ナムコから発表されたファミコン初のキラーソフト「ゼビウス」には、当時のシューティングゲームになかった「世界観」があった。
2017年1月24日 更新

ナムコから発表されたファミコン初のキラーソフト「ゼビウス」には、当時のシューティングゲームになかった「世界観」があった。

ナムコから発売されたファミコン初のキラーソフト「ゼビウス」。当時私の住む街では品切れ状態で、友達から借りて遊んだ思い出があります。当時はまだ黒背景がベーシックでしたから、ゼビウスのフルカラーは驚きでした。また、シューティングゲームに「世界観」を持たせたのもゼビウスが最初であったといわれています。

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ファミコン版移植について

アーケードとの性能差を埋めるのに腐心

アーケードとの性能差を埋めるのに腐心

ファミコン版は当時としてはかなり良くできた移植作ではあるものの、アーケード基板とファミコンの性能差があったのでかなり無理をしている。
タイトルロゴは専用のキャラデータの容量がなかったため、8×8ドットのモザイクパターンの組み合わせで表現せざるを得なくなったが、『ガンプの謎』でのタイトルロゴはきちんと表現されている。ナスカの地上絵は、アンドアジェネシスか地上絵かのどちらかしか入らない残り容量だったためにやむなくカットされている。
また、アンドアジェネシスは地上物のようにスクロールと連動する形となった。アーケード版は縦長の画面、ファミコンは横長の画面のため、ファミコン版はスクロール速度が遅く、相対的にソルバルウの動きが速く、その分難易度は低い。
また、ソルが出現し始めてから破壊可能になるまでの時間が短く、アーケード版と比較して破壊しやすいため得点を得やすい。その他、バキュラが画面上に最大4枚しか同時に出せないなどの制約がある(スタートボタン連打の連続ポーズで4枚以上のバキュラを表示出来る裏技が存在する)。
ファミコン版発売当時は、コントローラのボタンがシリコン樹脂になっている初期型のファミコンを所有するユーザも多く、ゼビウスを契機に連射のしやすいプラスチック製のボタンに交換するユーザも多く見られた。
いくつかの制約はあるものの、ゲーム性についてはアーケード版をほぼそのまま移植することに成功したことで完成度は高く、このゲームを楽しみたいがためにファミコンを購入するユーザーも増え、ファミコンブームの要因の一つとなった。
ナムコ以外のソフト制作会社にも影響を与え、ゼビウスを見てファミコンソフト制作に踏み切ったソフト会社もいくつか存在していた。

ゼビウスとともに初期ファミコンのシューティングブームを築いたスターフォース

ナムコといったらパックマンも!

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