すぎむらしんいち
北海道札幌市出身。北海道札幌北陵高等学校、北海学園大学法学部卒業。
妻は同じ漫画家である風間やんわりの姉。
第14回ちばてつや賞ヤング部門大賞受賞。受賞作『きょうの出来事』でデビュー。
各種サブカルチャーに詳しく、ヤクザ・ヤンキーからマニア・オタクまでを含む、多彩な登場人物が繰り広げる物語を描いている。
評価
すぎむらしんいちの作画には若干クセがある。しかし、ユーモラスでパッと見たら忘れられない個性でもある。そしてドタバタしたストーリーを構成する力は現代漫画界でもトップクラスといってもいいだろう。
単行本
右向け左!(原作:史村翔、全8巻) - 1995年に村上淳主演の『右向け左!自衛隊へ行こう』として映画化された。
ホテルカルフォリニア(全5巻)
東京プー(全5巻) 1993年から1994年まで週刊ヤングマガジンにて連載された。
クローン5(相談:いとうせいこう、全4巻)
スノウブラインド(短編集) - 表題の短編が、2008年放送のテレビ東京系の『週刊真木よう子』の第2話としてドラマ化された。
老人賭博(原作:松尾スズキ、全3巻) - 同名小説の漫画化
等
ホテルカルフォリニア
まるでよくできた映画みたい、というのはこの作品を読んだ人なら誰もが感じることだろう。インパクトのある出だし、意外な事件が連発する中盤、そして見事な大団円。頭から終わりまでエンターテイメントに徹した快作である。初出は1992年で、本書はその愛蔵版。
舞台は北海道のとんでもない山奥の、開業を間近に控えたリゾートホテル。土砂崩れと社長の失踪によって、従業員たちが外界から完全に孤立。
人里離れているのに環境は超豪華という奇妙な環境での共同生活が始まり、物語はごろごろと思いもよらない方向へと転がっていく。
従業員たちはコスプレを始めて人の言うことを聞かないわ、借金を取り立てに来たヤクザは銃をぶっ放すわ、クマは徘徊するわ、鎧武者が出没するわ。
東京プー
パチンコに車と盛り沢山の漫画
家出した嫁を追って東京に来た男性がとある商店街で交通事故に遭い記憶を失う。
商店街の人々は彼の事故を隠すために彼をかくまって世話をする。そこの商店街の人々の個性的な面々と繰り広げられるドタバタ劇が面白い。
じつはこの漫画の中でパチンコを打つシーンが多くあります。
雀荘で一文無しになった主人公が謎の攻略法を教えてもらい金を返す場面があるんです。実機ではないにしろ機種名は三共っぽく、攻略法は西陣の麻王に似てたっけ(笑)
アラブ人に変装してこれでもか!ってぐらいのドル箱タワー。当時の夢が詰まった漫画でした。
カマロの信也
主人公は「カマロの信也」って地元では呼ばれてたらしいです。
「〇〇の〇〇」って異名がもうヤンキー漫画風です!