お助け本舗はNHKの番組内でやらせを行なっていたというのだ。
番組は『ドキュメント72時間』(毎週金曜・夜10時55分~)。話題の企業などに3日間密着取材するドキュメンタリーだ。お助け本舗は、今年2月13日放送の「便利屋、都会を走る」で取り上げられた。
番組によれば、撮影は昨年の12月5~8日にかけての72時間。忙しい男性の代わりに結婚記念日のケーキを購入したり、赤坂のクラブオーナーの依頼で開店前の店を掃除するシーンが続々と紹介された。「人のつながりが希薄な現代で便利屋の存在が大きくなっている」とのナレーションもあったが、坂本氏は「多くがやらせだった」と断言する。
「僕は出演していませんが、放送を見て心底驚いた。舞台になっていた“依頼者の家”は、私が何度も訪れた『お助け本舗』社長の奥さんの実家です」
坂本氏が指摘した場面は番組内の「大型マッサージチェア」に関する依頼だ。依頼主は元公務員の61歳の女性で、定年祝いに娘たちからプレゼントされたマッサージチェアを、自宅の2階まで運び込みたいという相談だった。坂本氏は、その女性の顔を見て苦笑した。
「この女性は現社長A氏(放送当時は取締役)の奥さんの母親、つまりA氏の義理の母です。マッサージチェアが搬入された家は奥さんの実家です。私はお助け本舗を紹介する別の番組のロケで何回かこの家を訪れていたのですぐにわかりました」
番組では同社スタッフが3人がかりでマッサージチェアを2階の窓から室内へ搬入。依頼主の女性は大がかりな作業に驚きつつも、最後はマッサージチェアに腰かけてご満悦だった。そのシーンには「ようやく届いた娘さんの気持ち。お母さん、うれしそう」とナレーションが入った。
親孝行を便利屋が手助けした心温まるシーンだが、依頼者が社長の義母となると、果たしてドキュメンタリーと呼べるか疑問が湧く。
「放送から1週間ほど経った頃、『あれ、奥さんの実家だろ』とA氏を問い詰めたんです。するとA氏は『相談役のBからやれっていわれた』と答えました。『マッサージチェアは誰が買ったんだ?』と聞いたら、『会社で買いました』と。やらせを確信しました」(坂本氏)
坂本氏が指摘する疑惑のシーンは他にもあった。密着初日の12月5日午後11時、ある女性が「もしもし、お風呂にナメクジがいるんです。それを取っていただきたいんですけど!」と切羽詰まった様子で電話をかけてきた。
スタッフが現場に急行すると、真新しいバスタブに小さなナメクジが2匹へばりついていた。すかさずスタッフがティッシュペーパーでナメクジを捕獲し、あっという間に業務終了。
「37歳・会社員」という依頼主は、NHKの撮影スタッフに「どうですか、ナメクジ2匹に6800円って?」と問われ、「私取れないもん。助かりました、アハハ」と笑顔で応じていた。
この“お助け”も仕組まれたものだったという。撮影に関わった坂本氏とは別の同社関係者が明かした。
「取材が始まる前に社内では撮影の段取りが出来上がっていました。筋書きを考案したのは相談役のBさんです。“夜中にナメクジが出ると面白い。ゴキブリなら逃げられるけど、ナメクジは逃げないからちょうどいい”と決まりました。撮影初日の朝に4~5人の社員でミーティングし、Bさんの指示でナメクジを浴室に置く段取りを確認しました。NHKはこの事実を知らないはずです」
「アハハ」と笑っていた依頼主も“仕込み”だという。
「依頼した女性はスタッフのひとりの知人です。撮影当日は、依頼の電話が鳴る30分前にそのスタッフが“依頼者宅”に向かい、ナメクジをセッティングしていました」(同前)
この「出来すぎ」な状況には現場のNHKのカメラマンも不思議がったという。
坂本一生が「ドキュメント72時間」に多数のやらせがあると告発 - ライブドアニュース
坂本一生がNHKの他の番組でもやらせ行為があったと告発した。「ドキュメント72時間」で、坂本が経営していたお助け本舗が取り上げられた。番組内での多くがやらせだったと坂本は断言した
坂本一生は、一生波乱に満ちた人生を歩むのかもしれませんね。