OVA【ウィザードリィ】を振り返る！面白いポイントや豪華声優陣など

1990年代に発売されたアニメ作品で、名作ゲームの世界観をアニメに反映したコンテンツ。声優陣が豪華なことでも知られ、短編ながらも、ストーリーとしても面白い作品に仕上げられています。その魅力をしっかりお伝えしていきたいと思いますので、ぜひ記事をご覧になってください。

『ウィザードリィ』とは？

『ウィザードリィ』はアップルコンピューター向けに発売された3DダンジョンRPG。
1981年にアメリカのサーテック社によって制作・発売され、現在のRPGの基礎といえるシステムを構築したコンテンツとなります。

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主人公目線でダンジョンを攻略して、ボスの打倒、宝物の入手といった目的を達成させるといった内容となっています。そのためには主人公や仲間たちを成長させるといった要素があり、日本の人気・名作RPGタイトルとして挙げられる『ドラゴンクエスト』『ファイナルファンタジー』といった作品にも大きな影響を与えました。

OVA版『ウィザードリィ』

1991年に松竹富士によって制作・発売されたアニメで、オリジナルのシナリオ1を題材して物語が展開されます。テレビアニメではないことから、内容的には短編アニメといったものでコンパクト。オリジナルのゲームユーザーに向けた内容というより、アニメファンにウィザードリィの世界観を知ってもらい、新規のゲームユーザーの囲い込みを狙ったものと考えられます。

OVA版『ウィザードリィ』の主題歌

Distance

エンディングテーマ
【歌詞】梅津真樹
【作曲】割田康彦
【編曲】恩田直幸
【歌手】笠原弘子

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OVA版『ウィザードリィ』のあらすじ

1000年の呪いが封印され、世界を永遠の闇にしてしまうアミュレット。野望を抱く魔術師・ワードナは、そのアミュレットを悪用して世界征服を企んでいました。
トレボー王は、ワードナからアミュレットを奪還すべく冒険者たちを募りました。しかし、いつしか冒険者たちは危険を避け、迷宮のモンスターを倒して宝物を得ることに執心するようになります。

アレックス・シン・ホークウィンドの三人もそんな本来の目的を忘れてしまった冒険者でした。ある日、迷宮でモンスターと苦戦していた三人は、僧侶ジューザと弟子のアルパーに助けられます。こういった縁もあって、アミュレット奪還のため、5人で迷宮の最深部に向かいます。

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地下9階に辿り着いた一向は、強力なモンスターの群れに襲われていた女魔術師シーラと出会いました。彼女は伝説の刀『村正』を求めて姿を消した恋人のランディを追い、ここまでやってきたと言います…

OVA版『ウィザードリィ』の面白いポイント

仲間想いの僧侶ジューザ

ジューザは回復だけではなく、防御・攻撃などの呪文を使いこなすエキスパート。味方の中では、群を抜いた実力の持ち主です。しかし、その力に溺れることなく、何よりも優先して傷ついた仲間を助けようとします。
惜しげもなく自分自身の生命力を使い、仲間をサポートする姿には心が打たれます。傷ついた仲間たちを治すため、死んでしまった弟子のアルパーを蘇生するため、全ての生命力を使い果たしてしまう場面は、彼の優しさが伝わってくる名場面です。

女魔術師シーラの葛藤

恋人のランディは目的の『村正』を手に入れていたものの、モンスター化しており、自我は完全に失われていました。ランディを追い、ここまでやってきたシーラの気持ちを考えると切なくなってきます。
結果的には恋人のランディを倒さなくてはいけなくなってしまい、シーラの葛藤は相当のものだったはずです。こんな結末になってしまったのは、魔術師ワードナのせい。こうしてワードナ打倒を果たす意義に、ランディの敵討ちという要素が加わることになります。
単純な冒険活劇といった内容だけではなく、視聴者が感情移入してしまう心情を描いており、そういったところが物語として面白いものとなっています。