概要
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概要
モロ星人やプリン、オドリダンら対戦相手(COM)の演奏や動きをプレイヤーが記憶し、それをリプレイ(再現)することで敵を倒していくゲーム。相手の動きにあわせてタイミング良く操作すると、主人公の「うらら」が踊ったり、撃ったり、楽器を弾いたりする。1970年代ディスコ調(テーマ曲はケン・ウッドマン作曲『メキシカンフライヤー』)のノリの良い音楽をベースに優れた音楽的演出を施した。全編3DCGで、シンプルなゲーム内容がDCやPS2本体のグラフィック処理によって鮮やかに彩られている。
音ゲーに該当するが、シューティングゲームとアクションゲームの要素を絡めつつ、ミュージカル仕立てで単純明快なストーリーが展開する。
オリジナル(DC版パート1)では、広告素材として複数の法人とのタイアップや、2000年7月よりTSUTAYA一部店舗でのゲームソフトレンタルのサンプルタイトルへの選出、2001年発売のJ-SH07で日本初の3DポリゴンキャラクターJavaアプリとしてプリインストールされるなど、限定的ではあるが様々なキャラクター展開を行っていた。
本作は、セガがドリームキャストで発売したリズムゲームです。
『スペースチャンネル5』というタイトルですが別に5作目という訳ではなく、作中に登場する同名の放送局名に由来しています。
新人リポーター「うらら」がダンスと音楽で世界を救うという、どこか70年代のディスコ映画を髣髴とさせるバカゲー感漂う一作でした。
しかしゲーム自体は作りこまれており、一昔前のSF的世界観にうららを取り囲む個性的なキャラクター、何より聴き応えのあるハイセンスな楽曲の数々は好評を博しました。
また、世界的に有名なシンガーソングライター/ダンサーの「マイケル・ジャクソン」がゲスト出演した事でも話題となりました。
『スペースチャンネル5』というタイトルですが別に5作目という訳ではなく、作中に登場する同名の放送局名に由来しています。
新人リポーター「うらら」がダンスと音楽で世界を救うという、どこか70年代のディスコ映画を髣髴とさせるバカゲー感漂う一作でした。
しかしゲーム自体は作りこまれており、一昔前のSF的世界観にうららを取り囲む個性的なキャラクター、何より聴き応えのあるハイセンスな楽曲の数々は好評を博しました。
また、世界的に有名なシンガーソングライター/ダンサーの「マイケル・ジャクソン」がゲスト出演した事でも話題となりました。
ストーリー
AD2489年。スペースシップ遭難事故で最期の遭難者となった少女は宇宙放送局「スペースチャンネル5」のリポーターに救出される。
10年後、スペースポートに突如「モロ星人」と呼ばれる宇宙人が襲来、収容されていた人間が "踊らされる" という事件が発生する。
この怪事件の現場をリポートするため、「スペースチャンネル5」の新人リポーター「うらら」はスペースポートへ向かう。
やがてこの事件がスペースチャンネル5を危機的状況へ陥れる事となる…。
10年後、スペースポートに突如「モロ星人」と呼ばれる宇宙人が襲来、収容されていた人間が "踊らされる" という事件が発生する。
この怪事件の現場をリポートするため、「スペースチャンネル5」の新人リポーター「うらら」はスペースポートへ向かう。
やがてこの事件がスペースチャンネル5を危機的状況へ陥れる事となる…。
ゲームの特徴
大まかなゲーム内容
踊り自体はアップ、ダウン、ライト、レフト(↑↓←→)を基本にAB(や○×)ボタンを駆使して、先に行われる相手の動きを模倣するというものです。
大昔(1978年)にあった電子ゲーム『サイモン』を音ゲー風にリバイバルしたものでした。『サイモン』との大きな違いはボタンが増えたこと、リズムも真似なければならないことなどがあります。
時には銃で相手を倒したり、踊らされた一般人を救出ビームで助けたりとシューティングの要素も取り入れられています。お手本に併せて正解を入力すれば救出ビームが命中するため、演出上の要素ですが。
大昔(1978年)にあった電子ゲーム『サイモン』を音ゲー風にリバイバルしたものでした。『サイモン』との大きな違いはボタンが増えたこと、リズムも真似なければならないことなどがあります。
時には銃で相手を倒したり、踊らされた一般人を救出ビームで助けたりとシューティングの要素も取り入れられています。お手本に併せて正解を入力すれば救出ビームが命中するため、演出上の要素ですが。
「シチョーリツ」が大事
ゲームは「テレビ中継リポート」の形を取っており、ゲームシステムや演出に結びついています。
踊りを完璧に決めると段々と「シチョーリツ」が上がっていきますが、ミスすると視聴率が下がっていき、遂には番組打ち切りとなってしまいます。
ダンスパートではライフも存在しますが、ミスに対する保険のようなものです。
最高で視聴率は100%。作中では度々ディレクターからそれらに個々の反応がなされ、テレビ中継という設定を存分に活用しています。
2周目の「エキストラモード」では視聴率によりステージ分岐が発生します。
踊りを完璧に決めると段々と「シチョーリツ」が上がっていきますが、ミスすると視聴率が下がっていき、遂には番組打ち切りとなってしまいます。
ダンスパートではライフも存在しますが、ミスに対する保険のようなものです。
最高で視聴率は100%。作中では度々ディレクターからそれらに個々の反応がなされ、テレビ中継という設定を存分に活用しています。
2周目の「エキストラモード」では視聴率によりステージ分岐が発生します。
実際のプレイ動画
上 「普通にプレイ」 下 「マイケル登場」
『スペースチャンネル5』プレイ動画
メニュー画面に「チュートリアル」という項目がありますが、選択すると「説明書を見るか友達に聞け!」という一枚絵が表示され、実質チュートリアルは存在しません(笑)。
とはいえ劇中に「~~するには○ボタン!」などのテロップで説明してくれるので大丈夫!
