スーパーファミコンソフト「ろくでなしBLUES」概要
週刊少年ジャンプで長期連載し、男の子漫画として人気を博した「ろくでなしBLUES」を原作として作られた本作は、アドベンチャーパートと戦闘パートが合わさったゲーム性で、当時やり込んだという方も多いのではないでしょうか。
ろくブルのゲーム化はファミコンが最初だった
ファミコンソフト版が販売されたのは1993年の10月29日と、実はスーファミ版の販売時期からそれほど離れていないことが判ります。
ちなみに、どちらも販売元はバンダイ。
スーパーファミコンが登場してまだ2年ほどだったことから、普及率が高いファミコンソフトを出した上で、スーパーファミコン版も同時開発していたのかもしれませんね。
尚、ファミコン版のゲーム内容はどちらかと言えば「RPG風」で、スーファミ版は「格闘ゲーム風」になっていました。
この違いについても、1991年のストリートファイターⅡから始まった格闘ゲーム人気に乗せて、スーファミ版は戦闘を格闘ゲームに寄せたのかもしれませんね。
ゲームとしての出来は微妙・・ただしハマった人多数
漫画「ろくでなしブルース」で一番盛り上がったのは、川島編で東京四天王(前田、鬼塚、薬師寺、葛西)が集結するシーンです。このライブで東京インディーズ四天王は集結するか!?
— ルサンチマン浅川 (@pajama_oniisan) June 10, 2015
「おーたに、芸人やめるってよ」
6月25日(木)中野シェイプレス pic.twitter.com/88r6GHhvL6
ダラダラとした移動に会話でストーリーを進めていき、肝心の戦闘シーンでは必殺技などは無く、派手な特殊効果や動きも一切ない「ケンカそのもの」です。
逆に、ろくでなしブルースの世界観を考えるとリアリティがあるゲーム性なのですが、格ゲー好きな人からすると「通常攻撃と投げ縛りの格ゲー」に思えてしまうかもしれませんね。
SFC『ろくでなしBLUES 対決!東京四天王』クリア-632本目【マルカツ!レトロゲーム】
良ゲーとは言えない部分もあった本作が人気だった理由を筆者なりにまとめてみました。
そもそも「ろくでなしブルース」が人気だった
#弟子の絵日記#ろくでなしブルース
— カポ・峯師匠の弟子(鳥取県のダニ) (@caponenodeshi) December 10, 2020
今回もろくでなしブルース
リクエストのあった前田、葛西、鬼塚、薬師寺の四天王の一コマ
ろくでなしブルース好きの方はこの4人が協力して極東と戦う所は好きだと思います👍 pic.twitter.com/Rx0pauZXF2
ろくでなしブルースが人気絶頂で、ストーリー的にも一番盛り上がった部分を切り取ってゲームにした点が人気の一因であることは間違いありません。
ストーリーの再現度が高かった
それゆえに、原作ファンならゲームを進めながら「あったわぁ~!」と、懐かしさや漫画のシーンを思い出しながら楽しめたのも人気の理由でしょう。
逆に、原作を全く知らない人がやると「無駄に長いストーリー」に感じてしまうかも。
野暮ったい戦闘システムが逆にリアル
特殊な呼吸法で超人的な力を発揮することも無ければ、怒りで髪の色が変わるなんてこともなく、登場するのはあくまでもケンカが強い高校生です。
そう考えると、もったりとした戦闘システムも「逆にそれがリアルだ!」と思えます。