大久保佳代子 彷徨う母性本能   その終着点はパ・コ・美♡
2024年10月1日 更新

大久保佳代子 彷徨う母性本能 その終着点はパ・コ・美♡

「自分を否定すると人間は腐る。みるのがつらいなら、鏡なんてみなくていいし、つらい現実もみないフリをしたっていいんですよ。これも、立派な危機回避術。コンプレックスを持つ人も多いけどマジメに向き合っていたらシンドイし、疲れちゃうから。自信がないと落ち込むくらいなら、根拠のない自信を勝手に持って胸を張ればいい。みんな、もっと自分に甘くていいと思うんだけどなぁ」

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昼は弁当かラーメンかうどん。
夜は外食化コンビニか簡単な自炊。
休日はノーメイク、ノーブラ、ノー風呂で1日ダラダラ過ごす大久保佳代子だが、恋人ができると生活は一変。
特に
「殿方が」
家に来るときは、
「これを食わせれば間違いない」
という勝負料理をつくる。
それは豚肉の生姜焼き、ポテトサラダ、そして特製稲荷寿司。
「プライベートな空間で食卓を囲むというエロスなひとときに、山盛りのお稲荷さんでさらにセクシャルな空気を漂わせる」
という稲荷寿司は、揚げに酢飯を詰めると米が透けてみえるほど大きい「ハムスター稲荷」
これまでふるまった恋人から
「不味い」
とも
「美味い」
ともいわれたこともなく
「あれ、もしかして美味しくない?」
と疑っていたが、バラエティ番組の女性芸人が弁当をつくる企画で他の弁当が空になったのにハムスター稲荷だけ残り、確信に。
その後、具や酢飯を改良するなどしたが、大きさだけは、
「上品なハツカネズミサイズにすることも考えましたが、やっぱりハムスターサイズだけは譲れない」
別れた恋人たちがハムスターをみる度に自分のことを思い出し、その瞬間、2人の距離がグッと縮まると信じている。
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クリスマスの夜、仕事が終わった大久保佳代子は、いとうあさこに
「ドライブでもいっちゃいますか?」
といわれ、群馬方面へ。
目的もなく走り続けていたが、自然とパワースポットとして有名な神社へ。
すると自分たちを待っていたように雪が降りだし、
「ホワイトクリスマス?」
と何か良いことが起こる予感。
その後、温泉宿へ向かうと待っていたのは、
「クリスマスの夜にまさかの女2人で旅ですか?」
という嘲笑。
「せめて明石家サンタに報告を・・」
と思っていたが、それまでに酔い潰れて寝てしまった。
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正義感が強くて優しいいとうあさこは、大久保佳代子が失恋すると自宅に保護し、
「いつでも泊まれるように」
とタオルやパジャマを入れた「佳代ちゃんボックス」をつくったこともあった。
しかし大久保佳代子は、いとうあさこが失恋したとき、繰り返される暗い話に、
「仕事がある」
とウソをついて脱出。
一方、いとうあさこが結婚することを恐れ、
「神様、そうなる前に佳代子に幸せを」
と祈っていた。
いとうあさこが24時間マラソンのチャリティーマラソンランナーに選ばれたときは喜んで応援したが、ハードな練習でみるみる痩せてきれいになっていくいとうあさこをみて、
「ヤバい。
このままだとモテちゃう」
と危機感を覚え
「大丈夫?
ちゃんと食べなきゃ」
と心配するフリをしながら
(太れ)
とコッテリとした料理を食べさせ、酒を飲ませた。
本番では親友として伴走しながら、
「ゴールしたら美味しいもの食べに行こう」
と声をかけ、実際、完走後、中華料理店へ。
その後も
「頑張ったご褒美」
と称して、養豚所のごとく高カロリー食を与え続け、いとうあさこの体重が戻り始めると
「安心、安心♡」
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優しさか、あきらめか、家族は親せきから結婚の話題をフラれることがなくなり、友達の年賀状の家族写真に写る子供の姿に年月を感じながら、休日は、ノーメイク、ノーブラでソファーでひたすらダラダラ過ごし、気がつけば夕方。
「いつの間に?」
と驚き、あわてて女友達に電話をかけまくってご飯に行くか、誰も捕まらなければ冷蔵庫の余り物でつくった
「残飯飯」
を1人で食べる。
そんな生活がイヤになり、
「犬を飼いたい」
と思い始めて数年、引っ越すときはペット可物件を選び、酔えば閉店間際のペットショップで子犬を抱きしめたまま1時間以上居座り、たんぽぽの川村エミコに
