「司馬遼太郎」が原作だったテレビドラマ、歴史小説好きならぜひチェックしておきたいですね。
2016年6月20日 更新

「司馬遼太郎」が原作だったテレビドラマ、歴史小説好きならぜひチェックしておきたいですね。

近年は昔の武将を様々にアレンジした漫画や「歴女」なんて言葉もあるように、以前よりも歴史が身近なコンテンツになっているように思います。それが良いか悪いかは別として、昔は司馬遼太郎の読み応え抜群の歴史小説を読み漁った「歴史好き」の人が多かったのではないでしょうか。

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国盗り物語

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国盗り物語』(くにとりものがたり)は、司馬遼太郎の歴史小説。斎藤道三編・織田信長編の、二編構成からなる。

1963年から1966年にかけて『サンデー毎日』に連載。新潮社で、1965~67年に全4巻と前・後編2巻の単行本(新版は1991年)で刊行。新潮文庫全4巻で多数重版している。『司馬遼太郎全集. 10・11』(文藝春秋)にもある。

一介の油売りから身を起し美濃一国を手に入れた斎藤道三、道三の娘婿であり、尾張一国から天下布武を押し進めた織田信長を主人公とした作品。

連載当初は道三の生涯のみを扱う構想で、題名の「国盗り物語」は道三の生涯にちなんでいる。編集部の意向を受けて連載は続けられ、道三が主役の斉藤道三編では美濃一国を手にするまでの争いだったが、信長が主役となる織田信長編では信長編と銘打ちながらも、道三の甥にあたる明智光秀がクローズアップされ、光秀の視点で信長が語られている。

信長の前に立ちはだかる敵対勢力も武田信玄、石山本願寺、毛利家など名だたる大大名や一大勢力になり、天下統一を賭けた戦いへとスケールアップ。クライマックスは天下統一の夢を抱いた道三の相弟子と位置付ける両者が最終的に本能寺の変で激突し、重層的な構造になっている。

司馬遼太郎の長編小説の中でも構成に破綻がなく秀作と評される傾向にあり、伊東光晴らが1994年に選んだ「近代日本の百冊」(講談社)の中の一冊に選ばれている。

1973年

1973年 NHK大河ドラマ 主演:平幹二朗

1973年 NHK大河ドラマ 主演:平幹二朗

『国盗り物語』(くにとりものがたり)は、1973年1月7日から12月23日に放送されたNHK大河ドラマ第11作。全51回。
司馬遼太郎の同名小説『国盗り物語』を核に、司馬の『新史太閤記』『功名が辻』『尻啖え孫市』『梟の城』などを合わせて大野靖子が脚色した。

美濃一国を「盗る」ことに生涯を賭けた斎藤道三と、彼に後継者と目され共に天下統一に邁進しながらも、最期には本能寺で激突する織田信長と明智光秀の生き様を描いていく。司馬作品をテレビドラマ化したもの。

前作『新・平家物語』がベテラン俳優を中心としたドラマであったのにくらべ、『国盗り物語』は、高橋英樹(信長)、近藤正臣(光秀)、火野正平(秀吉)、松坂慶子(濃姫)など20代中心の布陣であった。

これは、当時のプロデューサーが放送前年に颯爽と首相に就任した田中角栄に織田信長の姿を見出し、そのあふれるエネルギーをドラマで表現したかったからだという。

原作は道三と信長の二人がリレー形式で主人公になっているが、ドラマはこの形式を踏襲しつつも実際の主役は信長となっている。

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2005年

2005年 テレビ東京 主演:北大路欣也

2005年 テレビ東京 主演:北大路欣也

テレビ東京新春ワイド時代劇にて放送(2005年1月2日)。

主人公2人にゆかりの深い岐阜県の岐阜放送が、新春ワイド時代劇本放送を初めて同時ネットした作品である。

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花神

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『花神』(かしん) は、司馬遼太郎の長編歴史小説。日本近代兵制の創始者・大村益次郎(村田蔵六)の生涯を描く。1969年(昭和44年)10月1日から1971年(昭和46年)11月6日まで『朝日新聞』夕刊に、633回にわたって連載された。

