また、前述の通りスポンサーが降りた状態であったため予算もなく、撮影にも四苦八苦していたのです。
本作は尾道でのオールロケーションであるが、お金がないため大きなセットは組めずに例えば、主人公の斉藤一夫、斉藤一美宅として撮影された家は、実際の民家を借りて、部屋のシーンもその民家の中で撮影した。部屋の作り込みでは、地元の建築事務所社長が協力し、大林のイメージに沿った洋服ダンスや机を調達し模様替えなども行った。小道具ははとんどが一般家庭からの借り物。
今ではそれもいい思い出となっているようで・・・
小林聡美 はこのように書き記しています。
「尾道ロケの思い出」
16才の夏、私は尾道と出会いました
初めての土地だと言うのに、そこは懐かしさでいっぱいの風景でした。
踏み切りの信号の音がとても印象的でした。
東京でその音を聞くと、タイムスリップしてあの夏へ戻ってしまいそうな気がします。
海と坂道と信号の音、愛しい土地です、尾道で過した一ヶ月は、ステキな夢のようでした。
その思いでは、此れからもずっと大切にしてゆきたい、私の宝物です。
尾美としのり はこのように書き記しています
「ぼくと尾道」
海・山・坂道・人間がすべて素敵な尾道、実は僕は海と山が嫌いで、魚が嫌いなのです。でも尾道は何度来ても、もう一度来たくなるんですよね。
撮影は色々と辛くて大変な事もありましたが今では楽しい思い出でいっぱいです。
今度は、遊びで行きたいです。
転校生のロケ地を紹介
大林宣彦監督の作品で尾道の三部作の「転校生」の尾道のロケ地と作品内容を紹介します
まとめ
ふとしたはずみで身体が他人と入れ替わってしまうという設定は、今ではありふれたアイディアでハリウッド映画などでも使われる題材ですが、この『転校生』が製作された当時は斬新でした。もっともそれが原因で一時は映画製作自体が危ぶまれたこともありましたが。大林宣彦監督作品に良く出てくる俳優の一人である尾美としのりと小林聡美が思春期真っ只中の男の子と女の子の心情を上手く演じていて好感のもてる作品です。
当時の感動をもう一度味わいたい人へ
via amzn.to
まりっぺ。 2018/11/19 15:08
原作では、一美と一夫が元に戻ってハッピーエンドで終わったけど。
映画では、元に戻った後。原作には無い、一夫が引っ越す際。
「サヨナラ、俺。」、「サヨナラ、私。」と言って、別れるモノクロ映像のシーンは子供ながらに
印象的に残ってます。