10月が終わろうとしております。ふと振り返ると、色々の「祭」が心なしか多かったような気持ちになる季節です。秋「祭」り、学生「祭」、文化「祭」など・・・色々のお祭りで賑わう季節ですから。
そこで、ふと。神社などで行われる祭礼に伺ったとき、ついつい試してしまう人も多い気がする「おみくじ」について。
そこで、ふと。神社などで行われる祭礼に伺ったとき、ついつい試してしまう人も多い気がする「おみくじ」について。
一般的には【大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶・大凶】の7種
皆様が想像するおみくじは、おそらく7種類バージョン【大吉・吉・中吉・小吉・末吉・凶・大凶】が一般的なのかな?と思います。吉・中吉・小吉あたりの順番は神社によって異なると思いますが、とりあえずこの7つが現代では最も一般的なのではないでしょうか?
このコラムでは、7種類以外のおみくじをご紹介します。実は色々あるので書ききれないため、ここでは代表的な例のみ紹介させていただきます。
このコラムでは、7種類以外のおみくじをご紹介します。実は色々あるので書ききれないため、ここでは代表的な例のみ紹介させていただきます。
伏見稲荷大社のおみくじは「17種」
まず、伏見稲荷大社のおみくじ。上から順に【大大吉・大吉・凶後大吉・凶後吉・末大吉・末吉・向大吉・吉・中吉・小吉・小凶後吉・後吉・吉凶未分末大吉・吉凶不分末吉・吉凶相半・吉凶相交末吉・吉凶相央】。17あります(参照サイト:伏見稲荷-御朱印)。自分で書いていて何が何だか分からなくなりそうです。しかも、「吉凶未分大吉(よしあし いまだわからず すえだいきち)」とか「吉凶相交末吉(きちきょう あいまじわり すえきち)」など読み方も独特ですので、よかったら伏見稲荷さんで直接おみくじ体験をぜひ。
「平(たいら)」がある神社
次に・・・「平(たいら)」がある神社。こちらは例えば大阪・住吉神社。おみくじは上から順番に【大吉・吉・末吉・凶向吉・凶末吉・吉凶相光・平・凶】だそうです(参照サイト:シティリビング東京Web)。ちなみに「平」は関東圏だと、埼玉県の氷川神社のおみくじにも登場します。ところで、この「平」。コレは一体何かというと、神社によって解釈も読み方も異なるようですので、神社で「平」が出たら巫女さんに質問してみるべし。とはいえ、「平」の文字の通り、平穏を意味することが多いように思います。
大吉も凶も平もない明治神宮
最後に、東京の事例。明治神宮のおみくじです。明治神宮では「大御心(おおみごころ)」と言いまして、明治神宮独自のおみくじです。明治神宮の大御心には、吉凶ではなく、ご祭神(明治天皇)が作られた御製(ぎょせい。天皇が作られた詩文や和歌のコト)や、明治天皇の皇后・昭憲皇太后さまの御歌(みうた。皇后や皇太后、皇太子などが読まれた和歌のコト)が解説文付きで記されております。そう、そこには大吉も凶も平もありません。
そもそも明治神宮では戦前までおみくじを出していませんでした。戦後に宗教法人となってからおみくじを出すことになり、その時、國學院大學の宮地直一教授のアドバイスにより歌を用いたオリジナルおみくじが誕生したそうです。吉凶ではなく、歌を通してご祭神の御心を伝える・・・なんとなくホッコリします(自分は)。
そもそも明治神宮では戦前までおみくじを出していませんでした。戦後に宗教法人となってからおみくじを出すことになり、その時、國學院大學の宮地直一教授のアドバイスにより歌を用いたオリジナルおみくじが誕生したそうです。吉凶ではなく、歌を通してご祭神の御心を伝える・・・なんとなくホッコリします(自分は)。
最後に。「おみくじは枝に巻いた方がいいのですか?」と、時々質問されることがあるのですが、コレ、実は決定的な決まりはありません。「むすぶ」という行為には「縁を結ぶ(産む)」意味合いが古来からありますので、おみくじにもその思想が反映されたのかなと思います。決まりはありませんので、結ぶも持ち帰るもアナタ次第です♪
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