横溝正史原作の金田一耕助シリーズの映画『病院坂の首縊りの家』(1979年5月26日) 金田一耕助:石坂浩二
映画『病院坂の首縊りの家』 予告篇 - YouTube
市川崑監督、石坂浩二主演の映画版シリーズ第5作目で最終章となっている。
via www.youtube.com
いわくつきの病院の首縊りの家(病院坂にある法眼屋敷)で結婚の記念写真を撮影するのはなぜか?
via blog.livedoor.jp
しばらくして写真館に現れる若い女は、直吉と黙太郎に写真を撮ってくれと頼む。
「じゃあ、どうぞ」
若い女「出張してほしいんです」
「どちらへ」
若い女「今夜の9時ごろ、迎えの者を寄越します」
「どういう写真でしょうか」
若い女「結婚の記念写真です」
「あんたのですか」
若い女「私じゃありません。兄です」
via www.route207.net
9時ごろ袴姿で写真館に現れる男。待ってましたと言う直吉。
「お供します」直吉を病院坂にある法眼屋敷に連れていく男。「俺は法眼の身よりの者だ」「ここ、空き家やなかったんですか」「うるさい」
風鈴の下の袴姿の男と花嫁姿の女の写真を撮る直吉。
そして現像した写真を見て、花嫁は法眼病院の娘の由香利にそっくりだと言う徳兵衛。「花婿の方は知らん」
瓜二つの美しい二人の女性の正体は?
「だとするとますます変です。お嬢さんがあんないわくつきの屋敷で結婚式をあげるのか」
「いわくつき?」
「ええ。あの家は病院の首縊りの家と言われているんです。終戦の翌年の昭和21年にあの家で女が首を縊ったそうで。そのころ私はシベリアに抑留されていなかったんですが」
そのお嬢さんは写真を撮ってくれと頼みに来た女とそっくりだったと言う黙太郎。
そこに電話がかかってきて応対する黙太郎。「昨日来た女からでまた同じ場所で写真を撮ってくれと」「何を撮ってくれと」
「風鈴」
「生首風鈴殺人事件」
翌晩、また写真を撮って欲しいと同じ少女の声で電話が入り・・・本條父子、弟子の黙太郎、金田一が撮影現場に行くと、天井から花婿になった男の生首が縊られていたのでした。
via blog.goo.ne.jp
via ameblo.jp
via blog.livedoor.jp
写真館を再び訪れた金田一を伴って徳兵衛、直吉、写真館の弟子の黙太郎が、女の声で「今夜もまた、空き屋敷で風鈴を撮って欲しい」という電話の依頼に応えるために、再度その空き屋敷に行くと、婚礼写真を撮った部屋の中央には、風鈴の代わりに、花婿だった男の生首が吊り下げられていた。
病院坂の首縊りの家のあらすじ
ある日、吉野市の先生(横溝正史)の所へ名探偵金田一耕助(石坂浩二)が訪ねてくる。そこで金田一はしばらく旅に出るつもりである事を告げる。
パスポートの写真を撮る為に、先生が薦める写真館へ赴く金田一。そこから事件が始まる。
写真館を訪れた金田一にその写真館の主人・本條徳兵衛(小沢栄太郎)は殺されそうになったので調査して欲しいと依頼する。金田一が写真を撮ったその日、女性(桜田淳子)が写真館を訪れる。その女性は「結婚写真を撮りたいのである場所に夜来て欲しい」と告げ、消えて行った。そのある場所とは他に正式な名前がありながらある時から「病院坂」と呼ばれる様になった場所にある誰もが空き家と考えていた家であった。
その日の夜、男(あおい輝彦)が写真館を訪れその廃屋とも呼べる場所で写真を撮る。そして写真が出来上がる日、廃屋を再び訪れた写真屋の若主人・直吉(清水紘治)は風鈴のように吊り下げられたその男の生首を発見する事となる。
警察では捜査本部が設けられ、等々力(とどろき)警部(加藤武)の指揮のもと捜査が開始される。写真に写り、殺されていた男は山内敏男でジャズバンドのメンバーであった。そのバンドメンバーとして妹の小雪(桜田淳子)、吉沢(ピーター)などの名前が浮かんでくる。等々力警部の捜査が続く中、写真館の主人本條、バンドメンバーの吉沢などが殺されていく。自分に調査を依頼していた本條の死を聞いた金田一は呆然とする。写真館で下働きをしていた黙太郎(草刈正雄)の協力の下に金田一は調査を行っていく。
そこで浮かんできたのは、昔ながらの風習と人の業によって苦しめられた、様々な人達の悲しい人生であった。
殺された法眼家の娘由香利と山内敏男の妹小雪が瓜二つというトリックやその2人の出生の秘密などの謎が絡み合い、物語は悲劇的結末へと向かっていく。
(出典:Wikipedia「病院坂の首縊りの家 (1979年の映画)」)