康夫は実家の板金工場で名前ばかりの係長。趣味はのカメラにしかやる気を見いだせない。康夫の恋人セツ子の実家はレストランを経営していて、両親は一人娘のセツ子には甘い。それをいいことにセツ子の家に居候を決め込んでいた。(実家の板金工場を継ぐ足の悪い弟が居る。幼いころの自分のイタズラで弟の足を悪くしたと思い込んでいるために、余計に居心地が悪いのだ。)
康夫は、実家の相続権を義郎に譲り、セツ子の家の婿になる!コック見習いからはじめる!と一念発起する。セツ子の実家である北城家でも、両親の和夫も則子も康夫を気に入っていて、婿入りを希望していた。
康夫は、実家の相続権を義郎に譲り、セツ子の家の婿になる!コック見習いからはじめる!と一念発起する。セツ子の実家である北城家でも、両親の和夫も則子も康夫を気に入っていて、婿入りを希望していた。
一念発起した康夫だったが、セツ子に31歳で年商30億(!)の貿易商・早乙女との見合い話が持ちこまれおかしなことになっていく。聞けば早乙女は15年もの間、セツ子を想い続けていたらしい。
「い~い男だねぇ~!」早乙女を気に入った和夫は、一気に康夫のアラが見えはじめ、何かにつけて文句や嫌味を言うようになった。セツ子は女としての喜びを感じ、心ここにあらずな状態。翌日からデートに出かけて行くセツ子を止めたり怒ったりすることもできない情けない康夫。そんな「頼りないところ」が北城家の婿にピッタリ!と、母の則子は康夫に普通じゃないほどちょっかいを出し始める。
「い~い男だねぇ~!」早乙女を気に入った和夫は、一気に康夫のアラが見えはじめ、何かにつけて文句や嫌味を言うようになった。セツ子は女としての喜びを感じ、心ここにあらずな状態。翌日からデートに出かけて行くセツ子を止めたり怒ったりすることもできない情けない康夫。そんな「頼りないところ」が北城家の婿にピッタリ!と、母の則子は康夫に普通じゃないほどちょっかいを出し始める。
何故か駆け落ち!
ついに早乙女がセツ子に正式にプロポーズした。養子に入るという条件がのめない早乙女に、「婿をとる」と信念を燃やす則子はプロポーズを断る。
早乙女が帰ったあと、放心するセツ子と和夫。「君さえいなきゃねぇ~、いっそ死んでくれない?」「あんたが悪いわけじゃない、早乙女さんが良すぎるんだよ~」和夫の苛立ちは康夫に向けられる。
「しょーがないじゃない!私にはやっちゃんがいるんだから!」セツ子もふてくされる。康夫に対する文句が止まらない2人も、則子の一言で静まり返る。
「セツ子がどうしても(康夫との結婚が)嫌なら、この家を出て行ってもらいます!康夫君に嫁をとらせてこの家を継いでもらいます!」
早乙女が帰ったあと、放心するセツ子と和夫。「君さえいなきゃねぇ~、いっそ死んでくれない?」「あんたが悪いわけじゃない、早乙女さんが良すぎるんだよ~」和夫の苛立ちは康夫に向けられる。
「しょーがないじゃない!私にはやっちゃんがいるんだから!」セツ子もふてくされる。康夫に対する文句が止まらない2人も、則子の一言で静まり返る。
「セツ子がどうしても(康夫との結婚が)嫌なら、この家を出て行ってもらいます!康夫君に嫁をとらせてこの家を継いでもらいます!」
部屋に戻った康夫は、和夫やセツ子に言われた言葉で傷つき、また写真を撮る旅に出ようとする。セツ子は「一緒に逃げよう!私を奪ってよ!」唖然とする康夫。「なんで逃げるんだよ?誰から奪うんだよ?」セツ子は「これが青春よ!駆け落ちよ!」と誰に反対されているわけでもないのに…勢いと「駆け落ち」という言葉に酔いながら、2人は夜汽車で京都に向かった。
旅館の面々
最初は「あの2人は絶対に駆け落ち!」私たちで守ってあげよう!くらいの勢いがあった旅館の女将をはじめとする従業員たち。
4日を過ぎても、追ってや迎えが来ない。部屋でダラダラ過ごす2人を見て、「本当に駆け落ち?」と疑い始める従業員たち。最初は好意で朝食に付けていた生卵も、もう付けないことが決まった。
タケ子の恋人の若い板前などは、あからさまに2人をからかいにきた。
タケ子の恋人の若い板前などは、あからさまに2人をからかいにきた。