逆輸入バンド・Kemuri!ポジティブな歌詞と伊藤ふみおが目立っていた!
2016年6月4日 更新

逆輸入バンド・Kemuri!ポジティブな歌詞と伊藤ふみおが目立っていた!

1995年に結成された逆輸入バンド・Kemuri。伊藤ふみおのキャラも英語詞もポジティブなバンド。どんな時もPMA(肯定的精神姿勢)で乗り越えてきました!伊藤ふみおの海外志向が色濃く反映されたKemuriの活動を振り返ります!

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「逆輸入バンド」とされたKemuri

1995年結成。「P.M.A(Positive Mental Attitude/肯定的精神姿勢)」をバンドの哲学として活動を展開。結成直後に渡米し、レーベル「ロードランナー」と契約を交わす。そのため1997年のビクターエンタテインメントからメジャーデビューする時には「アメリカからの逆輸入バンド」として話題となった。
Kemuri(ケムリ)

Kemuri(ケムリ)

中心メンバーでボーカルの伊藤ふみお(イトウフミオ)

中心メンバーでボーカルの伊藤ふみお(イトウフミオ)

このバンドは、イトウフミオ(vo)の尽力によって急成長したといえるだろう。

高校時代をアメリカで過ごした彼は、バンド結成の95年とほぼ同時に単身アメリカへ乗り込み、最近ではスリップノットを輩出したことで知られるレーベル<ロードランナー>との契約をとりつけたのである。

アメリカからの逆輸入、と言われるのはこれが由縁だ。また当然、海外でのライセンス(契約)は容易なことではなく、ハイ・スタンダードと共に彼らが率先して活動の場を海外に広げた功績は大きい。
「Positive Mental Attitude」(...

「Positive Mental Attitude」(肯定的精神姿勢)

Kemuriの明るく・楽しい音楽 ♪

ケムリはイトウを中心とした5人で構成され、ライヴではサポート・メンバーとしてホーン隊が加わる。彼らは、70年代UKパンクや80年代UK/NYハードコア、レゲエ、SKAといった自分たちの嗜好をゴッタ煮の状態で楽曲に取り入れており、SKA特有のハネるリズム、パンク/ハードコアにおけるスピード感の双方が、「明るく・楽しい」音を演出している。

また、P・M・A=ポジティヴ・メンタル・アティテュード(肯定的精神姿勢)を提示している彼らは、シリアスな内容の歌詞においても、マインドはあくまでもポジティヴだ。眼前にしみったれた現実があっても、「また明日からがんばろう!」という気分にさせてくれるグループであり、スカコア・シーンでのカリスマ性はスキャフル・キングと共にトップ・クラスである。

Kemuri - pma - YouTube

「Positive Mental Attitude」(肯定的精神姿勢)の精神を象徴した一曲。
全編英語詞。

1998年発売のアルバム「77 Days」に収録。

Kemuri - Ohicho - YouTube

1998年発売のアルバム「77 Days」に収録。

Kemuri - Ato-ichinen - YouTube

1997年発売のアルバム「Little Playmate」に収録。
「ato-ichinen」について。

この曲はボーカルの伊藤ふみおさんのおかあさんが癌で余命1年と宣告された事を歌った歌です。

この曲の何がすごいかというと、ものすごい明るい曲だということです。

「1年」を『1年しかない』ではなく『1年もある』と歌った歌なんですけど、ヤケッパチになって明るくなってるわけではなく、本気で『1年もあるじゃないか、楽しい事やろうぜ!』みたいな感じなのです。

これはkemuriがいつも主張している「PMA」という精神なのです。

「伊藤ふみお」の音楽的思考!

1966年8月22日、獅子座、AB型。
Kemuriのボーカルにして、2009年には俳優デビュー(映画「真夏のオリオン」)も果たした伊藤ふみお。その彼の音楽に対する姿勢や影響を受けた音楽をご紹介!
伊藤ふみお!

伊藤ふみお!

インタビューにみる海外志向!

KEMURIは95年結成ですね。ふみおさんは当初から海外志向が
強く、ひとりで現地へ頻繁に赴き人脈を作っていったという経緯があり
ます。その理由とは?

「なんとなく海外にはいかなくちゃいけないものだと思ってたんですよね。
日本人として海外に出ていろんなものを見ないとダメなんだと。

日本人が日本国内だけですべてを完結させることに、非常に危うさを感じてた。
それで最初から英語詞で歌いたいし、たくさんの人に聴いてもらうには
やっぱ自分から海外に出ていかないとって。それでなるべく可能な限り
外へ出ようと、そういう思いでした」
いつものジャンプッ!

いつものジャンプッ!

10代の頃、アメリカから里帰りした伊藤ふみおは、井上陽水の「傘 がない」に度肝を抜かれたという。

「歌詞を聴いたとき、“音楽 ってこういうのもありなんだ”って思い知りましたね。当時、邦楽をどこか軽く見てしまっていたんですが、この曲を聴いてガーンと衝撃を受けました。
そして、陽水さんの歌の上手さ。こういう曲が作りたいと思ったナンバーです」。

傘がない 井上陽水 - YouTube

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