【ドラクエ派?FF派??】好みが分かれましたよね、国産2大RPG!両者の歴史を振り返ります!!
2016年6月20日 更新

【ドラクエ派?FF派??】好みが分かれましたよね、国産2大RPG!両者の歴史を振り返ります!!

「ドラゴンクエスト」「ファイナルファンタジー」。日本のゲーム史に大きな影響を与えた両ゲームは、競うようにして進化してきましたよね。私たちユーザーはその恩恵にあやかって、夢中でゲームを楽しみました。その進化の歴史を振り返ります。

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国産2大RPG!

日本のロールプレイングゲームを牽引した2大タイトル。

 - ドラゴンクエスト(エニックス)
 - ファイナルファンタジー(スクウェア)

2003年(平成15年)4月1日に、株式会社エニックスと株式会社スクウェアの合併により株式会社スクウェア・エニックスが誕生。

その後も両タイトルは定期的に新作がリリースされているが、合併までのまさに凌ぎを削るような、両タイトルのリリース合戦を振り返ってみたい。

※合併前の最後の作品はファイナルファンタジーXIだが、MMORPGなので本稿では触れず
ドラゴンクエストシリーズ

ドラゴンクエストシリーズ

ドラゴンクエストシリーズは、ゲームデザイナーの堀井雄二らの製作・開発、スクウェア・エニックス(旧エニックス)が発売している、日本製コンピュータRPGのシリーズ作品。

1986年に発売されたドラゴンクエストを第一作とする。2014年時点で、パッケージゲームの累計出荷本数は6400万本以上(27作品)にのぼる。

すぎやまこういち 交響組曲ドラゴンクエスト「序曲」 - YouTube

ファイナルファンタジーシリーズ

ファイナルファンタジーシリーズ

ファイナルファンタジーシリーズ(FINAL FANTASY series、略称:FFシリーズ)は、日本のゲーム設計者坂口博信によって生み出され、スクウェア・エニックス(旧スクウェア)によって開発・販売されているRPGのシリーズ作品。

1987年に発売された『ファイナルファンタジー』を第1作とする日本製のRPGシリーズ。派生作品を含め様々な世界観を持った作品が数多く発売されており、シリーズ全タイトルの世界累計出荷本数は1.1億本以上(48作品)(2014年3月時点)を数える。国内を代表するゲームシリーズの一つである。

【高音質320Kbps】 FFオーケストラ FF7~メインテーマ - YouTube

ファイナルファンタジーとドラゴンクエストの関係

家庭用ゲーム機向けRPGとして先に人気を博したのは、登場の早かった『ドラゴンクエスト』である。

同シリーズは、日本初の家庭用ゲーム機向けRPG作品であり、そのインパクトと影響は大きく、ファイナルファンタジーシリーズの生みの親である坂口博信はそのビジネス的成功を見て、「ファミコンでもRPGが作れると気づいた」と語っている。

また、石井浩一も坂口が「ドラクエのようなRPGを作りたかった」と話していた、と述べている。『ドラゴンクエスト』に遅れをとる形になったファイナルファンタジーシリーズの第1作は「ドラクエの亜種」と評価されることもあり、評価が固まらなかった。

しかしその後、両シリーズは「競争」しながら独自の路線を確立していくことになり、両者は「2大RPG」と呼ばれるまでに成長する。

本シリーズの日本におけるソフト累計販売本数は、『FFVII』と『FFVIII』においてトリプルミリオンを続けて記録していたが、『FFIX』以降は作品によっては販売本数を減らしている。

これに対し、ドラゴンクエストシリーズは『DQVII』で400万本の大台を叩き出した後も、『DQVIII』でトリプルミリオン、『DQIX』ではシリーズ最高の432万本を達成している。

ただし、DQの「一番売れているハードで売る」というコンセプトに対し、FFは「FFで新しいハードの普及率を伸ばす」というコンセプトとなっているほか、発売周期もDQよりも短いため、単純に比較することはできない。

なお、DQの全世界累計売上のほとんどが日本国内の売上であるため、世界市場での累計出荷本数ではファイナルファンタジーシリーズの方が大幅に上回っている。

また、世界的な市場別での販売本数を見た場合は、タイトルによって売り上げが大きく異なる傾向も見られる。2003年4月1日、ファイナルファンタジーシリーズの発売元であるスクウェアとドラゴンクエストシリーズの発売元であるエニックスが合併。

