【Take That】ボーイバンドの走り! イギリス国民に愛されるスーパーバンドの軌跡
2020年1月30日 更新

【Take That】ボーイバンドの走り! イギリス国民に愛されるスーパーバンドの軌跡

90年代を代表するボーイバンドTake That(テイク・ザット)は 2019年に結成30周年を迎えました。90’sのミュージックシーンをを席巻したスーパーグループの当時の活躍の様子とメンバーの現在をご紹介します!

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Take That ってどんなバンド?

Take Thatは90年代を代表するイギリスのポップグループ。オーディションで選り抜かれた5人のアーティスト、Gary Barlow(ゲイリー・バーロウ)、Robbie Williams(ロビー・ウィリアムズ)、Mark Owen(マーク・オーエン)、Howard Donald(ハワード・ドナルド)、Jasonn Orange(ジェイソン・オレンジ)は、北部イングランドを代表する都市Manchester(マンチェスター)から彼らの輝かしいキャリアをスタートさせました。
『It Only Takes A Minute』

『It Only Takes A Minute』

1990年結成、92年にメジャーデビューを果たしたTake Thatを一躍スターダムに押し上げたのは、同年にリリースした4枚目のシングル『It Only Takes A Minute(イット・オンリー・テイクス・ア・ミニット)』という楽曲。この曲はR&BグループTavares(タヴァレス)の75年のヒット曲をカバーしたもので、そのポップなメロディーとメンバー達の華麗なダンスパフォーマンスは、当時世界の音楽シーンを席巻していたダンスミュージックブームにどんぴしゃりのタイミングでリリースされ、UKチャート7位にランクインしたことで、Take Thatは一躍脚光を浴びました。

95年にロビー・ウィリアムズが脱退を表明、翌96年にTake Thatは解散しました。しかし解散から10年の月日を経て、ロビーを除く4人のメンバーでTake Thatは再結成を果たしました。

2010年にはロビーがTake Thatのメンバーとして復帰したものの、翌年に再度脱退。2014年にはジェイソンが脱退を表明し、現在は残ったメンバー3人がTake Thatとして活躍しています。

ヒット曲を振り返る

96年にTake Thatが解散した際には、イギリス国営放送BBCが彼らの功績を「UK音楽史上、ビートルズ以来、最も成功したバンド」と称えるほど、数多くの楽曲が世界中のヒットチャートをかけぬけました。90年代の街並みを彩った彼らの名曲を振り返ります。

カバーでグルーヴ!

Take Thatがスーパースターへの階段を駆け上るきったけとなったの『It Only Takes A Minute(イット・オンリー・テイクス・ア・ミニット)』がカバー曲であったことは前述のとおりですが、Take Thatはその他にも数々のカバー曲をリリースしています。ここでは彼らがカバーすることで新しい輝きを放った楽曲の中からダンスシーンを沸かせた楽曲3曲をご紹介します。Take That結成前から2人組ダンスユニットとして活躍していたハワードとジェイソンのキレッキレのダンスも注目されました!

『It Only Takes A Minute(イット・オンリー・テイクス・ア・ミニット)』
92年リリースのTake That4枚目のシングル。アメリカでリリースされたTavaresの原曲は、ダンスフロアーでは良く流れる楽曲ではあったものの、大ヒットには至らなかったが、Take ThatバージョンはUKチャートで大ヒット。MVを一目見てメンバーに恋した人も多かったのでは。

『Relight My Fire(リライト・マイ・ファイア)』
1979年にイギリスのマルチタレントLulu(ルル)をフィーチャーしてリリースした『Relight My Fire(リライト・マイ・ファイア)』は、Dan Hartman(ダン・ハートマン)が発売した楽曲で、Take ThatのカバーはUKシングルチャート1位を獲得。

『Could It Be Magic(恋はマジック)』
数々の名曲を生み出したシンガーソングライターBarry Manilow(バリー・マニロウ)が75年にリリースした楽曲で、Take Thatの他にもドナ・サマーなど多くのアーティストたちがカバーしている名曲で、Take Thatはこの楽曲でUKシングルチャート3位を獲得。ロビーのハスキーボイスが輝いた楽曲。

Take That の代名詞=バラード

Take Thatの楽曲はゲイリーが手がけたものが多く、ゲイリー自身の優しい歌声を際立たせるものが多かったようです。ゲイリーの歌声を引き立たせたTake Thatのバラード3曲をご紹介します。

『Back For Good(バック・フォー・グッド)』
92年にリリースされたアメリカでリリースされたTavaresの原曲は、ダンスフロアーでは良く流れる楽曲ではあったものの、大ヒットには至らなかったが、Take ThatバージョンはUKチャートで大ヒット。MVを一目見てメンバーに恋した人も多かったのでは。

『A Million Love Songs(ミリオン・ラブ・ソングス)』​
92年にリリースされたこの楽曲は、ピアノとサックスの音色が印象的な鉄板ラブソング。84年に世界中で大ヒットしたA-ha(アーハ)の『Take On Me(テイク・オン・ミー)』のMVを彷彿させるアニメーションを活用したMVも印象的だった。

『Patience(ペイシェンス)』

2006年にメンバー4人でTake Thatを再結成した際にリリースされた記念すべきこの曲は、Take That復活に沸いたイギリスでチャート1位を獲得。30代を迎え、ルックス、歌声ともに大人の魅力溢れるマンバンドへと生まれ変わったTake Thatのいぶし銀のパフォーマンスが印象的な楽曲。
『Back For Good』

『Back For Good』

プライベートライフ

スターになればなるほど、どこに行ってもファンに囲まれ、常にさらなる活躍を期待されるというプレッシャーに苛まれるという話は、どこの国のスター達にも言えることのようです。

Take Thatのメンバーたちはどのようなプライベートライフを送ってきたのでしょうか。ここではTake Thatのメンバー達の私生活に迫ります。

Take Thatのメンバーってゲイなの?

