デビューから45年、歌手の藤圭子(享年62)の最期
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1970年に毎日新聞に掲載された五木寛之のエッセイ
藤圭子という新しい歌い手の最初のLPレコードを買ってきて、夜中に聴いた。彼女はこのレコード1枚を残しただけで、たとえ今後どんなふうに生きて行こうと、もうそれで自分の人生を十分に生きたのだ、という気がした。
歌い手には一生に何度か、ごく一時期だけ歌の背後から血がしたたり落ちるような迫力が感じられることがあるものだ。それは歌の巧拙だけの問題ではなく、ひとつの時代との交差のしかたであったり、その歌い手個人の状況にかかわりあうものである。
彼女のこのLPは、おそらくこの歌い手の生涯で最高の短いきらめきではないか、という気がした。
――中略――
ここにあるのは、<艶歌>でも<援歌>でもない。これは正真正銘の<怨歌>である。
(五木寛之「ゴキブリの歌」より)
藤圭子のCM・1979年「東鶴」
1979 東鶴
1979年に 藤圭子が出演した「東鶴」のテレビコマーシャル。
本当に美人ですね。
本当に美人ですね。
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このマンションに住む30代の男性は、マンションが完成した2006年当時から藤と同居していたという。
藤圭子の最愛の母、竹山 澄子さんは 2010年11月04日80歳で亡くなっている。