「大久保さん、ダメですよ。
今は酔ってますから、酔ってますから」
と諭されたり、やはり1人暮らしで犬と暮らすのは大変なので躊躇が続いた。
しかし2016年、番組の企画で訪れたペットショップで、メスのチワックス(チワワとダックスのミックス犬)に出会い、
「ひと目見て抱っこしたとき、最初は震えていたけど、手を出したら顔を乗せてきた。
それがかわいくて。
私が守ってあげなきゃダメだと思いました」
と瞬時に心を奪われ、飼うことにした。
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そして
「誰からも愛される子になりますように」
という願いを込めて
「パコ美」
と命名。
長女、パコ美との新生活は、早朝に起こされ、散歩に行き、白目をむいて暴れるパコ美の遊びにつき合い、ドッグフードをふやかして食事をつくり、大量のウンチと格闘するなど大変だったが、意外な変化が起こった。
「長年行き場を失っていた私の母性。
その注ぎ場所を見つかったせいか、パコ美と暮らすようになってから、更年期に怯え、イライラしがちだった情緒が安定し、満たされている自分を感じるように。
そのせいか、よく顔が優しくなったっていわわれるんです」
相方の光浦靖子も行き場をなくした母性がザワついたのか、タケノコご飯を炊いておにぎりを握って仕事場で配るという活動を行っていたので、理由を聞くと一言、
「人に優しくしたい」
夜中、3時間ごとに目が覚めていた大久保佳代子が、
「毎朝6時にパコ美が散歩に行こうって顔をなめてくるから起きる癖がついたんだよね」
というと、夜中まったく起きることなく7、8時間ブッ続けで眠れる光浦靖子は
「明らかに老化」
といった。
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さらに密かに、
「また犬飼っちゃったんだというと誰かが必ず反応してくれる。
パコ美をきっかけに男性を会話が弾む、そんな嬉しい展開も♡」
と散歩中の偶然の出会いやパコ美をきっかけに男性と連絡先を交換することを期待。
かつて実家の愛犬、ホイットマンは、人間が食べる缶詰をご飯にかけて食べさせるなど甘やかしすぎて、栄養や健康の面でも反省する点が多かったので、大久保佳代子は、
「昭和のホイットマンと違い、平成のパコ美は厳しく健康に!」
と決めた。
しかし実家に預けると
「リンゴ買ってきたよ~」
とパコ美に話しかける母親、朝食のトーストを与える父親、そして驚くほど何でも食べるパコ美を目撃。
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大久保佳代子もパコ美と暮らし始めて外食の回数が減り、家に帰るとパコ美をお供に晩酌。
隣に寄り添い、まばたきもせずにつぶらな瞳で見上げてくるパコ美に
「今日も大変だったよね」
「こんなことがあったんだけど、私は悪くないよね」
と一緒に枝豆をつまみながら話しかけていたが、やがてつまみはパコ美が食べられるものを選ぶように。
結果、チワックスの平均体重3kgだが、パコ美は、6.8kgに成長。
体が大きくなったせいであまり歩きたがらず、散歩にいってもすぐに帰りたいといいたげな表情で見上げてくるので抱き上げて散歩し、
「娘が太ったのは私のせい。
1人晩酌の寂しさのせい。
お父さんの分まで頑張って幸せにしてあげなくてはいけないという気持ちや留守番させてる罪悪感も手伝って、ごめんねとつい甘やかしてしまう母子家庭のせい。
パコ美はなに1つ悪くない、
すべては私が悪いんです」
と溺愛。
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寝ていると腕枕をねだって懐に入り込み、上目づかいで凝視し、互いに見つめ合った瞬間、舌をニュルっと口の中に入れてきてくるパコ美に
「甘えん坊だし、頭がいい。
人間だったら、いい女」
と女子力の高さを見習う姿勢すらみせ、特に濃厚なディープキスに関しては
「口を閉じていても入れてくる」
とその唇を奪うテクニックに脱帽。
「ママのところにおいで」
「ママ、今からお仕事いってくるからね」
と話しかけ、
「パコ美ちゃんのママ」
といわれると
「こんな茶色い物体を産んだ覚えないわ」
とボケるがもちろん本心ではない。
後輩芸人に
「パコ美姉さん」
と呼ばれるパコ美に対し、いとうあさこは
「バアバが来たよ」
といって遊びに来てじゃれあい、髪の毛をむしり取られて帰っていった。
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