洋太の同級生で、顔もスタイルも良い、かわいらしい美少女。洋太は彼女に恋心を寄せているが、もえみは新舞貴志に恋をしており、その相談を、もえみの中では友人の範疇内と位置づけている洋太にしてしまう。物語中盤のある事件をきっかけに貴志と別れ、自分に好意を持ってくれている洋太と付き合うことにするが、それも初めは傷ついた心を寂しさや孤独感から回避させ、洋太の優しさで傷口を覆い包ませ癒し守るためだった。
徐々に真摯な洋太に惹かれていき、のめり込んで行く。あいに心を奪われている洋太の愛を得るために必死の努力をするも、洋太はあいを選び、もえみは振られてしまう。父親の海外赴任に伴いスイスのジュネーブに行く予定(もえみのスイスでの進路の予定は作中では明らかにされていない)で高校も退学するが、外国へ行くことは逃げることになるのではとの思いから、日本で一人暮らしをすることになった。いつも他人に頼らず生きてきたあいに比べて、他人に頼って生きようとしていた、弱かった自分を回想する場面がある。
ビデオガールを作った男で、季節に関係なくいつもコートを着ていることから通称は「コートの男」。完全な人工人間。GOKURAKU 店主は「あのお方」と呼んでいる。冷酷な性格で、特定の男に恋をしたあいを失敗作とみなし、洋太のもとから回収、処分しようとする。
ビデオデッキの故障により、あいが不安定になり、急に性格が変わったり、男のようになったり、
本来はない心を持ち始めたりする。
洋太に心を寄せるようになったあいを失敗作と見なしたGOKURAKU上層部はあいを始末しようとする。
道行く人にビデオのパッケージを見せながらあいを探す洋太は一見不審者のようでした。
どんどんやつれていき、ずっと好きだったもえみの言葉も届かないほどです。
あいは消去される運命のため、時間が早回しされています。
あいがGOKURAKUで過ごしている数分間は、洋太のいる現実世界では1週間経っていました。