「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(4)
2018年9月11日 更新

「湾岸ミッドナイト」狂気の走り屋たち。人物と車をまとめてみました。(4)

さて第4回目です。前回から少し時間が空きましたが、再開させていただきます。第4回目は「城島編」(幻のFC編)・「友也編」(ガレージACE編)・「マコト編」(幻のF1タービン編)までをご紹介させていただきましょう。全体を通して半分以上をすぎるところでしょうか・・・コミックで30巻辺りまででしょう。

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はじめに

OP ラスト部分の1シーン

OP ラスト部分の1シーン

走り終えた後だと思うが、明け方、浜崎橋ジャンクションから横浜方面へ帰る途中のシーンと思われる。
via 湾岸ミッドナイトDVD第一巻
第4回目は「城島編」(幻のFC編)・「友也編」(ガレージACE編)・「マコト編」(幻のF1タービン編)までをご紹介させていただきましょう。

コミックを読んでいるとさほど感じないのですが、映像でみると改めて夜のシーンが多い漫画ですよね。確かに首都高速を狂ったようなスピードで走れるのは真夜中のほんの少しの時間に限られているのですから、そこでのバトルシーンがメインともなれば当然の事なんですが・・

城島編

5年前までZEROというチューニングショップでテストドライバーとして走っていた城島。ZEROはブーストアップ専門のチューニングショップで(というかブーストアップしかできなかった。)売っていた。そこに城島がまだ若い町田というチューナーを連れてくる。この若者の腕はまさに本物で、ツクバでは500馬力のFC3Sで1分の壁を越えようとするほどの車となっていた。

ここに当時、ロータリー嫌いの富永が興味を持ち、セッティングを出すようになる。それほど完成度の高いチューンドロータリー車を組み上げていたと言うことだ。

しかし時代の流れからか、ZEROは解散。城島も町田も、またZEROの経営者だった商売上手な松木もバラバラにそれぞれの道を行くようになる。

城島 洸一

KCコミック湾岸ミッドナイト第二十巻P151 (2004186)

自動車評論家。かつてはチューニングショップ「ゼロ」に所属していた。「ビッグマウスの一発屋」と呼ばれた過去を否定するような態度を取っていた
via KCコミック湾岸ミッドナイト第二十巻P151
「ビッグマウスの一発屋はもういない。」と過去を否定し、ウけのいい軽い調子の番組や記事を書き、自動車評論家としては成功している。

しかしたまたまTV番組で共演したレイナが走り屋であることに気づき(チラッと一瞬、よこしまな気持ちが頭をよぎった・・)、レイナが番組の帰りに送って行くふりをして旧知の仲であったYM SPEEDの山本の元へ連れて行ったところから過去の「ZERO」の事を思い出すようになる。

この時点では依然としてチューンドカーに対して冷めたものの言い方をしているがレイナがアキオと「Z」に会わせることにより、情熱を取り戻していく。

ドライビングに関しては昔取った杵柄ではないが確かなテクニックを持ち合わせており、北見曰く、「チューニングカーがわかっている」と評されるほど。

決して他の高性能車に対してアドバンテージを持っているわけではないことを承知しながらも「ZERO」で仕上げたロータリー車、FC3S(この車には町田は勿論の事、富永がセッティングを出している。)を探し求め遂には探し出している。

アキオに対してはFCの名義を変更して所有させ、あらゆる知識を与えた。やはり彼もまた「アキオとZ」に惹きつけられた1人なのだ。
サバンナRX-7 GT-X FC3S

サバンナRX-7 GT-X FC3S

乗車定員 2人
ボディタイプ 3ドア ファストバッククーペ
エンジン 13B-T型 水冷直列2ローター
駆動方式 FR
205PS/6,500rpm(後期型)
最大トルク 27.5kg·m/3,500rpm(後期型)
変速機 5速MT
サスペンション 前:ストラット
後:セミトレーリングアーム マルチリンク
全長 4,335mm
全幅 1,690mm
全高 1,270mm
ホイールベース 2,430mm
最小回転半径 4.9m
【画像提供:カーセンサーnet】

町田

KCコミック湾岸ミッドナイト第二十巻P158 (2004326)

ブーストアップ専門のチューニングショップ「ZERO」の元チューナー。
via KCコミック湾岸ミッドナイト第二十巻P158
城島には「どうってコトないブーストアップでもアイツが仕上げるとえらくイイ」「アイツならこのZ(悪魔のZ)以上のモノを作り上げるかもしれない」と絶賛されており、さらにはロータリー嫌いの富永をも虜にしたことから、天才的なセンスを持っていたことが伺える。城島は彼にFCをもう一度走らせようと協力を仰ぐが、「ZERO」が解散して5年、妻子を持ち車とは無関係の仕事に就き、ひとつの家庭を築き上げていた彼は城島の誘いを拒否。
「ずっと待っていたんですョホントは」「ゼロが解散して、でも いつかは城島サンがきてくれるって。町田あ またチューニングカーやろうぜって」「でも5年は長かったスね、オレ自身にも」

そう町田は待っていたのだ。城島が迎えに来てくれるのを・・城島がどうでもいいような記事を書いたり、企画を立てたり、番組を作ったりしているのをどう思って時を過ごしていたのか?それでもあのFC3Sの行方だけは追っていたようで1年前までの所在を城島に教え、それを最後に完全に袂を分かつことになったのだ。

松木

 (2047435)

外食系で商売上手。以前は北見との関わりがあってポルシェのチューニングを依頼したことがある。勤務先で北見と城島に再会を果たす、特に北見からは「あの時ポルシェを持ってきてくれたお前に感謝している」といわれるくらい恩義があった。
ZEROの元経営者だが解散後5年を経て、この人も車の世界からは遠く離れた人生を歩んでいる。「ZEROの頃は良かった。」と独り言ちたところなどは、年齢を経た男の哀愁が感じられ、短い登場ではあったが、印象深いキャラであった。

伝説のプライベーター林

伝説のプライベーター林

搭乗車種:マツダ・サバンナRX-7 GT-X (FC3S,後期型)
ボディーカラー…クリスタルホワイト
主な外装パーツ…特製フォグランプ付きフロントバンパー
via KCコミック湾岸ミッドナイト第二十二巻P134
御殿場でガソリンスタンドを営む傍ら、プライベートでチューニングを行う、人呼んで「伝説のプライベーター」。特にロータリーエンジン車を得意としており、自嘲しながらも思い入れは深いものがある。
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