大久保佳代子 彷徨う母性本能   その終着点はパ・コ・美♡
2024年10月1日 更新

大久保佳代子 彷徨う母性本能 その終着点はパ・コ・美♡

「自分を否定すると人間は腐る。みるのがつらいなら、鏡なんてみなくていいし、つらい現実もみないフリをしたっていいんですよ。これも、立派な危機回避術。コンプレックスを持つ人も多いけどマジメに向き合っていたらシンドイし、疲れちゃうから。自信がないと落ち込むくらいなら、根拠のない自信を勝手に持って胸を張ればいい。みんな、もっと自分に甘くていいと思うんだけどなぁ」

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あるとき自分のことを好きといってくれる男性が現れ、カラオケの後、受け付けで支払いをしているとき、チュッと大久保佳代子のほっぺにキス。
大久保佳代子は、その男性に対しそれほどでもなかったが、頬がドクドク、ドクドクとしてきて、
「今夜は帰りたくない」
その後、
「チョメチョメ、チョメリンコみたいなことになった」
行為の最中は基本的に目をつむっているが、たまに開けて相手の様子をうかがい、常に自分が相手にどう見えているかを意識し、特に自信がある顎から首にかけてのラインをみせるようにする。
あるとき突然、彼氏が
「好きな子ができた」
と別れを告げて部屋を出ていったとき、大久保佳代子は追いかけ、人目もはばからずすがりつき、泣いて、
「とにかく部屋に戻ろう」
2人で部屋に戻ると
(お酒を飲んで感覚を麻痺させればどうにかなるんじゃないか)
と思い、飲ませたが、最終的に、
「佳代子といるとしんどい」
といわれ
(マジか。
こんなに金貸してるのに)
と思いながらサヨナラしたこともあった。
20代~30代前半、自分から嫌いになることはなく別れは必ず相手から切り出された大久保佳代子は、性欲がたまると近所のプールでがむしゃらにクロールを泳いだ。
ちなみに男性は
「ガッチガチが大事」
だという。
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逆に女友達に彼氏ができると心がザワめき、
(どんな男なのか?)
と非常に気になった。
あるとき女友達に、
「彼のバンドがライブするから観に行こう」
と誘われ、会場の客が15人だと安堵した。
「友達の彼が素敵な男ではなく、少し残念な男であるほど安心する」
女友達にインド人の彼氏ができて一緒に飲み、少し真面目な話をしているとき、
「ドウニカナルヨ」
「イマガダイジ」
「ダイジョウブ、フカクカンガエナイ」
といわれると、
(お前は少し考えた方がいい!)
結婚式に呼ぶことはないが呼ばれることは多く、
「他人の幸せを祝うためにいくら金を使えばいいんだ。
取り返す日は来るのか?」
と思いながら祝儀を用意。
挨拶を頼まれると
「結婚には3つの袋が必要です。
小さな金玉袋と中くらいの金玉袋と大きな金玉袋です」
と下ネタを入れつつ、最後に、
「新郎の友達との出会いを期待してま~す」
そして
「元とってやる」
と延々とアルコールを流し込み、デキ上がると知らない人の会話に入り、テーブルからテーブルへ。
こうして結婚式では常に泥酔。
駅のホームで引き出物の巨大な鯛の形をしたアップルパイにかじりつき、次の日に起きて後悔に襲われ、頭を抱えると枕元に食いかけの鯛のアップルパイが転がっていたことがあった。