とはいえ劇中に「~~するには○ボタン!」などのテロップで説明してくれるので大丈夫!
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『スペースチャンネル5』マイケル・ジャクソン ダンスシーン
ちょい役ではなく結構がっつりと出演してくれて、マイケルらしいダンスも披露してくれます。
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評価点
ゲーム内容について
ストーリーはミュージカル仕立てでテンポ良く進むため、見ているだけでも飽きません。ラスボス戦はかなり感動的な展開でした。設定のシュールさ故に終始バカゲー的ですが、レトロフューチャーも意識しており格好良さも感じられます。
タイトルにもあるように、なんでもかんでも宇宙の出来事で、人物や物までも「スペース」が付いています…。
主人公の「うらら」は見た目や喋り方などが独特であり、所謂テンプレ的な可愛い少女とは言い難いキャラ造形になっていますが、踊りにかける熱意を十分に感じ取れる描写が多く、非常に好感が持てます。「キャラクターの魅力はデザインや声優が全てではない」の好例といえるでしょう。
本作の後も、セガを代表するキャラクターの一人としてセガのオールスター作品やクロスオーバー作品で活躍しています。
ディレクターである「ヒューズ」を始め、ライバルの「プリン」や「ジャガー」といったノリの良いキャラクター達はユーモアに溢れており世界観を盛り上げています。
敵キャラのモロ星人も「人間を踊らせる」という目的のみで行動しているためか会話のノリが軽く、敵ながら愛着が持てます。
一般人キャラを救出すると、うららの後ろについて一緒に踊ってくれます。
また救出した人数によって踊りや音楽が変わるため、それらの分岐を見るやりこみも楽しいです。
二周目になると登場キャラ等が一周目とは若干変化し分岐が発生するという作りこみで、全体的なボリュームの少なさもカバーしています。
タイトルにもあるように、なんでもかんでも宇宙の出来事で、人物や物までも「スペース」が付いています…。
主人公の「うらら」は見た目や喋り方などが独特であり、所謂テンプレ的な可愛い少女とは言い難いキャラ造形になっていますが、踊りにかける熱意を十分に感じ取れる描写が多く、非常に好感が持てます。「キャラクターの魅力はデザインや声優が全てではない」の好例といえるでしょう。
本作の後も、セガを代表するキャラクターの一人としてセガのオールスター作品やクロスオーバー作品で活躍しています。
ディレクターである「ヒューズ」を始め、ライバルの「プリン」や「ジャガー」といったノリの良いキャラクター達はユーモアに溢れており世界観を盛り上げています。
敵キャラのモロ星人も「人間を踊らせる」という目的のみで行動しているためか会話のノリが軽く、敵ながら愛着が持てます。
一般人キャラを救出すると、うららの後ろについて一緒に踊ってくれます。
また救出した人数によって踊りや音楽が変わるため、それらの分岐を見るやりこみも楽しいです。
二周目になると登場キャラ等が一周目とは若干変化し分岐が発生するという作りこみで、全体的なボリュームの少なさもカバーしています。
マイケル・ジャクソンについて
先述の通りあのマイケル・ジャクソンも「スペースマイケル」として登場しています(声も本人当て)。
アメリカに所用で出向いていた内海州史エグゼクティブプロデューサー(当時)が「マイケルがSEGAに対して怒っているようなので話を聞いてきてくれ」といわれ、本人の宿泊しているホテルへ出向いたところ、本人より「SEGAはマイケルジャクソンのゲームを作ると契約しているのに作ってくれない」との抗議を受けました。マイケルは大のSEGAファンでもあったのです。そこで製作中だったゲーム『スペースチャンネル5』を見せたところ「歌と踊りで銀河を救う」というダンサーのマイケルとしては大いに興味が沸く代物であったため、マイケル本人もいたく気に入り「自分もこのゲームに出たい!」と志願され、即出演が決まったらしいです。
アメリカに所用で出向いていた内海州史エグゼクティブプロデューサー(当時)が「マイケルがSEGAに対して怒っているようなので話を聞いてきてくれ」といわれ、本人の宿泊しているホテルへ出向いたところ、本人より「SEGAはマイケルジャクソンのゲームを作ると契約しているのに作ってくれない」との抗議を受けました。マイケルは大のSEGAファンでもあったのです。そこで製作中だったゲーム『スペースチャンネル5』を見せたところ「歌と踊りで銀河を救う」というダンサーのマイケルとしては大いに興味が沸く代物であったため、マイケル本人もいたく気に入り「自分もこのゲームに出たい!」と志願され、即出演が決まったらしいです。