真行寺君枝の代表作!
主演の真行寺君枝も「私の代表作」「大変な低バジェットでしたが、あれほどに楽しかった撮影は後にも先にもこの一本に尽きます」と語っている。
本作以降、一時は無一文になる等浮き沈みの大きい人生を送っている彼女。
ミステリアスな雰囲気と透明感を併せ持った適役だった本作。
彼女にとって良い時代に恵まれたハマり役だったと言えるのではないでしょうか。
ミステリアスな雰囲気と透明感を併せ持った適役だった本作。
彼女にとって良い時代に恵まれたハマり役だったと言えるのではないでしょうか。
via ameblo.jp
作品データ
原作 村上春樹
監督 大森一樹
脚本 大森一樹
俳優 小林薫、真行寺君枝等
公開 1981年(昭和56年)
配給 ATG
時間 100分
監督 大森一樹
脚本 大森一樹
俳優 小林薫、真行寺君枝等
公開 1981年(昭和56年)
配給 ATG
時間 100分
原作に登場する小説家の真相
「僕」が敬愛する作家として描かれた
デレク・ハートフィールドとは「僕」が文章について「殆んど全部」を学んだ作家で、1909年に生まれ1938年に死んだことになっている。
本書を読む限りでは実在の人物としか思えない。
いちいち「作品名」の後ろに出版年が添えられ、「あとがき」で、すなわち村上春樹名儀で「もしデレク・ハートフィールドという作家に出会わなければ小説なんて書かなかったろう」
と書かれ彼の墓参りの様子が描写され、その最後が
「最後になってしまったが、ハートフィールドの記事に関しては前述したマックリュア氏の労作、「不妊の星々の伝説」(Thomas McClure;The Legend of the Sterile Stars:1968)から幾つか引用させていただいた。感謝する」
と締め括られてまでいるのだ。
「架空」のプロフィール
1909年、オハイオ州の小さな町に生まれ、そこで育つ。
父親は無口な電信技士、母親は星占いとクッキーを焼くのがうまい小太りな女だった。
ハイスクール卒業後は郵便局に勤めるが長続きせず小説家を志す。
1930年、5作目の小説が初めて売れて稿料を手にする。
しかし、それから8年と2ヵ月後の1938年。彼の母が死んだ時、エンパイア・ステート・ビル?の屋上から飛び降りて蛙のようにペシャンコになって死んだ。
彼の小説は、「文章は読み辛く、ストーリーは出鱈目であり、テーマは稚拙だった」と評される。
言葉に「宇宙の複雑さに比べれば、この我々の世界などミミズの脳味噌のようなものだ」
via blogs.c.yimg.jp
村上春樹のインタビュー
村上
でっちあげなんですよね、あれは。つまり架空の作家。
ぼくはヴォネガット好きだし、R・E・ハワードも、ラヴクラフトも好きだし、そういう好きな作家を混ぜあわせてひとつにしたものですね。
彼の本の註文がいって、某洋書店が迷惑したっていう話があるんです(笑)。出版社でも問題になりましてね。「あとがき」に書いたでしょ。
「あとがき」で嘘書いちゃいけないって(笑)すごく問題になりまして、難しいですよね。
原作の言い回しも独特
完壁な文章などといったものは存在しない。完壁な絶望が存在しないようにね。
via ameblo.jp
鼠の小説には優れた点が二つある。
まずセックス・シーンの無いことと、それから一人も人が死なないことだ。
放って置いても人は死ぬし、女と寝る。そういうものだ。
※映画版では、映画を制作していた鼠ですが、原作では小説を書いています
原作ファンからも支持を受けている映画版「風の歌を聴け」。
淡々とした世界観につい引き込まれてしまいます。
真行寺君枝の可憐さが際立っていて、彼女を見るだけでも十分楽しめました!!
淡々とした世界観につい引き込まれてしまいます。
真行寺君枝の可憐さが際立っていて、彼女を見るだけでも十分楽しめました!!
変わらず美しい!!