鶴瓶 Ep1  お笑いモンスター 数々の事件と伝説と武勇伝  神か悪魔か 生放送で露出した最強の芸人
2020年7月8日 更新

鶴瓶 Ep1 お笑いモンスター 数々の事件と伝説と武勇伝 神か悪魔か 生放送で露出した最強の芸人

髪型は、アフロヘアー、短髪、(生え際が後退し)M型、(頭頂部も薄くなり)MO型と変わったが、顔はずっとタレ目で 笑顔。数々の事件を引き起こす「悪瓶」「恵比須顔の悪魔」 人々に笑いと癒しを与えてくれる「神」その突破力はお笑い芸人の中でもトップクラス。鶴瓶のお笑いの罠にはまった者はもう逃れることができない。ずっとファンでいるしかない。

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エビス顔の悪魔

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鶴瓶は名古屋へ行くため、明石家さんまは東京へ行くため、まだ大阪にいた2人はよく同じ新幹線に乗った。
鶴瓶は、ファンに会うと、会釈し、愛想を振りまき、決してサインや握手を断らず、差し入れのおにぎりをもらえばすぐに頬張った。
「兄さん、それはあきまへんで」
たとえ悪意はなくても何か入っているかもしれない。
高いプロ意識からファンからもらった食べ物は食べない明石家さんまは、注意しつつもファンを信じることができる鶴瓶に感心した。
しかし電車が出てファンがみえなくなると鶴瓶は食べかけのおにぎりをそのまましまった。
「もう食べまへんの?」
明石家さんまの問いに鶴瓶はただ笑顔で返した。
あるとき新幹線の中で、鶴瓶が
「13号車でヘアピンを借りる」
「1号車のAの席の人の靴を片方借りてくる」
と指示を出し、明石家さんまが借りることができればお金をあげるという「借り物ゲーム」が流行った。
明石家さんまが靴を持ってきたため、鶴瓶は確認に行くと、本当に指示通りの場所で片方だけ靴を履いたサラリーマンがいた。
このとき鶴瓶は明石家さんまの人間性を認めた。
しかしお金は払わなかった。
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一時期、「イタズラ電話ゲーム」も流行った。
鶴瓶は番組の罰ゲームで、深夜、横山やすしに電話をかけさせられた。
「横山やけど・・・・」
「南海電話の始発は何時ですか?」
「横山やすしと知っての狼藉かