布袋のエッジの効いたギターサウンドと、BOØWY時代にはそれほど多用されなかったデジタルサウンドが融合した仕上がり。『GUITARHYTHM』だとちょっと不満だった歌謡曲ファンも納得の完成度の高さ。
ファーストアルバムに収録された人気曲「恋をとめないで」
COMPLEX - 恋をとめないで - YouTube
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現在でもバブル世代の男性のカラオケ定番ナンバーとして人気がある。
布袋寅泰 [NO.NEW YORK] [恋をとめないで] - YouTube
解散後の布袋寅泰のソロライブで演奏された「恋をとめないで」。
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もちろん布袋が歌っている。ヴォーカルが変わるだけで印象がガラッと変わるが、これもいい!(5分過ぎごろから始まります。)
2枚目にして最後のシングルとなった「1990」
COMPLEX・「1990」 テレビ - YouTube
すでに空中分解状態だったと言われる1990年にリリースされたシングル曲。作曲した布袋寅泰自身が「会心の出来」と言ったといわれる名曲。
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こちらもバブル世代には欠かせないカラオケソングの定番曲。誰かに入れられる前に入れるべし!
セカンドアルバム
吉川、布袋ともに、前年に起こったベルリンの壁崩壊、天安門事件、東欧革命などに多大な刺激を受けており、当時の激動する世界情勢や「世紀末」「1990年代の幕開け」といったものが今作のテーマとなっている。
二人の確執、そして活動休止
セカンドアルバム制作時には既に分解状態にあったと言われる二人。わずか2年の活動期間をもってその活動を休止することに。
結成から2年後の1990年11月8日、この日開催の東京ドーム公演をもって無期限の活動休止状態となる。表向きは活動休止となっているが、事実上の解散である。COMPLEX結成以前から公私共に付き合いのあり友人関係だった二人だが、COMPLEX後期には関係が悪化していたことは本人達も認めている。吉川曰く「離婚したような関係」。
正直な所「やっぱりか…」という心境だったためか、BOØWYの解散と違って、それほど残念な気持ちにならなかったのが不思議だ。
東日本大震災のチャリティーライブとしての復活
COMPLEX 20110730 日本一心 (Great East Japan Earthquake Reconstruction Support Live) - YouTube
東日本大震災という悲劇が繋げた二人の心。
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震災後、吉川が布袋に「いつかコンプレックスをやろうと話したこともあり、ならば(震災からの復興を目指している)今しかないだろう」と再結成を呼び掛けたところ、布袋もはじめは「気持ちの整理が付いていない」と返答を保留したが、程なくして「願いは一つ。心は一つ。答えは一つ。やろうぜ!」と再結成を承諾した。
ミュージシャンとしてだけでなく今や俳優としても確固たる地位を築いた吉川晃司。ハリウッド映画への楽曲提供等、ミュージシャンとして世界中で活躍する布袋寅泰。この二人の口からCOMPLEXに関する「解散」という言葉はない。
今後またいつ華麗な復活を遂げるのか、我々ファンに油断している暇はない。
今後またいつ華麗な復活を遂げるのか、我々ファンに油断している暇はない。
作曲:布袋寅泰