【ソーメンガブー】「流しソーメン」は知ってても「ソーメンをブン投げるお祭」はご存知ないかも!?
2017年4月24日 更新

【ソーメンガブー】「流しソーメン」は知ってても「ソーメンをブン投げるお祭」はご存知ないかも!?

皆様、おそらく「流しソーメン」はご存知だと思います。一度は体験している方も多いかと。時にはソーメン以外も流れてきたりして・・・夏の風物詩のひとつだと思います。が!しかし!今回ご紹介するお祭は、ソーメン(乾麺)をブンなげるお祭。本当にブン投げるんです!

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民俗コネタコラムも気がつけば20以上のコネタを書かせていただきました。いつも、本当にありがとうございます★

今回は、珍祭というより、まさに「奇祭」な祭をご紹介します。

ソーメン(乾麺)をブンなげるお祭!?

皆様、おそらく「流しソーメン」はご存知だと思います。一度は体験している方も多いかと。時にはソーメン以外も流れてきたりして・・・夏の風物詩のひとつだと思います。
見た目の涼やかな流しソーメン

見た目の涼やかな流しソーメン

一度は体験したことのある方も多いでしょうね。
が!
しかし!
今回ご紹介するお祭は、ソーメン(乾麺)をブンなげるお祭。本当にブン投げるんです!

鹿児島県喜界島に伝承される「ソーメンガブー」

そのお祭は鹿児島県喜界島に伝承されております。
喜界島。鹿児島市から430キロほど南方向にある島です。鹿児島って、実は非常に広い範囲で「鹿児島県」なんですね。

さておき。ソーメンをブン投げるお祭。
名称は「ソーメンガブー」。
100年以上続く10月頃の行事でして、実は喜界島・中里集落の豊年祭(集落の安全や豊年などを祈願するお祭)の中の1つの行事。公民館ややぐらの上から投げられた700束(!!)ほどの乾ソーメンを奪い合います。その光景は「激しい」の一言に尽きます。

喜界島の伝統行事 ソーメンガブー2016

祭の由来ははっきりしていないのですが、どうやら明治時代に祭のあと集落で料理を振舞っていたのを、青年たちが娯楽としてソーメン(乾麺)を奪い合う形になったのではないか?と言われております。なんでソーメン奪いあったんだろうなあ・・・謎です。

しかし、きちんとしたお祭。ルールもあります。

「年寄りにはタックルしないこと」

唯一のルールとして「年寄りにはタックルしないこと」が定められております。これは大事ですね。

あとはもう皆でワチャワチャしながらソーメンを奪い合うだけ!しかも、人が一旦手に入れたソーメンを奪い取ることも許されています。したがって、ソーメンガブーはまさしく激戦!ソーメンを手に入れてホッとしていたら、あっという間に横からブン盗られるという、本当に油断できない緊迫感あふれるお祭なんです。

その景色について、奄美大島のコミニュティエフエム局「あまみエフエム」さんのサイトに掲載された体験記を引用しますと
ヤグラの上から、公民館の屋上からそうめんが投げられる!

そうめんをキャッチ!

キャッチしたい人は、踊る!叫ぶ!!

そうめんが投げられる!

そうめんキャッチ!しようとすると横から奪われる!

そうめん盗まれる!

さらに闘争心が燃える!
出典 「あまみエフエム」より
そこまでして、なぜソーメンをゲットするんだ(汗)という気がしないでもない、それが「ソーメンガブー」。
ちなみに、ソーメンをゲットすると1年間縁起が良いとまで言われております。
ソーメンにそこまでの効力があるとは・・・ソーメンガブー恐るべし。

そこまでして奪い合うソーメンですが、実は、喜界島の特産ではないんですよね。
本当に純粋に島のお兄さんたちの娯楽として始まったソーメン奪い合い、というのが、素敵です★

個人的にオススメのお祭です。ぜひソーメンを奪い合ってみてくださいませ♪
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