黒川紀章による「中銀カプセルタワービル」から取り外したカプセルを、サンフランシスコ近代美術館が取得!!
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトが、2022年に解体された中銀カプセルタワービルの23カプセルを取り外して、株式会社黒川紀章建築都市設計事務所(東京都千代田区、代表取締役 下條哲成)監修の下に修復をおこないました。そして、これらを国内外の美術館や商業施設での展示や、宿泊施設などに再活用する「カプセル新陳代謝プロジェクト」を立ち上げ、この度そのうちの1カプセルをサンフランシスコ近代美術館(米国カリフォルニア州)が取得したことが明らかとなりました。
建築家黒川紀章氏の代表作「中銀カプセルタワービル」(1972年-2022年)。メタボリズム(新陳代謝)思想の建築として、世界中の多くの方から愛されてきました。本来は古くなったカプセル(部屋)を交換することで、半永久的に使用できる建物として注目されましたが、一度も交換されることはなく、2022年に解体されました。
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトは、カプセルやメタボリズムの思想を後世に伝えたいとの思いから「カプセル新陳代謝プロジェクト」を立ち上げ、140あったカプセル(部屋)のうち23カプセルを取り外し竣工時の姿に修復。それらを美術館や商業施設での展示や、宿泊施設などに再活用するとのことです。
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトは、カプセルやメタボリズムの思想を後世に伝えたいとの思いから「カプセル新陳代謝プロジェクト」を立ち上げ、140あったカプセル(部屋)のうち23カプセルを取り外し竣工時の姿に修復。それらを美術館や商業施設での展示や、宿泊施設などに再活用するとのことです。
なお、サンフランシスコ近代美術館のカプセル取得は今回のプロジェクトの第三弾になり、下記2つはすでに公開されています。
株式会社淀川製鋼所の「動く中銀カプセルトレーラー」
https://www.yodoko.co.jp/release/2023/pdf/230406.pdf
松竹株式会社の新スペース「SHUTL(シャトル)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000120348.html
株式会社淀川製鋼所の「動く中銀カプセルトレーラー」
https://www.yodoko.co.jp/release/2023/pdf/230406.pdf
松竹株式会社の新スペース「SHUTL(シャトル)」
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000001.000120348.html
こちらも思い出したい!黒川紀章が手掛けた建築物の数々!!
中銀カプセルタワービル(1972年)など、メタボリズムを具体化した建築物を数多く手がけた黒川紀章。それ以外にも、ビッグボックス(1974年、東京都新宿区)、青山ベルコモンズ(1976年、東京都港区)、ソニータワー(1976年、大阪市中央区)など、印象的な建物を残しています。特に青山ベルコモンズとソニータワーは現存しておらず、ミドル世代の記憶の中で生き続けている建物と言えます。ここでは、画像で軽く振り返っておきましょう。
ビッグボックス
via ja.wikipedia.org
青山ベルコモンズ
via ja.wikipedia.org
ソニータワー
via ja.wikipedia.org
中銀カプセルタワービル保存・再生プロジェクトについて
2014年に保存を望むオーナーと住人を中心に結成。2015年11月『中銀カプセルタワービル 銀座の白い箱舟』(青月社)、2020年12月『中銀カプセルスタイル:20人の物語で見る誰も知らないカプセルタワー』(草思社)、2022年3月『中銀カプセルタワービル 最後の記録』(草思社)等を出版。管理組合と協力体制を構築することで、見学会の開催や、取材、撮影のお手伝い、またコミュニティーの形成にも力を注いできました。
公式ウェブサイト:https://www.nakagincapsuletower.com/
カプセル新陳代謝プロジェクトウェブサイト:https://capsule-metabolism.com
Facebook:https://www.facebook.com/NakaginCapsuleTower
instagram:https://www.instagram.com/nakagin_capsule_tower/
Twitter:https://twitter.com/nakagincapsule
公式ウェブサイト:https://www.nakagincapsuletower.com/
カプセル新陳代謝プロジェクトウェブサイト:https://capsule-metabolism.com
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Twitter:https://twitter.com/nakagincapsule
株式会社 黒川紀章建築都市設計事務所について
黒川紀章は、1960年弱冠26歳で建築の理論運動メタボリズムを提唱し、機械の時代から生命の時代への変革を主張してきました。設計活動は世界20ヵ国におよび、世界各地で完成した作品は高い評価を得ており、フランス建築アカデミーのゴールドメダル等を多数受賞しました。2007年に黒川紀章が他界した後、黒川紀章建築都市設計事務所は創立者黒川紀章によって構築されたブランドを継承し、国内外で設計活動を行っています。近年では、広島現代美術館改修(2022年竣工)、福井県恐竜博物館増築改修(2023年竣工予定)、在東京インドネシア共和国大使館(2024年竣工予定)等も手掛けています。