「矢口inめちゃユル#19 ③情報ライブ オオクボ屋」ダイジェスト

ある日、「めちゃ×2イケてるッ!」のスタッフがオアシズの単独ライブをみて、
「大久保って面白かったんだ」
と気づき、たまにめちゃイケにゲストとして出演するようになった。
すると視聴者にバカウケ。
片岡飛鳥は、
「当時の僕は、マンガみたいなブスだった光浦にだけ目を奪われて、目立たなかった大久保のは起用しなかったんです。
奮起した大久保は何年も遅れて「めちゃイケ」に合流するんですけど全然見る目ないんですね」
と反省。
1999年4月17日、大久保佳代子は、めちゃイケのレギュラーとなった。
「めちゃイケのレギュラーに入れてもらったのがちょうど30歳なんですよ。
だからまあ「とぶくすり』」から7、8年はあるのかな。
あの期間があって、あの入り方で良かったなと。
今こうやって振り返ってみるとそう思います」
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大久保佳代子は、めちゃイケのレギュラーになってもOLの仕事を続け、それどころかOL兼芸人というキャラをネタとして使用。
北海道ロケで
「翌朝までに東京に戻らなければならない」
というナインティナインのために呼ばれた6人乗りのセスナ機に
「私も明日仕事があるので」
と便乗した。
大久保佳代子は、朝、番組の打ち合わせをして、それからOLの仕事をして、夜、収録ということもあったが、結局、30代後半まで14年にわたってOLを続けた。
「誰に知られるわけでも褒められるわけでもないし、小さかったけど、達成感や爽快感がありました。
ありがとうという声をもらえることもあった。
いい人間関係ができて、年の近い上司や同僚と飲みに行く楽しみも知りました。
しかも、OL時代に大切にしていたことは、バラエティーの世界でも求められることでした。
周りの人がどう思っているか、ちゃんと考えること。
先を読んで、物事を判断していくこと。
常識をちゃんと持っておくこと。
それこそ、非常識なことは、常識がわかっているからできるんです」
大久保佳代子は、先に売れた光浦靖子のことを
「面白さでは敵わないけど人間性は私の方が上」
と自負していた。
一方、
「眠れる獅子がやっと起きた」
と喜んでいた光浦靖子は、大久保佳代子が売れて、大きく取り上げられるようになると
「いや私の方が面白いはず」
「こんなに真面目に生きてきた私が負けるはずがない」
と腹を立てた。
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ある日、光浦主催の女芸人の飲み会で、光浦靖子が
「女芸人っちゅうのは男の何倍も頑張らんとトップとれんダニ」
というと後輩は、
「さすが光浦さん‼」
とヨイショッ。
後輩芸人から尊敬されている光浦靖子は、大久保佳代子にとっても自慢の相方だった。
そして後輩に
「大久保さん、今日の服なんか色っぽい」
「なんか最近キレイになりましたね」
とホメられると、自分も少しいい気になった。
しかしそんな浮ついた大久保佳代子を光浦靖子は許さず、次の日、仕事場で会うと、
「大久保さんさ、その服、胸開けすぎじゃない。
芸人が色っぽくなってどうすんの。
男に媚び売っちゃダメだ」
そして仕事の移動中も
「大久保さんさ、最近エッチしてる?」
「なんで?」
「いい?
女芸人はエッチしちゃダメ。
変な色気が出ちゃうから」
さらに食事中、自分の弁当に入っているおかずを大久保佳代子に差し出し、
「はい、これも食べな。
今の体型、中途半端。
もっとブタみたいに太らないと面白くないダニ。
極楽(トンボ)の山本さん、みてみ。
太ったから売れたんだよ」
芸人たる者、女を捨て常に面白くあるべきと説く光浦靖子に大久保佳代子は、
「うん、私太る!」
と爆食いした。
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そんな光浦靖子の言葉を信じた大久保佳代子を信じられない悲劇が襲う。
光浦靖子がスタッフに
「マジ!
あの占い師は当たるって評判ダニ。
仕事運も男運も最高。
仕事は今調子いいから、あとは男だけダニ」
と話すを聞いて、
「男に媚びるな」
といい続けてきた相方の思わぬ一言に
(きっと一瞬の気の迷いだろう)
といい聞かせたが、1週間後、ラジオの仕事があり、
「おはよー」
と楽屋に入ってきた光浦靖子に、
「遅かったじゃん。
どうしたの」
といって、その顔を見た瞬間、言葉を失った。
あろうことか、光浦靖子は男にモテたいがためにエステサロンでまつ毛を植毛していた。
「プチ整形しちゃったダニ」
その瞬間、大久保佳代子の中で光浦靖子に抱いていた尊敬の念は音を立てて崩れていった。
ラジオ収録後、
「じゃあ、私と大久保さんどっちとつき合うっていったら私の人」
という光浦靖子に男性スタッフが困った顔で手を上げると、
「これは男できるのも時間の問題ダニ」
それをみて大久保佳代子はついにキレた。
「オイッ、なにがプチ整形だ。
私はアンタにいわれて地味な服着て、太るためにバクバクバクバク豚みてえに食わされて・・・
アンタが女芸人が股を開けば開くほど笑いが取れなくなるっていうから、エッチもしないでここまで来たのに」
その後、2人は醜い言い争いを開始。
「大久保さんは色気づいたらダメ」
「なんで?(怒)」
「色気がチョコチョコ出るブスは笑えないって。
私は大久保さんに早く立派な芸人になって欲しくて、笑えるブスになってって」
「私は笑えますよ。
笑えるブスです。
そんなこといったら、あなた、今や笑えないブスですよ。
キツいですよ、ホントに」
「私はいつでも笑えるブスですよ」
「いやいやかわいそう。
