街から脱出することが目的となっている。
基本的なゲームシステムは前作を踏襲しつつ、多数の敵に襲われるという「数の恐怖」を追求する方向にシフト。2人の主人公によるザッピングシステムや、クリア後のエクストラゲームなど、続編らしい新要素も多数追加されています。
ザッピングシステムとは、2人の主人公の時系列的に同時進行しているシナリオをプレイすることで、一部アイテムの取得情報などが共有される他、互いの物語が補完され、主人公同士が邂逅する場面などの整合性がとられるというシステムです。
現在では珍しくないゲームスタイルですが、当時としては革新的と言って良いシステムであり、特に、2人の主人公の物語がパラレル化していた第1作と比べると、大きな飛躍でした。
後にこのシステムは、続編『コード:ベロニカ』へと引き継がれることになります。
ザッピングシステムとは、2人の主人公の時系列的に同時進行しているシナリオをプレイすることで、一部アイテムの取得情報などが共有される他、互いの物語が補完され、主人公同士が邂逅する場面などの整合性がとられるというシステムです。
現在では珍しくないゲームスタイルですが、当時としては革新的と言って良いシステムであり、特に、2人の主人公の物語がパラレル化していた第1作と比べると、大きな飛躍でした。
後にこのシステムは、続編『コード:ベロニカ』へと引き継がれることになります。
ザッピングシステムについてもう少し詳しく
ザッピングシステムの採用
前作『1』同様に2人の主人公が存在するが、どちらかを選択して一度ゲームクリアすると、開始時に選択しなかった方の主人公の物語である「裏シナリオ」をプレイ可能なセーブデータを作成できる(最初に選んだ方は「表シナリオ」と呼ばれる)。表での行動の一部が、裏での行動の一部に影響を及ぼす(有利なものと不利なものの両方があるが、ストーリーそのものに影響は及ぼさない)。裏をクリアすると、今度は表で開始できるセーブデータを作成でき、コスチュームチェンジなどのおまけ要素を引き継げる(結果としてセーブデータは4つ存在する)。
表で開けたはずの鍵を裏でもまた開けなければならなかったり、表で取ったはずのアイテムが裏でも同じ場所に置かれていたりする矛盾があるが、表に対して裏はパラレルワールドという位置付けであるため、これは矛盾とは言えない[5]。
ややこしいですが、つまり本作には「表シナリオ」と「裏シナリオ」が存在し、『レオン表』『レオン裏』『クレア表』『クレア裏』の4種類のシナリオが用意されているというわけです。
カプコンが発売前から売りにしていた新要素であり、この手のゲームとしては破格のボリュームを誇ります。『レオン表』と『クレア裏』で1つ、『クレア表』と『レオン裏』で1つの、2つのストーリーが存在することになります。
最初は表シナリオしか選べず、クリアすると対応する裏シナリオがプレイ可能になります。「レオン(クレア)が行動していたとき、クレア(レオン)は何をしていたのか」という視点を味わうことができるというわけですね。
カプコンが発売前から売りにしていた新要素であり、この手のゲームとしては破格のボリュームを誇ります。『レオン表』と『クレア裏』で1つ、『クレア表』と『レオン裏』で1つの、2つのストーリーが存在することになります。
最初は表シナリオしか選べず、クリアすると対応する裏シナリオがプレイ可能になります。「レオン(クレア)が行動していたとき、クレア(レオン)は何をしていたのか」という視点を味わうことができるというわけですね。
開発から発売まで
『1』のヒットを受けて開発が始まり、一時は完成目前まで進行していたが、そのバージョンは没案となり、新たに作り直された物が『2』として発売された(後述)。
パッケージには表示されていないが、CEROの年齢区分により15歳以上対象とされている。
PS版は国内215万本(初動本数は138万本)以上、全世界で496万本を販売した。これは本シリーズ中、歴代3位の売上数となる(1位は『バイオハザード5』、2位は『バイオハザード6』)。
テレビ用コマーシャルはゾンビ映画の第一人者であるジョージ・A・ロメロが監督し、レオン役としてブラッド・レンフロが出演した。
一般人が主人公のバイオハザードというコンセプトは、『バイオハザード アウトブレイク』へ引き継がれた。
当時のTVCM
『バイオハザード2』CM
流石はゾンビ映画の巨匠、ジョージ・A・ロメロ監督です。
カッコイイ…。レオン役、ブラッド・レンフロ氏もイケメンですね。
カッコイイ…。レオン役、ブラッド・レンフロ氏もイケメンですね。
via www.youtube.com
プロローグ
アメリカ中西部、広大な森林地帯に囲まれた小さな街「ラクーンシティー」。
大手一社の薬品産業に支えられ、普段はほとんど人の訪れることのない、静かなこの街が奇妙な猟奇事件で取り沙汰されて2ヶ月…。街は今、新たな惨劇の舞台へと変わろうとしていた。
ラクーンシティーに向けて夕日に染まったハイウェイを走る一台の車。
レオン・S・ケネディー。 ラクーン市警に新しく配属が決まった新米警官だ。
配属初日を派手な遅刻で飾ることになりそうだが、市警察からは何の音沙汰も無い。
というより、何度となく交信を試みているのだが、まったく繋がらないのだ。
レオンは呑気に構え、愛車を走らせる。
同じ頃、女子大生クレア・レッドフィールドは、音信の途絶えた兄の消息を追っていた。
ラクーン市警に身を置く兄、クリスからの連絡がなくなって2ヶ月…。
兄の身に何が起こったのか、未だ解明されないあの猟奇事件と何か関係があるのか?
異様な胸騒ぎを感じながら彼女はラクーンシティーを目指してバイクを飛ばす。
圧倒的な恐怖と絶望の支配する世界が待つことを二人はまだ知らない…。
大手一社の薬品産業に支えられ、普段はほとんど人の訪れることのない、静かなこの街が奇妙な猟奇事件で取り沙汰されて2ヶ月…。街は今、新たな惨劇の舞台へと変わろうとしていた。
ラクーンシティーに向けて夕日に染まったハイウェイを走る一台の車。
レオン・S・ケネディー。 ラクーン市警に新しく配属が決まった新米警官だ。
配属初日を派手な遅刻で飾ることになりそうだが、市警察からは何の音沙汰も無い。
というより、何度となく交信を試みているのだが、まったく繋がらないのだ。
レオンは呑気に構え、愛車を走らせる。
同じ頃、女子大生クレア・レッドフィールドは、音信の途絶えた兄の消息を追っていた。
ラクーン市警に身を置く兄、クリスからの連絡がなくなって2ヶ月…。
兄の身に何が起こったのか、未だ解明されないあの猟奇事件と何か関係があるのか?
異様な胸騒ぎを感じながら彼女はラクーンシティーを目指してバイクを飛ばす。
圧倒的な恐怖と絶望の支配する世界が待つことを二人はまだ知らない…。
主要キャラクターの簡単な紹介
レオン・S・ケネディ(Leon Scott Kennedy)
クリスと並ぶ『バイオシリーズ』の中心的主人公の1人であり、本作の男性主人公です。
21歳の新人警察官で身長178cm、体重70.2kg、血液型はA型。正義感が強く行動力とサバイバル能力に優れるものの、時間にはとてもルーズです。専用アイテムはライター。口癖は「泣けるぜ」。
21歳の新人警察官で身長178cm、体重70.2kg、血液型はA型。正義感が強く行動力とサバイバル能力に優れるものの、時間にはとてもルーズです。専用アイテムはライター。口癖は「泣けるぜ」。