グリコ・森永事件 脅迫電話
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目撃された「キツネ目の男」、そして森永にも脅迫状が!!
前述の刑事が怪しいと踏んだ「キツネ目の男」ですが、その刑事には逮捕権限が与えられていなかったため逮捕には至りませんでした。現金も結局犯人の手には渡らず。そして9月に入り、脅迫状はついに「森永製菓」にも送り付けられます。脅迫状には「グリコと同じめにあいたくなければ、1億円出せ」「要求に応じなければ、製品に青酸ソーダを入れて 店頭に置く」と書かれていたと言います。そして現金の受け渡しに際し、「子供の声による録音」が使用されました。
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こちらが問題の子供の声。
グリコ・森永事件での脅迫テープ
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上述の現金の受け渡しにも結局犯人は現れず。なぜいつも現金の受け渡しに犯人は現れないのか?日本全国がそういった疑問を抱き始めていた頃、事態は最悪の方向に動き出します。大阪府などのスーパーで青酸ソーダが混入した森永製品が発見されたのです。
このような紙の貼られた菓子が発見されました。
※画像はイメージです。
※画像はイメージです。
ついに毒入り菓子が発見される!!
10月7日から10月13日にかけて、大阪府、兵庫県、京都府、愛知県のスーパーから不審な森永製品が発見されました。その菓子には「どくいり きけん たべたら しぬで かい人21面相」という紙が貼られており、菓子の中に実際に青酸ソーダが混入していました。犯人が口だけではないことが証明され、日本中が大パニックに陥ります。
こちらが当時の新聞報道。
大阪府のスーパーの防犯カメラに映る不審人物。
グリコ・森永事件 防犯カメラのビデオが公開される
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ハウスや不二家なども標的に!
その後も犯人は攻撃の手を緩めず、ハウス食品や不二家、和歌山県の老舗和菓子会社の駿河屋も脅迫のターゲットに。また1985年2月13日にはマスコミに「バレンタインデー粉砕」の挑戦状が届き、東京都などで「どくいり きけん」というラベルの貼られた青酸入りチョコレートが相次いで発見されました。
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1985年8月、事件は終息に向かう。
犯人の捜査が難航し、逮捕への糸口が見えずに時間だけが過ぎていったグリコ・森永事件ですが、1985年8月7日に急展開を迎えます。同日に退職した滋賀県警本部長が焼身自殺を図ったのです。滋賀県警はハウス食品への脅迫に際し犯人を取り逃がしており、その責任を取っての自殺ではないかと言われています。
闇に消えた「キツネ目の男」。