あらすじ
あたし、香月舞。マジックは好きだけど、やるのはちょっと苦手な11歳。
ある日おじいちゃんたちの魔術団マジカラットのマジックショーの手伝いをしていたら不思議な鏡を見つけたの。覗いていたら、中からトポって言う妖精が現れて、望みを叶えてくれるって言うんだ。
「マジックが上手になりたいな」
するとトポはあたしを成長させて、魔法のマジシャン・マジカルエミに変身させたんだ。あたしの苦手なマジックを簡単にやってしまうエミはすぐに注目を浴びて、クラスメイトの小金井君のお父さんにスカウトされてテレビにも出演。アイドルマジシャンとして、ますます忙しくなってきたの。
「マジックが上手にできるのは楽しいし嬉しいけど何か、あたしじゃないみたい・・・」
魔法が無くても一生懸命頑張るマジカラットのメンバー、体だけで立ち向かう将のボクシング・・・。そんな姿を見てきて考えていたあたしは、1本のフィルムに出会ったの。
そこにはエミになる前のあたしより不器用で、だけど絶えず練習する憧れのエミリーの姿があったんだ。マジックが成功した時の笑顔を見た時、自分の手でやるからこそ喜びがある事に気づいたあたしは決めたの。「魔法を返そう」って。
ある日おじいちゃんたちの魔術団マジカラットのマジックショーの手伝いをしていたら不思議な鏡を見つけたの。覗いていたら、中からトポって言う妖精が現れて、望みを叶えてくれるって言うんだ。
「マジックが上手になりたいな」
するとトポはあたしを成長させて、魔法のマジシャン・マジカルエミに変身させたんだ。あたしの苦手なマジックを簡単にやってしまうエミはすぐに注目を浴びて、クラスメイトの小金井君のお父さんにスカウトされてテレビにも出演。アイドルマジシャンとして、ますます忙しくなってきたの。
「マジックが上手にできるのは楽しいし嬉しいけど何か、あたしじゃないみたい・・・」
魔法が無くても一生懸命頑張るマジカラットのメンバー、体だけで立ち向かう将のボクシング・・・。そんな姿を見てきて考えていたあたしは、1本のフィルムに出会ったの。
そこにはエミになる前のあたしより不器用で、だけど絶えず練習する憧れのエミリーの姿があったんだ。マジックが成功した時の笑顔を見た時、自分の手でやるからこそ喜びがある事に気づいたあたしは決めたの。「魔法を返そう」って。
1920-1930年代に活動した伝説の天才マジシャン。舞の理想であり、部屋の入口には大判のポスターが貼られている。
最終回「さよなら 夢色マジシャン」
マジカルエミ・エミリー賞受賞記念公演。それはマジカラット解散の時、そしてエミが消える時。
公演数日前。舞を除くマジカラットメンバーと将の食事中に、洋輔はマジックスクール開校の話を切り出す。驚きながらも、子供たちにマジックの魅力を伝えたいと言う洋輔を応援するメンバーと将。そんな中、進はある決意を固める。
「エミは舞の夢さ」その夢を実現させ、それ以上に大切な事を気づかせてくれたお礼を舞が告げるとトポは思わず涙ぐんでしまった。
公演前日。アメリカ行きの準備に忙しい明とユキ子。アメリカ行きを取りやめ、洋輔を手伝うと切り出す進。授業も上の空でマジックの練習に励む舞。それぞれの時間が静かに、しかし確実に流れて行く。
下校途中でも公園で練習する舞。それを見ていた幼女が舞にたずねる。
「お姉ちゃん、魔法使い?」「エヘヘ、そうよ」
「あたしも魔法使いになれるかなぁ・・・?」
「一生懸命お願いすれば、きっとなれるよ」
それはあたかも自分に言っているかの様である。
公演前夜。マジカルエミとして過ごした日々と、これからの自分に思いを馳せる舞。トポは改めて舞に聞いた。
「(魔法を返す事=エミには二度となれない事に)後悔しないか?」
「同じ後悔するなら、自分で決めた通りやった方がいい」
舞の力強い答えに微笑むトポ。
公演当日。トポと一緒に会場入りした舞はエミに最後の変身。将と小金井に、それぞれすれ違いざま、別れの言葉を告げエミはステージに上る。
ラストマジックはエミの出した分身が消えると、次々とマジカラットメンバーが登場すると言う物。その最中トポは鏡の国へと帰って行った。それと同時、ステージ上のエミの姿が消え、その場所には舞の姿が。
大歓声で幕を閉じた公演終了後のステージ。観客のいない客席に座らせたトポ(だったぬいぐるみ)にマジックを披露する舞。しかし、まだまだおぼつかない。黙って消えたトポを想い涙ぐむ舞に、優しく手を差し伸べる将。それは、今まで小馬鹿にして来た舞のこれからの真摯な努力、成長を見守ろうと言う将の姿勢。将と一緒に帰ろうと会場から出る時、ふと舞台を見つめる舞。それは『素敵なマジシャンになって必ずここ(舞台)に立つ』と言う決意の表れ。雪降る夜の街を、これからの事を思い笑顔で走り出す舞の姿でこの物語は終わる。
途絶える事の無い川の流れ。枯れ行く花も人の助けによって、また花を咲かせる。これまでも、そして、これからも。
