『闇は集う』
『闇は集う』(やみはつどう)は、松本洋子による日本の漫画作品。『なかよし』(講談社)にて1994年2月号から1999年3月号まで連載された。
松本洋子
松本 洋子(まつもと ようこ、4月4日 - )は、日本の漫画家。長崎県西彼杵郡出身。牡羊座、B型。『なかよし』時代はミステリー・ホラーを中心に執筆。代表作は『闇は集う』シリーズ。趣味は読書とオカルト映画の鑑賞。
あそうもとこ名義で成年向け漫画作品を執筆・発表したことがあると見られているが、松本とあそうが同一人物であるかに関する公式情報はない。
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ストーリー
さまよえる魂たちが訪れる「闇の中のどこかの部屋」。生きている人間は決して行くことのできない其処で、魂たちは番人に出会い、各々の悩みを打ち明ける……。様々な魂たちが番人によって導かれるオムニバス。
『闇は集う』シリーズは、松本洋子後期の作品で、主に『なかよし』という雑誌に掲載されていた。『なかよし』は、講談社から現在も発行されている部数の多い雑誌なので特別な説明は必要ないだろう。(最近はターゲットがよく解らなくなってきているが、)基本的には小学生からローティーンの女の子を対象にしていると思われる。
シリーズは、現世に思い残すことがある魂達が訪れる生と死との狭間の部屋の主「番人」を狂言回しとした一話完結短編連作。番人はさまよえる魂達に過去・未来・真実を見せたり、思い残すことがないように運命を変える手助けをし、その結果魂達はある時は成仏し、ある時は現世に生き返ったりする。話毎に主人公がかわり、部屋の主や死神などの幾人かを除いてはその話限りの登場となる。シリーズが進むと、同一エピソードを違う視点から見た物語や前の話とつながりがある話が出てくるので、脇役が重なることがあるが、どこから読んでもわかる作品群だろう。
番人(オムニバスなので、基本毎回出てくる登場人物は番人のみ)
ほぼ全話に登場する。「闇の中のどこかの部屋」の番人。耳がとがっており、瞳が赤い。見た目は中学生程度の少年だが、「部屋」には時間が存在しないため、年齢も寿命も計ることが出来ない。さまよえる魂を「生の道へ戻るべきか」「死の道へ進むべきか」を判断する。常に薄く微笑みを浮かべており、滅多に怒ることはないクールな性格。好きなものは綺麗な魂。死へ進む魂は、番人と手を繋ぐことで先へ進むことが出来る。他にも記憶を操作したりする力もある。
『闇は集う』は未完!?
1999年 - 前回から1年以上の空白の後「闇は集う第9巻」に当たる単行本1冊分の描き下ろしを発表 「闇は集う 夜に消える翼」(なかよし3月号別冊付録)
人気絶頂の時に何故、松本洋子先生は『なかよし』から姿を消したのでしょうか?