この事件中のとあるトリックが、島田荘司先生の推理小説「占星術殺人事件」のメイントリックをそのまま流用していたため、大変な騒ぎになった。
と、云うのも「占星術殺人事件」は島田先生のデビュー作にして御手洗潔シリーズの第一作、加えて「本格ミステリ」復活の礎となった作品で、先生自身「類を見ないトリック」と称するなど、日本ミステリ界の金字塔と呼ばれる、付加価値が非常に大きい作品だったため。
更に言うと島田先生はこの作品について映像化は許可しないという方針だったため、この事件がドラマ化までされたことで更なる大問題となってしまった。
その後島田先生本人からトリック使用の承諾を得たが、ドラマ版はDVD未収録の欠番作品となってしまった。
連続ドラマ版第1話という重要なはずの話なのだが、現在合法的に視聴するには初期版VHS(後期版VHSはDVDと同じく未収録)もしくは当時の録画テープを手に入れるしかないという状況である。
勿論、アニメ化もされなかった…まぁ、元々ドラマ化できたのが奇跡なレベルの歴代でも屈指のグロ描写の塊なので、どの道アニメ化は無理だったろうが。
『終らない夏』(1995年) 紡木たくの漫画『ホットロード』からのストーリー・登場人物の設定・セリフなどの盗用があった。
紡木たくの漫画『ホットロード』からのストーリー・登場人物の設定・セリフなどの盗用があるとテレビ雑誌・スポーツ新聞で報じられ、放送終了後に制作者側が出版社などに謝罪した。また、再放送も映像ソフト化もなされていない。
『それが答えだ!』(1997年) とある出演者の逮捕、事務所解雇による。
『それが答えだ!』(1997年・フジテレビ系列のテレビドラマ)
酒屋の出前(池田邦男)は、地元の中学教師(体育)。突然オーケストラ部顧問の任についたが、音楽のことはさっぱり分からない。ピアノが壊れていることに気づいた池田は鳴瀬を楽器屋と勘違いし、修理を頼みに行く。一旦は断る鳴瀬だったが、学校に出向き修理する。試しに弾いた曲に学校中の人々が魅了されてしまった。
池田の再三にわたる “子供たちに音楽を教えてください!”という熱烈な依頼を断り続ける鳴瀬。マネージャーの樫尾が仕事を持ってきた。喜びもつかの間、その仕事は“子供たちに音楽を教えること”。憤る鳴瀬だったが、その日の食事にも事欠く有様となったうえ、楽団への多額の借金返済のため受けざるを得ない状況に。“神が宿った世界的なマエストロ”が、その日の食事と借金返済のために田舎の中学校のたった12名のオーケストラ部でタクトを振ることになってしまった。
現在では、深田恭子や藤原竜也といった若手人気俳優のデビュー作品ということで注目を集めることが多い作品だが、とある出演者の逮捕、事務所解雇により、再放送及びDVDソフト化が難しい状況となっている。
「深田恭子」の女優デビュー時期の作品
それが答えだ!(1997年7月2日 - 9月17日、フジテレビ、水曜劇場、【主演:三上博史】) - 水野和音 役
木村拓哉が連ドラで単独初主演した『ギフト』(1997年)
木村拓哉が連ドラで単独初主演した『ギフト』(1997年・フジテレビ系)
代議士・岸和田は、横領した51億円と共に失踪した。横領の共謀者である奈緒美は、岸和田の部屋に残されたクローゼットの中から、血まみれの意識を失った青年を発見する。
3年後、「早坂由紀夫」と名付けられた彼は、奈緒美の元で様々な「ギフト」の配達を請け負う「届け屋」として働いていた。記憶喪失の早坂由紀夫。異様に足が速く、「届ける」ということに異様な執念を持つが、それは記憶を失う前と関係があるのか?
「届け屋」という仕事をしていく中で、由紀夫はさまざまな人と出会い、記憶を取り戻していく…。
「木村拓哉が連ドラで単独初主演した『ギフト』も一例。
放送翌年、少年が女性教師をバタフライナイフで刺殺する事件が起き、ドラマで見てカッコいいと思ったと供述したことでお蔵入りです」とテレビ誌編集者。
木村拓哉が連ドラで単独初主演した『ギフト』(1997年)
栃木女性教師刺殺事件で使用された凶器はバタフライナイフだった。
『ギフト』とバタフライナイフ殺人事件との関連性
1998年1月28日、栃木女性教師刺殺事件が発生した。この事件で使用された凶器はバタフライナイフであり、女性教諭を刺殺した少年は、本作の主人公が器用にバタフライナイフを振り回している場面を見て、そこに「かっこ良さ」を見出したなどと供述した。
各マスコミは「少年がドラマの影響で人を殺した」などと報道した。この供述が報道されると東海テレビはすぐに再放送中の本作を放送中止とし(1997年10月に愛知県小牧市で発生した日系ブラジル人少年集団暴行死事件の容疑者である当時19歳の少年が名古屋拘置所から本作の再放送中止を訴える手紙を送っていたことが判明していることも関係している)、その他、再放送を予定していた仙台放送がプログラムの変更を決定。
また同年2月2日、東京都江東区で中学3年生の少年が警察官から拳銃を奪おうと、バタフライナイフで襲撃する事件も起こった。
以降、本作は未だ再放送はされていない。また、これらの経緯によって本作を「青少年に悪影響を及ぼす暴力場面を含む作品」、もしくは「不良少年もの」などと誤認している者までも生んでしまった。
20歳の誕生日を目前にした夏の日、勤務先の町役場に母がやって来た。美大の同級生、鈴木一と再婚するという母に向日葵は面食らう。
そして向日葵自身も、20年前の母と同様に、高校卒業と同時に上京した5歳年上の幼なじみの坂井大介と、東京で出会った浅香耕平との間を、親友である由希を交えた上で揺れ動く。
同時に父から異母妹、真理子の存在を知らされる。心臓の手術をする真理子に「父の仕事仲間」として会い、力になって欲しいというのだ。承諾した向日葵は大介と耕平のいる東京と、八ヶ岳の自宅を往復することになる。