2016年10月24日 更新

悔しい時に踏む「地団太」、相撲取りが踏む「四股」。一体何を踏んでいるのでしょうか?

実際にしたことあるかな?というのはさておき、悔しい時に踏むとされる地団太。そして相撲取りが踏む四股。このような「地面を踏む」しぐさには、信仰的な意味合いがある時もあります。今日はそのお話を書かせていただきます。

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悔しい事があった時、悔しさで足をバタバタと地面を踏みつける、そんな様子を「地団太を踏む」と言います。

「地団太を踏む」

「地踏鞴(ジダタラ)」が転じて「地団太」へ

この地団駄。元ネタは金属の精錬・加工に由来する「地踏鞴(ジダタラ)」が語源といわれています。鉄を作る際に必要な空気を送り込む機械「踏鞴(タタラ)」を踏むしぐさが、悔しくて地面を踏み鳴らす姿と似ていることから、その様を「地踏鞴」と言うようになり、地団駄に転じたということです

(サイト『語源由来辞典』参照)。
金属の精錬・加工に由来する「地踏鞴(ジダタラ)」

金属の精錬・加工に由来する「地踏鞴(ジダタラ)」

このような「地面を踏む」しぐさには、信仰的な意味合いがある時もあります。
今日はそのお話を書かせていただきます。

「大地を蹴る」「大地を踏む」という動きには意味が?

日本独自の宗教「修験道」は、日本古来の神道や伝来してきた仏教(特に天台宗や真言宗などの密教)などが結びついて確立されました。修験者のことを山伏とも言いますね。「山に籠もって修行している人」というイメージを持つ方が多い気がしますが、そんな彼ら、そして彼らが施す呪術は、私たちの身近な祭りの中に見ることができます。

大地を蹴る・踏むことで、その空間にいる魂(神)を大地に鎮める

例えば盆踊りです。盆踊りは「足を小さく蹴り上げる」ことがチョイチョイあります。この動きは修験道の影響があるともいわれております。

「大地を蹴る」「大地を踏む」という動きに意味があるのです。

実は、この動きを修験道では「反閇(ヘンバイ)」と呼びます。大地を蹴る・踏むことで、その空間にいる魂(神)を大地に鎮める呪術です。この動き、日本の芸能の中に結構取り入れられておりまして、能楽など伝統芸能の中にも見受けられたりします。お祭りの中でも見られますが、多分、皆様が一番よく見ているしぐさは、きっとコレ。

お相撲の「四股」!

日本の国技といわれる「相撲」で、力士さんが土俵に入って何をするかを思い出してみてください。強く足を踏みしめています。
具体的には、両足を開いて腰を落とす「腰割り」から体重を片足に乗せ、足を上げ、そして足をおろすしぐさです。あれを四股と言います。
四股を踏む力士

四股を踏む力士

この四股も、反閇がルーツであるといわれています。四股を踏むことで、土俵を鎮め、清めているのです。そうして清まった空間で行われるのが日本の国技「相撲」なのです。

横綱が太刀持ちや露払いを従えて、掛け声を掛けられて行う四股踏みなどを、修験道目線で見ていただけますと、土俵がとても清らかに見えると思いますヨ♪
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