VHS対ベータの規格争い
VHS陣営
1977~1993 VHS・S-VHSビデオデッキCM集 - YouTube
ベータ陣営
Beta VCR TVCM ベータビデオデッキCM集 - YouTube
戦略には両社の特徴が現れました
開発志向のベータVS家庭用向きのVHS
「VHSの実質的勝利」で決着
1980年代半ばには「VHSの実質的勝利」という認識が拡がった。
東芝・三洋などベータ陣営のメーカーもVHS方式の併売をはじめ、程なくベータ方式の新規開発を取りやめVHSへ鞍替えすることに。
ベータ方式の規格主幹であるソニー自身も1988年にVHSの併売に踏み切り、ベータ方式は事実上の市場撤退となった。
販売戦略による要因
VHSを牽引したビクターが陣営拡大のためOEM生産を精力的に行ったこと(参入社が増えることによる販売チャンネル拡大)
メーカー系列店での購入が主だった当時、結果としてVHS陣営のメーカーの系列店のほうが多く、購入しやすかったこと
技術的要因
ベータ方式に比べ部品数が少なく、精密/調整箇所も少なかったため、各メーカーの参入が容易で量産や低価格化がしやすかったこと
基本規格の録画時間が長く、長時間モードも含めて有利だった
ベータ陣営がVHS陣営に先駆けて投入した各技術が、消費者にとって決定的な差別化とならなかったこと
ベータサイドが普及期に大きな混乱を招いてしまったこと
※テープの表示を長さ(フィート)で表したために録画可能時間が分かりにくい、記録フォーマットやノイズリダクションシステムによっては再生対応機種が限られるなど、煩雑・難解な要素が存在