悲惨だもん」
「笑えるブスです!」
「笑えない‼」
「笑えるブスです‼」
「笑えない‼」
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友人の結婚式に参加したとき、光浦靖子が20万円のシャネルのネックレスなど総額80万円の高級ブランド品で身を固めているのに対し、大久保佳代子の衣装さんからの借り物。
その後、オアシズとして仕事があった。
2人が出演した番組のプロデューサーは、人気番組「ロンドンハーツ」も担当していて、収録後、
「大久保さん、今度、格付けにも出てくださいよ」
といわれた。
光浦靖子も出演している「格付けしあう女たち」は、多くの女性芸人がそこからブレイクした人気コーナー。
「いやあ、大久保さんだったら面白くなると思うな」
というプロデューサーに
(やった!
これで私も人気女性タレントの仲間入りができる)
と思ったが、共に喜ぶべき相方の光浦靖子が
「いやあ、大久保さんは格付け出ても、どうせ一言もしゃべれんダニ」
と発言。
(ハッ?)
大久保佳代子が驚いていると
「光浦さんがそういうんだったら・・・やめときますか。
じゃっ、またよろしくお願いします。
お疲れ様」
といってプロデューサーは去り、相方の信じられない一言でチャンスは一瞬にして消え失せた。
さらに光浦康子に、
「無理なことを考えんほうがいいダニよ。
大久保さんも仕事は選ばにゃいかんよ」
といわれ、ついに大久保佳代子はキレた。
「仕事を選べ?
選ぶ仕事がないから困ってんでしょうが!
なんでお前ェに私の仕事を断る権利があるんだよ。
せっかくのチャンスを潰しやがって」
その後、2人は醜い言い争いを開始。
「お前に潰されてなかったら梨花のポジションは私だった」
「なんだ。
そのノープラン」
「テレビ観てて梨花のいうこと、いちいちうなずけますもん(怒)!
大体、最初コンビ組んだとき、私が先に売れて引き上げるからっていっただろ」
「引き上げただろ。
いろんな仕事振りましたよ。
愛のエプロン(料理バラエティ番組)でも、私土下座してペアマッチにしてくれって。
ダダズベリして私すら呼ばれんくなったもん。
自分がケガしたもん。
お前はすぐタレントのフリするけど素人だぞ」
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りんご、グレープフルーツ、キャベツ、炭水化物カット、様々なダイエットに挑戦し、途中で挫折し、リバウンドを繰り返した来た大久保佳代子がスリムになれたきっかけは、失恋だった。
居酒屋で出会い、ビビビと感じたどストライクの男性とデートを重ね、
「これはイケる」
と思っていたが、突然、避けられるようになった。
何度誘っても断られ、最初は
「病院に行く」
「用事がある」
などとまともな理由だったが、やがて
「友達のネコにエサをあげにいく」
「水が届く」
など嘘丸出しとなり、恋は終了。
失恋後、何も食べられなくなった大久保佳代子は、ほぼアルコールだけで1ヵ月を過ごした。
すると何の苦労もしないまま、体重が2~3kg減った。
その瞬間、落ち込んでいた気持ちは消え、
「私ちょっといんじゃない」
と家の中を裸で歩き回った。
別れた男性から連絡が入っても
「抱かせませんから!」
と上から目線。
「見返してやる」
とさらにエクササイズを始め、
「抱かせたいと思わせる!
でも抱かせない!」
と念じながらダンベルを上げ下げ。
食生活にも気をつけ、目指すのは
「中間管理職のお疲れ気味のおじさまが抱きたいと思うカラダ。
やせすぎでも太りすぎでもない、ほどよく熟したいやらしいカラダ」
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失恋をきっかけに手に入れたボディを維持すべく、節制し、体を鍛えることで意外な変化も起きた。
それは「妄想力」
若い頃、
「母親と一緒に引っ越しを手伝ってくれる男友達。
3人で引っ越しそばを食べにいき、そこで談笑中に母親が投げかけた「うちの佳代子をもらってくれない?」という冗談に、彼は「僕はいつでも準備できてるんですけどね」と笑う。
ふと流れる心地よい沈黙。
私は黙ってそばをすすり続ける」
など旺盛な妄想力を発揮して楽しんでいたが、年齢と共に衰え、
「ラインやメールのアドレスを交換するなど前向きな疑いがあれば・・」
「10%の可能性があれば・・・」
などと現実的で消極的な発想になっていた。
それがダイエットによって図々しい妄想力が復活。
「妄想って体力がないと、健康な肉体に健全な性欲が宿っていないとできない」
と悟った。

Vol.2 Ms.OOJA Presents「井森美幸と大久保佳代子の走れ!90’」

若き頃はガムシャラにやり、40代半ばになってある程度の目標を達成した大久保佳代子は、
「何のために生きてるんだろう」
「何のために仕事やってるんだろう」
と思うようになった。
「今まで頑張ってきたんだからボチボチゆっくりやっていこう」
という気持ちより、
「刻々と閉経の足音が近づいてくる」
「結婚もしていないし、仕事も思うようにできなくなると、その先は暗闇しかない!」
という危機感の方が強かった。
そんな自分の存在意義を悩んでいるとき、井森美幸に出会った。
今も昔も変わらず、共演者にイジられながら楽しそうに仕事をしている井森美幸をみて、
「井森さんの仕事のモチベーションって何ですか?」
と質問。
すると2歳上の井森美幸は、
「大久保ちゃん、なんでそんなこと聞くの?
で、モチベーションって何?」
モヤモヤは吹き飛んだ。
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