後日、友引高校にウパの孫、ルパという白髪で色黒い肌の青年が空飛ぶ黒ブタに乗って現れ、ラムの超能力を封じ、ルパが住む闇の世界へとさらって行ってしまう。
ところがランが闇の世界から持って来たキノコを食べようと、その日の諸星家の夕食の鍋に入れたとたん、巨大化して街中に大繁殖、地球を埋め尽くしてしまう勢いで増え続けた。
だが、あたるは頑なにその一言を言おうとせず、ただひたすらラムの角を巡り追い続ける。空を飛べるラムに対し、地球人のあたるは劣勢の立場。
そして、ついに全ての記憶を失う最終日の夕暮れ、あたるは力尽きて倒れた。あたるは、ずっと手に握り締めていたラムの抜けた角をこぼした。それを見たラムは「好きだ」の言葉無しで、あたるの愛を心で感じた。
二人は抱き合い、ラムはあたるに角を握らせ、記憶喪失装置はようやく止まった。ルパとカルラも和解し、巨大キノコは無事地球上から駆除された。こうして、第一話から続いた「鬼ごっこ」に終止符は打たれる。
が、結局あたるは「好きだ」とは言わず、そちらの終止符は打たれなかった。
ラム「一生かかっても言わせてみせるっちゃ」
あたる「いまわの際に言ってやる」
『うる星やつら いつだってマイ・ダーリン』(1991年11月2日に東宝系で公開)
『うる星やつら いつだってマイ・ダーリン』(1991年11月2日に東宝系で公開)
同時上映は『らんま1/2 中国寝崑崙大決戦! 掟やぶりの激闘篇!!』。
ルピカは幼馴染のリオという豆腐屋の少年に好意を抱いていた。リオは、裕福な家庭のルピカと自分とでは身分不相応と思っており、ルピカに近寄らない。業を煮やしたルピカは、神殿星にある「究極の惚れ薬」を求め、リオに飲ませようとしていた。
だがこの薬は「宇宙一の煩悩の持ち主」でないと利用できないという代物で、ルピカがあたるを連れて来たのは、この「宇宙一の煩悩の持ち主」である、あたるを利用するためであった。この惚れ薬のことを知ったあたるは、自身のハーレムを作るために利用しようと密かに企んでいた。
ルピカ
声 - 松井菜桜子
自称「大宇宙の姫君」で、ある星の女王(星名は不明)。幼なじみのリオに恋心を抱いていたが、彼は一介の豆腐屋に過ぎず、ルピカ自身は気にしていないがリオがそのことを気にして、ルピカに近づこうとしない。
業を煮やしたルピカは、神殿星にある「究極の惚れ薬」を利用しようとする。しかしそれは「宇宙一の煩悩の持ち主」の力がなければ取ることができない。そこで、コンピューターによって選ばれたあたるを誘拐し、惚れ薬を手に入れるのだが、救出に来たラム、弁天の妨害にあい、惚れ薬もあたるに持っていかれてしまう。
その後、地球で誤ってラムに惚れ薬を飲まされてしまったあたると最初に目が合い、しつこくあたるに追い回されることになるが、無事惚れ薬を持って逃走。
しかしそれはラムがあたるを罠にかけるために作った偽物で、リオに飲ませたものの当然効果はなく、再び地球に向かうが、本物の惚れ薬は自分がやってしまった事を悔やんだラムにより叩き壊された後だった。惚れ薬がしみ込んだ地面から一晩だけ生えてくる「月の滴草」の蜜を飲めば、あたるは元に戻る。
しかしリオに飲ませればリオはルピカに夢中になる。ルピカはラムから月の滴草を奪うが、弁天、お雪によりリオが人質にとられる。最後はラムが月の滴草をあたるに飲ませ、リオはルピカに想いを伝えて結ばれ、母星に帰っていく。
気の強い女性で、常にバズーカを所持しており、事あるごとに乱射する。なお、うる星の女性キャラにしては珍しく露出度が少ない。
劇場版『うる星』シリーズでは唯一の原作付き作品で、最終章「ボーイミーツガール」をほぼ忠実にアニメ映画化している。本作はテレビシリーズでグロス請けをしていたマジックバスが制作している。そのため従来のシリーズとは、絵柄が様変わりした。