はじめに
いよいよこの長い物語も終わりを迎えようとしている。アキオの人間的魅力と「悪魔のZ」と呼ばれた車の不思議な楽しさを普通に描いた名作だったと思いう。何しろ間違いなく確信犯的なスピード違反行為を繰り返し、それを普通の事と読者に疑問を持たせなくなるという麻薬の様な作品だったように思う。
さて、それでは最後の2編をご紹介しよう。
さて、それでは最後の2編をご紹介しよう。
「ユウジ編」(地上のゼロ編)
岸田 ユウジ
via twitter.com
ホンダ・S2000 AP2
ボディタイプ 2ドア オープン
エンジン F20C型:2.0L 直4 DOHC VTEC
駆動方式 FR
最高出力 F20C型:250PS/8,300rpm
最大トルク F20C型:22.2kgf·m/7,500rpm
変速機 6速MT
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:ダブルウィッシュボーン
全長 4,135mm
全幅 1,750mm
全高 1,285mm
ホイールベース 2,400mm
車両重量 AP2型:1,250-1,270kg
【画像提供:カーセンサーnet】
エンジン F20C型:2.0L 直4 DOHC VTEC
駆動方式 FR
最高出力 F20C型:250PS/8,300rpm
最大トルク F20C型:22.2kgf·m/7,500rpm
変速機 6速MT
サスペンション 前:ダブルウィッシュボーン
後:ダブルウィッシュボーン
全長 4,135mm
全幅 1,750mm
全高 1,285mm
ホイールベース 2,400mm
車両重量 AP2型:1,250-1,270kg
【画像提供:カーセンサーnet】
年歳は離れているが「YM SPEED」山本の異母兄弟である。戦闘機マニアで特に第二次世界大戦時の戦闘機を好む。特別車に興味はなかったが、父親の訃報で訪ねた際、山本に誘われ「地上のメッサーシュミット」ことブラックバードのポルシェ911ターボを追いかけるため、「地上の零戦」を共に作るべくS2000(AP2)で走り始める
登場時には車自体乗っていなかった(所有していなかった)。この物語の登場人物では高木を例外とすればただ一人この男のみである。しかし地上のゼロを探し、様々な車に乗り、やっと出会えたのがHONDA S2000だった。主人公のアキオにブラックバードのポルシェ・ターボに乗れるように仕向けられた。それはまさに地上のメッサーシュミットだった。
山本 和彦
YM SPEEDのデモ車と
「YM(ヤマモト)SPEED」代表。当初は「山本自動車」として登場しチューニングカーに対し否定的な考えを持ち(走り屋という言葉で暴走行為を正当化することに疑問を感じていた)
ユウジとは異母兄弟。
搭乗車種:日産・スカイラインGT-R V-spec (BNR34)
ボディーカラー…ベイサイドブルーメタリック
仕様・馬力:(R34のもの)ブーストアップ仕様 350〜400馬力
ユウジとは異母兄弟。
搭乗車種:日産・スカイラインGT-R V-spec (BNR34)
ボディーカラー…ベイサイドブルーメタリック
仕様・馬力:(R34のもの)ブーストアップ仕様 350〜400馬力
via KCコミック湾岸ミッドナイト第三十五巻P3
スカイラインGT-R 2.6 VスペックII ニュル 4WD クーペ
エンジン RB26DETT
駆動方式 4WD
最高出力 280PS/6,800rpm
最大トルク 40.00kgf·m/4,400rpm
変速機 6速MT
サスペンション 前後マルチリンク
全長 4,600mm
全幅 1,785mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,665mm
車両重量 1,560kg
【画像提供:カーセンサーnet】
駆動方式 4WD
最高出力 280PS/6,800rpm
最大トルク 40.00kgf·m/4,400rpm
変速機 6速MT
サスペンション 前後マルチリンク
全長 4,600mm
全幅 1,785mm
全高 1,360mm
ホイールベース 2,665mm
車両重量 1,560kg
【画像提供:カーセンサーnet】
レイナのGT-R以外チューンを受け付けていなかったが、ケイのスープラを仕上げたのち本格的にチューニングを再開し、昔の「YM(ヤマモト)SPEED」に看板を戻す(ただし以前同様に整備関係も受け持っている)。
温厚そうな外見から「地獄のチューナー」と呼ばれる北見に対し一見水と油のように思われがちであるが、機械をトコトン追い込んでゆく妥協がない姿勢は共通しており、大田曰く「ちょっとやばい」チューナー。一般道でも容赦なくアクセルを踏み込むことからもその片鱗を窺い知ることができる。チューナーになる以前は某メーカーにて開発をしていたらしい。湾岸線の海底トンネルは昔から得意ではないと言っている。
改めてのご紹介となる。このユウジ編においてもう一人のキーマンとして描かれているからでもあるが、山本自身この頃にはチューンドカー考え方を変えており、自身の会社「山本自動車」も「YM SPEED」と昔のチューナー時代に戻しているからである。この変化に、「悪魔のZ」やアキオ・レイナ・ブラックバードなどが深くかかわっていることは言うまでもない。
ユウジの異母兄であるが歳はかなり離れている。ユウジとチューンドカー「地上の戦闘機」を共に作り上げることにより、何かを伝えようとしている描写が複雑である。
ユウジの異母兄であるが歳はかなり離れている。ユウジとチューンドカー「地上の戦闘機」を共に作り上げることにより、何かを伝えようとしている描写が複雑である。
その他の登場人物
このユウジ編ではいつものメンバーが顔をそろえている。特にチューナーの中でも「セッティングの富永」はDBW(ドライブ・バイ・ワイヤー)を視野に入れデータを集めている。その中で富永本人がこの電子スロットに最も適していると思われた車がHONDA S2000だった。富永自身がこの車を購入し、所有する。