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鉄馬は琢也を跡取りにしたかったが愛人の子と言うことで回りは許さなかったと言う金田一。
金田一「それを強引に推し進めたのが五十嵐猛蔵と言う男。この人は琢也の母親を追い出し、周囲を説得して琢也を法眼家の跡取りにした。この歌は北上に放逐された母のことを思って読んだ琢也氏の虚しい気持ちが書かれています」
弥生「母親は宮坂すみと言いました」
金田一「ええ。僕はその宮坂すみさんと会ったんです」
弥生「亡くなったと聞きましたが」
金田一「すみさんは琢也さんの将来を考え、自ら身を引いたんです。すみさんは色々話してくれました。そしてあなたと琢也さんが結婚したのは猛蔵が法眼病院を思うままにしたいためだと言いました。猛蔵は恐ろしい男だと」
小雪の落した南部風鈴を拾う弥生(演:佐久間良子)
弥生「これは?」
小雪「母の形見です」風鈴を凝視してそうだったのと呟く弥生。
山内冬子は弥生の娘であることが分かった。あの日、冬子は母親である弥生に会いに来たのであることを理解した。
小雪「母の形見です」風鈴を凝視してそうだったのと呟く弥生。
山内冬子は弥生の娘であることが分かった。あの日、冬子は母親である弥生に会いに来たのであることを理解した。
小雪に気を付けてと言う弥生。「誰が何を言っても由香利でいるのよ」
小雪「私には耐えられそうもありません」
弥生「私は由香利の代わりにあなたに法眼家を継いでもらうつもりです。あなたが由香利そっくりだと言うのが私のたった一つのよりどころなんです」
小雪「……」
弥生「でも敏男さんは冬子さんの実の子でないのによく」
小雪「ええ。兄は私以上に母に尽くしていました。風鈴の鳴る日は必ず父が訪ねて来ると信じ、冬でも風鈴を軒下に飾ってました」
弥生「敏男さんのことを忘れられる?」
小雪「兄と一緒にバンドを組んでドサ周りをしました。つらかったけど楽しかったです」
弥生「私は由香利の代わりにあなたに法眼家を継いでもらうつもりです。あなたが由香利そっくりだと言うのが私のたった一つのよりどころなんです」
小雪「……」
弥生「でも敏男さんは冬子さんの実の子でないのによく」
小雪「ええ。兄は私以上に母に尽くしていました。風鈴の鳴る日は必ず父が訪ねて来ると信じ、冬でも風鈴を軒下に飾ってました」
弥生「敏男さんのことを忘れられる?」
小雪「兄と一緒にバンドを組んでドサ周りをしました。つらかったけど楽しかったです」
小雪は、弥生の夫である琢也と山内冬子(実は弥生の子)の子供なので、弥生と琢也の子である由香里に瓜二つなのである
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赤ん坊はすぐに里子にやられてそれっきりでしたと言う弥生。
金田一「冬子と言う名は里親がつけたんですね。五年前、雨宮さんの工場に風鈴を持って訪ねてきた女性がいたそうです。そこで冬子さんは自分の母があなただと知ったんです」
弥生「五年前、冬子は私を訪ねてきた。冬子、許しておくれ」
金田一「奥さん、もっとあなたに早く」
弥生「金田一さん。私は由香利の母です。由香利が死んだと聞いて悲しかった。でもあの晩、小雪さんに会って話を聞いた時、こうするのが一番いいと思ったんです」そこに現れ弥生に泣きつく小雪。
そこに現れる等々力たち。まさか小雪と由香利が入れ替わってるとはと言う等々力に、吉沢はそのことを知ったと言う金田一。「そのことで吉沢は滋君を脅した。それで滋君は小雪さんの正体を知り、奥さんを脅した。奥さんは吉沢に滋を呼ぶように命令してガレージに呼び出し、そこで殺した」
等々力「ううむ。そのあとに滋が来たわけか。では徳兵衛は?」
金田一「徳兵衛は奥さんを恐喝してました。それは先代の本条紋十郎さんが撮った奥さんの写真です」
等々力「どんな写真だ」
金田一「それは僕の口から言えません。写真はこの箱に入ってます」
等々力「それはどこに」
金田一「暗室にありました」
母親・山内冬子の復讐をするために小雪と敏男は由香里を誘拐したが、誤まって殺してしまう。
薬からさめかけた由香利は、自分が妙な姿をしていることに気付いて小雪を詰問し、逃げ出そうとしたが、敏男ともみ合ううちに、頭を強打して死んでしまう。
小雪「兄さん」
敏男「小雪。俺の最後の願いを聞いてくれ。俺の首を切れ。それをあの家に吊るすんだ」
小雪「兄さん。何言ってるの」
敏男「俺の気持ちを貫きたいんだ。俺のかあさんやお前に対する思いを」事切れる敏男。
思い余った小雪は由香利が死んだと弥生に電話する。
急いでガレージに行った弥生は由香利の死に悲しみ、小雪が由香利そっくりなのに驚く。そして小雪の話を聞いた弥生は小雪の境遇に同情し、心を鬼にして敏男の首を切断し、法眼屋敷に吊るす。
由香利と敏男の遺体はどこにと言う等々力に海の見える松林に埋めたと答える弥生。
そこに現れる三之助。「大奥様がお亡くなりになりました」まだ誰がおったのかと怒鳴る等々力。
「その人はどこにいる」「屋根裏部屋です」屋根裏部屋に行く一同。この方が弥生様のお母様ですと小雪に言う光枝。
「ずっと病気で寝ておられました」その間に姿をくらます弥生。
お前がぼやぼやしてるからだと言う等々力に重要な参考品の乾板はどうなりましたと聞く坂東。
等々力「そんなものはあったかな」
坂東「え」
忌まわしい乾板を叩き割る金田一。
金田一「その写真をめぐって殺人が行われたんです。犯人はあなたです」小さな箱を見せる金田一。
金田一「この箱の中にその乾板が入っています」
弥生「あなたはそれを見たんですか」
金田一「ええ。あなたが猛蔵に犯されている写真です」
弥生「……」
金田一「この乾板は僕以外に見てません。乾板の渕には大正2年1月14日、本条紋十郎と書かれていました。あなたが15歳の時です。あなたは妊娠して女の子を出産した。それが冬子さんです」
弥生「それをどうして」
金田一「あなたも気づいたはずだ。小雪さんの持っていた冬子さんの遺品の風鈴を見た時に」
弥生「……」
金田一「そのことは小雪さんから聞きました」