司は失明してしまう。
診察の結果角膜が熱損傷していることが判明した。
疲労が蓄積していたこともあり、
司は医師から絶対安静を告げられた。
目に包帯を巻かれた状態で自宅療養に入った司は、
暗闇の中で様々な思案に暮れた。
このまま目が見えなくなるのではないか。
結城司に失明の宣告が下された日であった』
お前俺に同情してくれてるようだが、もうたくさんだ。
愛だのヘチマだの言ったところで、目の見えるお前に俺の身になれる訳がない。
無駄な同情など豚にやってくれ」
言い捨てて、司は夜の街へ手探りで出て行った。
司の姉・小百合だった。
それを止める薫。
薫「敬子さん、あなた本当に司の妻なの?司を苦しめることしかしてないじゃない。私はもう司とはあいません。」
陶芸に打ち込む司。その出来栄えは素晴らしいものだった。
長谷川 千草「そうでしょうか。悩みのない人なんていませんわ。私には迷いを必死で消そうとしている司さんが痛々しいですわ・・・」
あたしは司の妻。 司はあたしの夫。
それに赤ちゃんも産まれるわ。
それに引き換え、あなたは司の何?
どんなに司を愛したところで、あなたが司と一緒になれるどんな形があるっていうの?
薫さん、色々あったけどあたしの勝ちね」