周防国吉敷郡(現在は、山口県山口市に編入)の百姓に生まれた村田蔵六(後年大村益次郎と改名)は、郷里を発ち、大坂適塾に緒方洪庵らを師として研鑽を積み、抜群の成績を上げ塾頭にもなった。
医師として故郷防長に戻った蔵六だが、人と交わるのが不向きなため田舎では変人扱いされていた。

黒船来航・開国開港など時代が大きく変化し始め、諸大名が最先端の科学研究とその実用化に向け本格的に動き始め、ずば抜けて洋書を解読し著述ができる蔵六は、シーボルトの弟子二宮敬作の進言で、四国宇和島藩の軍艦建造に招かれ、それを機に洋学普及のため、江戸で私塾「鳩居堂」を開き、幕府の研究教育機関(蕃書調所のち開成所)でも出講するようになる。

出世をしても自らを売り込むことに興味のない蔵六だが、維新倒幕へ向け藩内改革を目論む長州藩志士桂小五郎は、江戸で出会った蔵六をさまざまな経緯を経て藩士として招き、軍政改革の重要ポストに就けた。

その出自に対し藩内でも差別や抵抗を受けつつ、また尊皇攘夷など狂奔な活動を起こし続ける長州藩に侮蔑の念を隠さない多くの蘭学者・洋学者(福沢諭吉)たちの白い目を承知しつつ、蔵六は時代に花を咲かせる花神(花咲か爺さん)としての役割を担っていく。

長州征伐における勝利を収め間もない高杉晋作の没後に、奇兵隊を倒幕に向け再編成し、大政奉還後に発足した官軍における事実上の総参謀を務め、戊辰戦争の勝利に貢献し明治維新確立の功労者となった。さらに維新政府の兵部大輔として軍制近代化の確立を進めてゆく。

一方で(本人は意に介さなかったが)、旧来の思考でしか判断のできない者(海江田信義・大楽源太郎など)からの偏見・嫉妬・批判はさらに深まり、遂に京の宿泊先で遭難した。死の床にあってもやがて来たる最後の大乱「西南戦争」を予感し、新製の大砲を用意しろという遺言を残し、最後まで技術者・実務家を通し生涯を終える。

1977年

1977年 NHK大河ドラマ 主演:中村梅之助

1977年 NHK大河ドラマ 主演:中村梅之助

『花神』(かしん)は、NHKで1977年1月2日から12月25日に放送された15作目の大河ドラマ。
周防の村医者から倒幕司令官に、明治新政府では兵部大輔にまで登りつめた日本近代軍制の創始者・大村益次郎を中心に、松下村塾の吉田松陰や奇兵隊の高杉晋作といった、維新回天の原動力となった若者たちを豪快に描いた青春群像劇。

司馬遼太郎の小説『花神』(主人公:大村益次郎)、『世に棲む日日』(主人公:吉田松陰と高杉晋作)、『十一番目の志士』(主人公:高杉晋作と天堂晋助)、『峠』(主人公:河井継之助)、『酔って候』の「伊達の黒船」(主人公:伊達宗城と前原巧山)の五作品を、脚本家の大野靖子がドラマ化した。(前記以外にも『燃えよ剣』等の司馬作品からの引用も散見される)

「火吹きダルマ」と称された風貌で、技術者的な無骨さを最後まで崩さない大村益次郎を前進座の歌舞伎役者・中村梅之助が演じ、もう一人の主人公とも言うべき高杉晋作を、時代劇初出演の中村雅俊が演じた。

梅之助の演技に、原作者の司馬は「梅之助さんは見事に演じきってくれた。演芸史に残る演技だ」「滅多におかしがることのない蔵六も『梅之助氏の演じた蔵六こそ私です』と顔をゆがめるだろう」などと賛辞を送った。

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風神の門

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