【主戦場はファミコン】

1986年5月27日 ドラゴンクエスト

ドラゴンクエスト

ドラゴンクエスト

家庭用ゲーム機では初となるオリジナルタイトルのロールプレイングゲーム。のちに続編が次々と発売され、『ドラゴンクエストシリーズ』と呼ばれるようになった。

本作の正式タイトルは『ドラゴンクエスト』であるが、続編が発売されて以降、本作はシリーズ第1作であることから便宜上『ドラゴンクエストI』(ドラゴンクエストワン)と呼ばれることもある。キャッチコピーは「今、新しい伝説が生まれようとしている」。

疑似マルチウィンドウ型のメニュー、パソコン用RPG『ウルティマ』に代表される二次元マップのカーソル移動を基盤としたキャラクターの移動、同じくパソコン用RPG『ウィザードリィ』に代表される対話式の戦闘モードなどといったスタイルを、当時の技術レベルでの512kbit(64KB)という、2000年代ごろにおけるフィーチャーフォンの待受画像1枚分相当のROM容量の中で実現させた作品。

1987年1月26日 ドラゴンクエストII 悪霊の神々

ドラゴンクエストII 悪霊の神々

ドラゴンクエストII 悪霊の神々

ドラゴンクエストシリーズの第2作。徐々に高まった前作の人気を受け、発売直後から方々で品切れ、最終的に大ヒットとなり後にドラゴンクエスト現象といわれる基礎を作った。キャッチコピーは「勇者の伝説が再びよみがえる」。

本作の時代設定は前作『ドラゴンクエスト』から100年後である。本作の主人公たち3人は勇者ロトの血を引く前作の主人公の子孫たちであり、主人公・ローレシアの王子は、まず仲間のサマルトリアの王子とムーンブルクの王女を見つけ、そして3人で力をあわせて悪の大神官ハーゴンに立ち向かう。前作と本作、後に発売された『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』の3作はストーリーの関連があることから、後に登場する英雄「ロト」の名を取って「勇者ロトの伝説シリーズ」、「ロト三部作」などと呼ばれるようになった。

ROM容量は前作の倍の1メガビット(約128キロバイト)となり、既存システムの整理やパーティー制などの新システムが追加され、本作で取り入れられたシステムの大部分は後の作品にも受け継がれている。フィールドマップの広さは、前作(100×100)の6倍以上(256×256)となっており、冒険できる範囲が広がり、徒歩だけでなく、船に乗ったり、「旅の扉」で遠隔地へ瞬時に移動したりすることも可能となった。ビジュアル面では海岸線や壁などに代表されるグラフィックが強化されたほか、使用している楽曲数も増加されている。

1987年12月18日 ファイナルファンタジー

ファイナルファンタジー

ファイナルファンタジー

ファイナルファンタジーシリーズの初作となる本作は坂口博信をはじめ、『サガ』の河津秋敏、『聖剣伝説』の石井浩一らが総力戦で作り上げた以降のスクウェアRPGの原点の一つであり、先発RPG作品の世界観をベースとしながらも独自の装飾によって個性的なファンタジーの様式を作り上げ、当時まだ『ドラゴンクエスト』の模倣に留まっていたコンシューマRPGの分野に新たな流れをもたらす作品となった。

本作の大きな特徴の一つが変則的なスタイルで導入されるオープニングタイトルのシーンである。ゲーム本編はプレイヤーがフィールドに放り出される形で唐突に始まるのだが、ゲームが進行しおぼろげながら状況と目的が見えてきた所ではじめて物語の大きな目的が示され、美しいグラフィックや音楽と共に探求の旅へ誘う演出は本作の代表的なシーンとして知られ、その音楽はシリーズの代表曲として続編作品に広く使われる物となった。

「頻度の高いコマンドのショートカット」「全世界を見渡せるマップ」「エンカウントのない飛行乗り物」や「乗り物の高速スクロール処理」など他のRPG作品がスーパーファミコン世代になってようやく実装し始めるような洗練されたインターフェースが既に多く採用されている。またフィールドマップにおいてはファミコンの限られたVRAMをグラフィック描画に集中するプログラムテクニックによって滑らかな海岸線や立体的な質感の山岳などが表現されており、このためフィールドマップでは会話ウィンドウは開かない仕様になっている。
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