Take Thatはメジャーデビューを果たすまでの2年間を、ゲイ・クラブや学校などでのライヴ活動をしてデビューに備えていたこと、そしてデビュー間もない頃のTake ThatはMVでもステージでも、かなり露出度の高い服を着ていたことから、「ゲイバンドなのでは?」という噂があとをたちませんでした。

結成から30年を迎えたTake Thatのメンバーたちは、5人中4人が結婚して子宝にも恵まれていることから、この噂は正真正銘噂に過ぎなかったと言えるようです。一部ではTake Thatを売り出すための戦略だったとも言われています。

Take Thatのメンバー達はどんな女性をパートナーに選んだのでしょうか。

ゲイリー
1995年のツアーでバック・ダンサーだったDawn Andrews(ドーン・アンドリュース)と2000年に結婚し、一男二女に恵まれ、2012年に授かった第4子は死産。悲報に触れたその日、Take Thatはロンドンオリンピック閉会式でのパフォーマンスが予定されていた。ゲイリーは、涙をこらえて予定通りステージに立ち喝采を浴びた。

ロビー

ロビーは長らく交際を続けてきたアメリカ人の女優Ayda Field(アイダ・フィールド)と2010年に結婚し一男二女のパパに。第3子は、なかなか恵まれなかったことから代理出産を通じての誕生となった。長女のテディことTheodore(テオドア)ちゃんは、2018年のユージェニー王女のロイヤルウェディングでブライズメイドを務めたことで、そのキュートな笑顔が話題になった。

マーク
マークは2年の交際期間を経て、2009年に女優のEmma Ferguson(エマ・ファーガソン)と挙式。一男二女のパパ。カップルは結婚前に二人の子供に恵まれたが、後にマークがエマが妊娠中に10人もの女性達と関係を持ったことを激白し、タブロイドが彼のゲス不倫を書き立てた。しかし、二人はこの衝撃的な出来事を乗り越えて、マークはイクメンに生まれ変わったとのこと。

ハワード
ハワードは、2015年にイラストレーターのKatie Halil(ケイティ・ハリル)と結婚。二人の間には二男が授かった。ハワードは99年と2005年に、それぞれ違うパートナーとの間に一人ずつ女児が生まれているので、二男二女のパパ。

ジェイソン
ジェイソンはTake Thatのメンバーで唯一、結婚歴がなく、子供もいない。かつてはコメディエンヌのCatherine Tate(キャサリン・テイト)と交際していたことで知られている。ジェイソンは、かつて「Relight My Fire」で共演したベテラン歌手Luluと関係を持ったことをハワードに暴露されている。二人の年の差はなんと22歳!現在はこれといったロマンスの噂は流れていない。
『 Odyssey (UK Deluxe Edition)』

『 Odyssey (UK Deluxe Edition)』

Personal Issues〜メンバー達が克服した様々な問題

Take Thatのメンバー達はアイドルとして活躍するため「禁酒・禁煙・ガールフレンド厳禁」というルールで縛られていたことでも知られています。そんな彼らはご多分にもれず、スターとして生きることにかなりのストレスを感じていたようです。

95年のロビーのTake That脱退は、彼の薬物使用などの問題に端を欲したとされています。デビュー当時まだ1ティーンエージャーだったロビーは、徐々に対人関係やステージに立つことに不安を覚えるようになり、アルコールとドラッグに溺れるようになったと言います。ロビーはコカインなどのハードドラッグを頻繁に使用していたこも告白しています。2007年にリハビリ施設で治療を受けたこと、そして愛すべき女性に巡り合い、さらには父親になったことから、現在はドラッグフリー、アルコールフリーの生活を送っているといいます。

ゲイリーは、96年のTake That解散後に鬱症状から過食症を発症して、増え続ける体重に悩まされ、2003年に彼のは体重は100キロを超えたといいます。2018年のインタビューで「食べるだけ食べて飲むだけ飲んだ後に妻に隠れて全部吐き出す。そういう行為は1日1回から5回になり、こんなことをいつまで続けるんだろうと思っていた」と当時の苦しい胸の内を語っています。またギャリーは、第4子の死、さらには父の死に触れ、深刻なノイローゼになったことも公表しています。

マークもまた、Take That解散を機にアルコールに依存するようになったとされています。マークは前述のゲス不倫スキャンダルが発端となり、一度は別居を余儀なくされました。マーク本人はスキャンダルとアルコール依存は無関係だとしながらも、別居を機に、マークはリハビリ施設で治療を受け、アディクションを克服。家族の元に戻り、現在に至っています。</span>

また2014年のインタビューで、ハワードがメンバーたちの薬物使用について次のように語っています。「僕たちはマリファナを吸ってはアホみたいに笑っていたし、僕個人はTake That結成前からLSDなどの薬物を使用していた」と告白しています。

メンバーそれぞれに様々な問題を抱えながら、その問題を克服して40代、50代を迎えたメンバー達を誇りに思うファンも多いのではないでしょうか。

Take Thatに憧れたスター達

90‘sのボーイバンドブームを築いたTake Thatは同業者のファンも多く、イギリスを代表するロックバンドCold Playのボーカル、Chris Martinn(クリス・マーティン)がTake Thatのファンで、Take Thatの楽曲が彼らのライブで何度も演奏されています。

また、Take Thatが再結成後に成功を収めたことに影響を受け、BoyZone(ボーイ・ゾーン)やSpice Girls(スパイス・ガールズ)も再結成を果たしました。
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