『化石の島』とは?
『化石の島』(かせきのしま)は、高階良子による日本の漫画作品。
『なかよし』(講談社)にて1976年6月号から8月号まで連載された。
「化石の島」の前作「タランチュラのくちづけ」が好評で、高階先生ファンは「化石の島」の新連載を心待ちにしていました。
当時の「なかよし」
via www.geocities.jp
高階良子先生
高階 良子(たかしな りょうこ、1946年2月18日 - )は、日本の少女漫画家。千葉県銚子市出身。
初期の代表作「リリ」が若木書房の『ゆめ』に掲載されデビューした。その後、雑誌界へ活動の場を移し、『なかよし』に江戸川乱歩原作の『黒とかげ』(原題:『黒蜥蜴』)、『血とばらの悪魔』(原題:『パノラマ島奇談』)、横溝正史原作の『血まみれ観音』(原題:『夜光虫』)などを連載、ジャンルをミステリに移した。
代表作は『マジシャン』、『地獄でメスがひかる』、『はるかなるレムリアより』、『ピアノソナタ殺人事件』など。
あらすじと主な登場人物
前半のあらすじ【常に落ちているウロコ】
雑誌の編集部に勤務する美保は早くに両親を亡くし、叔母(嫌味で意地悪)の家に居候の身。ある日、編集部のお使いで、人気カーレーサーの光太郎に出会う。2人は互いに強く惹かれあいます。が、光太郎と出会ってからというもの、美保の周囲に異変が。顔全体がウロコに覆われた謎の男や、「光太郎に近づくな」という差出人不明の手紙。部屋に落ちている無数のウロコ。何かおかしい、と気づいていながらも、美保は光太郎と結婚。幸せな時間を過ごし、美保は妊娠に気づきます。そして出産。幸せはいつまでも続くかと思いましたが、光太郎と美保を恨む千亜季の仕組んだレース中の事故で、光太郎は両足切断の大事故にあってしまいます。
後編のあらすじ【聖島へ向かう】
大怪我したはずの光太郎は出産を終えたばかりの美保の病室に忍び込みます。眠る美保にキスをして、「呪われた血をひく赤ん坊」と言い、赤ん坊と共に姿を消してしまいます。絶望する美保でしたが、以前聞いた光太郎の故郷「聖島」に赤ん坊、光太郎を探しに船に乗ります。船頭さんからは「サメが多くて近寄れない」「トカゲが足の踏み場もないほどいる」と心配されますが、光太郎と赤ん坊への想いだけでとうとう聖島に上陸します。そこで美保は「聖一族」の恐ろしい歴史、光太郎の謎を知ります。そして・・・