公演数日前。舞を除くマジカラットメンバーと将の食事中に、洋輔はマジックスクール開校の話を切り出す。驚きながらも、子供たちにマジックの魅力を伝えたいと言う洋輔を応援するメンバーと将。そんな中、進はある決意を固める。
「エミは舞の夢さ」その夢を実現させ、それ以上に大切な事を気づかせてくれたお礼を舞が告げるとトポは思わず涙ぐんでしまった。
公演前日。アメリカ行きの準備に忙しい明とユキ子。アメリカ行きを取りやめ、洋輔を手伝うと切り出す進。授業も上の空でマジックの練習に励む舞。それぞれの時間が静かに、しかし確実に流れて行く。
下校途中でも公園で練習する舞。それを見ていた幼女が舞にたずねる。
「お姉ちゃん、魔法使い?」「エヘヘ、そうよ」
「あたしも魔法使いになれるかなぁ・・・?」
「一生懸命お願いすれば、きっとなれるよ」
それはあたかも自分に言っているかの様である。
公演前夜。マジカルエミとして過ごした日々と、これからの自分に思いを馳せる舞。トポは改めて舞に聞いた。
「(魔法を返す事=エミには二度となれない事に)後悔しないか?」
「同じ後悔するなら、自分で決めた通りやった方がいい」
舞の力強い答えに微笑むトポ。
公演当日。トポと一緒に会場入りした舞はエミに最後の変身。将と小金井に、それぞれすれ違いざま、別れの言葉を告げエミはステージに上る。
ラストマジックはエミの出した分身が消えると、次々とマジカラットメンバーが登場すると言う物。その最中トポは鏡の国へと帰って行った。それと同時、ステージ上のエミの姿が消え、その場所には舞の姿が。
大歓声で幕を閉じた公演終了後のステージ。観客のいない客席に座らせたトポ(だったぬいぐるみ)にマジックを披露する舞。しかし、まだまだおぼつかない。黙って消えたトポを想い涙ぐむ舞に、優しく手を差し伸べる将。それは、今まで小馬鹿にして来た舞のこれからの真摯な努力、成長を見守ろうと言う将の姿勢。将と一緒に帰ろうと会場から出る時、ふと舞台を見つめる舞。それは『素敵なマジシャンになって必ずここ(舞台)に立つ』と言う決意の表れ。雪降る夜の街を、これからの事を思い笑顔で走り出す舞の姿でこの物語は終わる。
途絶える事の無い川の流れ。枯れ行く花も人の助けによって、また花を咲かせる。これまでも、そして、これからも。
エンディング「あなただけDreaming」
作詞:竜真知子
作曲・編曲:山川恵津子
歌:小幡洋子
エンディングアニメーション
古瀬登
スタッフを見る限り最終回のEDと思われる。
作曲・編曲:山川恵津子
歌:小幡洋子
エンディングアニメーション
古瀬登
スタッフを見る限り最終回のEDと思われる。
via www.youtube.com
蝉時雨
放送終了後、1986年にリリースされたOVA(オリジナルビデオアニメーション)。
TVシリーズのダイジェスト映像15分とオリジナル映像45分で構成。
オリジナル部分は成長した舞がTVシリーズの第12話と第13話の間に相当する夏の4日間を回想する形で描かれた。特別大きな事件は起こらず、舞と周辺の人々の日常が淡々と描かれ、全編を通して「昨日と全く同じ今日は訪れない」「かたちあるものはいつかはなくなる」というテーマが設けられている。
それはTVシリーズの結論である、舞の精神的な自立=マジカルエミの消失、及び舞とトポの別れを強く暗示させるものになった。加えて、BGMを極限まで制限し代わりに自然の効果音を多用することで、叙情感あふれる映像となった。作画水準も非常に高く、一時期は高額なプレミアの付くコレクターズアイテムになっていたが、2002年に発売されたDVDBOXに特典映像として収録されてからは比較的安価に入手出来る様になった。
「蝉時雨」の説明として最適の文章。
関連書籍
OVA発売に合わせて発行された書籍。
ラストパターンの系譜
〈魔法少女もの〉のラストには様々なパターンがある。魔法の力を失ったり、魔法の国へ帰ったり。この「魔法を手離し、自分の力で進んでいく」パターンで、『おジャ魔女どれみ』(「ドッカ~ン」最終回=シリーズ終了)を思い出した人もあったのでは無いでしょうか?
スタッフ
制作:布川ゆうじ
プロデューサー:堀越徹、大野実
シリーズ構成:小西川博、渡辺麻実
音楽:奥慶一
美術監督:三浦智
音響監督:藤山房延
撮影監督:杉村重郎(14話まで)、森口洋輔(15話以降)
キャラクターデザイン:岸義之、本山浩司
オープニングアニメーション:もとやまゆうじ
エンディングアニメーション:古瀬登
シリーズディレクター:古川順康
美術設定:佐藤正浩
マジック指導:杉本健
脚本:小西川博、渡辺麻実、塚本裕美子、遠藤明吾、平野美枝、
園田秀樹、結木圭、立花あずま、武上純希、富田祐弘
作画監督:岸義之、洞沢由美子、須田裕美子、福島喜晴、加藤鏡子、高倉佳彦、
もとやまゆうじ、高岡希一、井上敦子、橋本淳一、垣野内成美
絵コンテ:森日高、水田史美、久保多美子、勇気翔、西久保瑞穂、
林政行、遺映龍、鴫野彰
演出:安濃高志、古川順康、立場良、片山一良、望月智充、高山文彦、
向後知一、本郷みつる、小林和彦
監督:安濃高志
製作/著作:スタジオぴえろ