ダイハードってどんな映画?
『ダイ・ハード』(Die Hard)は、1988年のアメリカのアクション映画。ロデリック・ソープの小説 Nothing Lasts Forever (1979年、邦題は『ダイ・ハード』)を原作としている。監督はジョン・マクティアナンで脚本はスティーヴン・E・デ・スーザとジェブ・スチュアート。"ダイ・ハード" という言葉には「頑固者」、「保守主義者」、「最後まで抵抗する者」、「なかなか死なない者(不死身)」といった意味がある。
さらにこの映画はアカデミー賞のあらゆる賞のうち音響編集賞、編集賞、録音賞、視覚効果賞の4つにノミネートされています。
あらすじ
ニューヨーク市警察のジョン・マクレーン部長刑事は、ロサンゼルスで別居中の妻ホリーに会うため、ホリーが勤めているナカトミ商事のクリスマス・パーティに向かう。
オフィスでホリーと再会したマクレーンだったが、突如そのパーティー会場のビルに、テロリストのハンス・グルーバーとその部下たちが、重武装で乱入してくる。社員全員が彼らの人質になるが、別の部屋にいたマクレーンは脱出し難を逃れる。初め世界各地のテロリストの解放を要求していたがテロリスト達の真の目的は、厳重なセキュリティーにより保管されている「6億4千万ドルの無記名債券」だった。
一人で立ち向かっていく姿がかっこいい!!と思われた方も多いと思います。余談ですが主人公が一人で組織に立ち向かう構図の元はこの映画だったといわれており、このような構図の映画を”○○のダイハード”と呼ぶことがあります。
原作はどんなお話?
あらすじ
主人公ジョーゼフ・リーランドは娘ステファニイ・ジェナロの招待を受け、クラクソン石油(Klaxon Oil Corporation)の本社ビルで開かれたクリスマス・パーティを訪れる。ところが、クラクソン石油ビルはアントン・グルーバー率いるドイツ人テロリストの集団に占拠されてしまった。運良くテロリストに発見されなかったリーランドは、ビルの外にいるLAPDのアル・パウエル巡査部長から協力を得ながらテロリストを1人ずつ駆逐してゆく。
全体として暗い内容が多いのが特徴です。本作の着想に至ったのが作者の嫁の中で銃を持った男に追い回されたことだったそうです。
小説の主人公の方が強かった!?
ジョーゼフ・リーランド(Joseph Leland)
作中ではジョー(Joe)と呼ばれる事も多い。私立探偵。NYPDの退職警官であり、現在も警察の保安顧問を務める。また第二次世界大戦中には西部戦線で戦った撃墜王でもある。妻との別居が尾を引いており、ステファニイとの関係もぎこちない。
上記は小説(原作)の主人公の設定です。世界大戦の撃墜王だったとは意外です!そもそも探偵だというところに驚きですね。ただ、映画も小説も強い主人公っていいですよね!
舞台は石油会社だった!!
ビルを所有していた会社は元はアメリカン・クラクソン・オイル・コーポレーションという会社でしたが変更となり映画ではナカトミ・コーポレーションという日系企業となっています。公開当時はバブルもはじける前の日本でしたので経済的な勢いもあったのかもしれません。
実は娘が死んでいた!? 知られざるダイハード1の原作
ダイハード1はロデリック・ソープの小説 Nothing Lasts Forever(1979年)を原作としています。そのため原作と若干違ってくるのですが、何よりも違うのが結末です。映画では最後、敵であるハンスのみがビルの最上階から転落し、主人公のマクレーンとその妻は無事生還します。
しかし、小説の原作ではビルの人質がそもそも妻ではなく主人公の娘となっています。また最後の悪役にビルに落ちる際、道連れになってしまい、主人公だけが生き残ってしまいます。
小説では他にも暗いシーンが多かったのですが映画監督の意向で映画ダイハードは明るい形で世に出ることになりました。
小説では他にも暗いシーンが多かったのですが映画監督の意向で映画ダイハードは明るい形で世に出ることになりました。
そもそもなぜこんな違うのか
上記にもあるように監督が明るいエンディングを希望したこともありますが、何よりも原作者の意向により様々な面での改変が行われたそうです。
原作を使った映画の公開は許可しましたがキャラを崩壊させないために原作の主人公「ジョーゼフ・リーランド」は使用許可が下りませんでした。そのため上にあるような原作との違いが多く生まれました。
原作を使った映画の公開は許可しましたがキャラを崩壊させないために原作の主人公「ジョーゼフ・リーランド」は使用許可が下りませんでした。そのため上にあるような原作との違いが多く生まれました。