昭和のテレビドラマ史に残る伝説のトラウマ 17選
2020年5月23日 更新

昭和のテレビドラマ史に残る伝説のトラウマ 17選

規制が緩かった昭和の時代には見てトラウマになったドラマ映像が結構ありました。現代の民放のテレビ放送(地上波テレビ)では放映が不可能な昭和の有名な怪奇・ホラー・推理・時代劇ドラマの中のエログロ展開/トラウマシーンを振り返ってみましょう。70年代と80年代中心に90年代(1999年)のドラマ作品まで。昭和の夏の風物詩。70年代の暑い夏にはトラウマ必至の怖すぎる怪談や恐怖映画がつきものでしたね。

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特に初期制作分はテレビ番組の枠を逸脱することが多く、制作No.3「死体置場の殺人者」は放送の際に、フジテレビからの要請で100カット以上も削除されたという。
第9話「死体置場(モルグ)の殺人者」は、『恐怖劇場アンバランス』の代表作。ファンの間でも怖すぎる「伝説のトラウマ回」として語り継がれている。殺された男が何度もよみがえり、自分を殺した男女に復讐を果たす…。

恐怖劇場アンバランス予告編集

『恐怖劇場アンバランス』は、現代のテレビでは到底表現できない…全話そろって、当時、よく放映できたなと驚くほどの恐怖・怪奇映像が満載です。
「死体置場(モルグ)の殺人者」
(放送:73年/48分/16ミリフィルム/カラー/円谷プロ)

大学で解剖学を教える外科医の水上は、教え子で愛人の涼子とドライブ中にサラリーマンを轢き殺してしまう。

水上は遺体を隠蔽し、何ごともなかったかのように出世コースを歩もうとするが…。

特殊メイクによる死体の傷やただれのリアルな表現にも注目。

太川陽介主演の特撮時代劇『猿飛佐助』第17話「佐助よ! 永遠に…」/ 銃撃を受けて蜂の巣状態になる壮絶な死に方(あまりにもやりすぎで有名)。

太川陽介主演の特撮時代劇『猿飛佐助』第17話「佐助よ!...

太川陽介主演の特撮時代劇『猿飛佐助』第17話「佐助よ! 永遠に…」

【あらすじ】
関ヶ原の戦いで敗れた豊臣方の智将・真田幸村は、その配下の猿飛佐助を中心とする真田十勇士に、豊臣家再興をかけて家康の前に立ちはだかるのだった。佐助が幸村に仕えるようになったのは、徳川に仕える伊賀の服部半蔵に殺された甲賀流の開祖・戸沢白雲斎の遺言によるものだった。かくして、幸村率いる甲賀忍者・真田十勇士と徳川方の伊賀忍者・服部半蔵率いる忍者たちとの壮絶な戦いが繰り広げられるのであった。

サスケと服部半蔵との最終決戦…壮絶な最期

『猿飛佐助』第17話「佐助よ! 永遠に…」(最終回・1980年10月5日)

服部半蔵の目潰し術により佐助は目をやられているため、西村晃扮する徳川家康の手勢に囲まれて成す術も無かった。

佐助1人に対し大勢すぎる敵から矢と鉄砲で蜂の巣。当時の人気アイドル「太川陽介」が演じていた猿飛佐助の最期があまりにも壮絶過ぎた。

アイドルが主演する日本のテレビドラマで、ここまで執拗にやったのは他にはないだろう。

NHK大河ドラマ第16作『黄金の日日』/ 根津甚八さん演ずる「石川五右衛門」の釜茹の処刑シーンほか

NHK大河ドラマ第16作『黄金の日日』/ 根津甚八さん演ずる「石川五右衛門」の釜茹の処刑シーン

『黄金の日日』は、1978年1月8日から12月24日に放送されたNHK大河ドラマ第16作。

根津甚八が演じる石川五右衛門の釜茹の処刑シーンは、忘れられない。不敵な笑みを浮かべながらグツグツ煮えたぎる釜の中へ後ろ向きに沈んでいく姿は圧巻!

根津甚八 黄金の日日 釜ゆで刑

根津甚八さんの出世作「黄金の日日」での根津甚八さん演ずる石川五右衛門釜茹で処刑シーン
「黄金の日日」の五右衛門処刑
強烈過ぎてトラウマになった。

「黄金の日日」の杉谷善住坊の鋸引き刑。もはや放送禁止レベルの残酷描写だった。

信長暗殺未遂の罪によりノコギリ引きの刑。街道脇に首以外を埋められ、そこを通る旅人は必ず“木のノコギリ”を1回引かなければならないという刑。

黄金の日日 川谷拓三 杉谷 善住坊 鋸引き処刑

川谷拓三さん演ずる杉谷 善住坊の鋸引き処刑シーンは、NHK大河ドラマ史上最強のトラウマとして語り継がれている。痛々しくて見ていられないレベル。
冷酷で残忍な悪役に変貌していく緒形拳さん演じる太閤・豊臣秀吉の壮絶な最期。

秀吉は悪夢にうなされて目覚め、突然吐血して、もがき苦しんでいる…血まみれになって死ぬ秀吉。
緒形拳さんの名演技が光る壮絶すぎる秀吉の最期。

恐怖サスペンス・ドラマ『日曜恐怖シリーズ』の不条理スリラー劇の傑作「穴の牙」

 (2192191)

『日曜恐怖シリーズ』は、1970年代後半に日曜日の夜を震撼させたホラーサスペンスシリーズ。現在では放送不可能と思われる恐怖、残虐、エロスが満載のテレビ映画!
穴の牙(1979年9月23日)

出演者:藤田まこと、原田芳雄、牧冬吉、北村英三、稲川順子
「穴の牙」予告動画

射殺した指名手配犯(原田芳雄)の亡霊に悩まされる刑事(藤田まこと)の話。
穴の牙のストーリー

刑事は指名手配の男を追い詰め、射殺するが犯人の顔面に開いた弾痕から再び弾丸が飛び出して来る。

刑事は辞職するが、ふとしたきっかけで銀行強盗犯らが隠した強奪金の在り処を知る。

深夜、刑事がこの土を掘り返していると、穴の中から犯人の亡霊が出現する……。

『終りに見た街』/ テレビドラマ史上屈指のショッキングなラストシーン。

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