2017年1月23日 更新
『うる星やつら』(高橋留美子原作)の漫画・テレビアニメ・『うる星やつら オンリー・ユー』『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』ほか劇場版6作
高橋留美子の原作『うる星やつら』の劇場版作品、『うる星やつら オンリー・ユー』と『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』を中心に『うる星やつら』の世界観をおさらいしてみましょう。劇場版の最初の2作品は正反対の作風ですが、いずれも大傑作であると考えています。後に攻殻機動隊をやる押井守先生からすると、劇場版2作目が納得がいくのでしょうけど1作目も大変素晴らしいです。1作目と2作目はまったくの別物なので比べられない。初代ウルトラマンとウルトラセブンを比べても意味がないのと同じことだと思います。
こんな都合が良すぎる世界は夢の中だけ・・・ここは、ラムの夢の中の世界・・・夢邪鬼との対決
面堂とサクラは「亀」の正体を突き止めようと探索を続け、策を講じた。そして正体を暴かれたのが、サクラと面堂の呼び出しに対してあたるに化けて現れた、人の心に住み悪夢を見せると言われる妖怪・夢邪鬼であった。
現実と何の違いもない楽しい夢の世界を自在に作れる妖怪・夢邪鬼(むじゃき)
この奇妙な理想郷は夢邪鬼が創り出したラムの夢だったのだ。
夢邪鬼の「ラムの夢」の構築と「夢の管理システム」
夢邪鬼は告白する・・・夢作りに疲れてしまい、引退しようと考えていたと・・・
人類の長い歴史の中で多くの人に夢を見せてきたという彼は、夢作りに疲れてしまい、引退しようと考えていたが、そんな時、水族館に一人で佇むラムと出会う。そして、そこで彼女の一点の穢れもない夢を聞く。その完成を最後の大仕事として実現させようと決めた。それが夢邪鬼の告白だった。
夢邪鬼は水族館に一人で佇むラムと出会う。
夢邪鬼の正体を見破った面堂とサクラは次の瞬間に夢邪鬼によって封じ込められ、ラムの夢から退場させられてしまう。
安堵する夢邪鬼だが、話を聞いていた本物のあたるが夢邪鬼との駆け引きに出て、自分の夢であるハーレムを作らせる。
しかし、そこにラムがいないことに不満をぶつけたあたるに、ラムからいつも逃げ回っている姿しか知らない夢邪鬼は、あたるがラムにも惚れている、ということを気付かされる。
あたるの身勝手さに激怒した夢邪鬼は、悪夢を食う伝説の動物獏を呼ぶためのラッパをうっかり投げ出してしまう。その用途を理解したあたるがラッパを吹き鳴らすと、テンが変なオッサン(=夢邪鬼)からもらったという風変わりなブタ、すなわち獏の封印が解けて空に飛び立ち、巨大化する。
そして獏は巨大な口で夢を吸い込み、呑み込み始めた。ラムの夢の世界の崩壊が始まったのである。
獏は巨大な口で夢を吸い込み、呑み込み始めた。ラムの夢の世界の崩壊が始まった
あたると夢邪鬼との対決。夢からの帰還、あるいは夢の繰り返し・・・
夢邪鬼は、あたるを追い詰める様に次々と悪夢を見せる。
愛しいラムのために一生懸命作った夢を壊されてしまった夢邪鬼は、あたるを追い詰める様に次々と悪夢を見せる。
最後には「夢だから何度でもやり直しが利く」「自分の作り出す現実と何の違いもない楽しい夢の世界で思い通りに暮らす方が良い」とあたるを誘惑する。
白い服の少女「その代わり約束してくれる・・・責任取ってね・・・」
あたるは現実の世界へ戻ることを望み、白い服の少女に教えられたままに、現実への大ジャンプを敢行するのだった。
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