ニューミュージックの先駆者『財津和夫』。多才なアーティストはチューリップで開花した。
2016年11月4日 更新

ニューミュージックの先駆者『財津和夫』。多才なアーティストはチューリップで開花した。

財津和夫の音楽の原点は、九州でのバンド活動。そして、ニューミュージシャンとして、アーティストとしてのメジャーの原点は「チューリップ」。多数の歌手に楽曲を提供しつつ、自身もソロとして活躍してきました。

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この年の6月に発売された「青春の影」は、「心の旅」「銀の指環」と打って変わったバラード調の歌。
「君の心へ続く 長い一本道は・・・」
詩・メロディ共に心に響く名曲、財津の神髄と言えます。
 (1776524)

この曲のリリースに周囲は大反対だったというが、ビートルズに倣って基本的にシングル曲はアルバムに入れないというコンセプトに反してまでのメンバーの固い意志により、発売が決定した。ボーカルもそれまでの姫野達也から財津和夫へ変更している。

財津和夫 青春の影

この歌は、西城秀樹、岩崎宏美、つんく、大友康平、福山雅治等、多数のアーティストもカバーしており、ミュージカル俳優の山崎育三郎(安倍なつみの夫)も今年カバーしました。
40年以上経った今でも、色褪せない名曲です。

サボテンの花

 (1776832)

1975年、バラード第2弾、「サボテンの花」が発売されます。
この歌には、実はこんな裏話があったのです。
レコーディングの際、一番の歌詞「窓に溶けてゆく」を「窓に降りそそぐ」と間違って歌ってしまったが、その間違いに関係者の誰も気づかないまま、レコーディングが終わり、そのまま発売されたという逸話がある。
ボーカルの財津和夫は「歌詞カードがおかしいと思ったら、自分が間違っていた」と後になってから気づいたという。
なんと、こんなこともあるんですねぇ。
ひょうたんから駒とはこういうことですね。
「降りそそぐ」なんてロマンを感じさせる間違い方をするところが、財津和夫ですね。

「ひと屋根」でリバイバルヒット

1993年に放送されたドラマ「ひとつ屋根の下」の主題歌となって復活したのが、
「サボテンの花」。
6人の兄弟たちの生きざまに、詩もメロディもマッチして、ドラマ共々ヒットしました。
 (1776833)

この年最もヒットしたドラマで、フジテレビの連続ドラマ史上最高の視聴率を記録。主人公のセリフ「そこに愛はあるのかい?」は流行語ともなった。
第11話で記録した視聴率37.8%は現在もフジテレビドラマの歴代最高記録である。
全12話の平均視聴率28.4%というモンスターホームドラマでした。
出演者も今振り返ると豪華です。
江口洋介、福山雅治、山本耕史、酒井法子、いしだ壱成、大路恵美等々。
この後、随分違う道を歩むことになるなんて、この時の彼らは思ってもいなかったでしょうね。

久々のヒット

「サボテンの花」以降、ヒット曲に恵まれなかった彼らに、久々のヒットが生まれます。
「虹とスニーカーの頃」。
詩に出てくる「男の罪」「女の罪」はちょっとした流行語になりました。
 (1776888)

累計で50万枚以上を売り上げ、チューリップにとっては久々のヒット曲となった。これまでもスマッシュ・ヒットといえる曲はあったが(「銀の指環」「サボテンの花」等)、オリコンTOP10に入ったのは「心の旅」以来である。

虹とスニーカーの頃/チューリップ

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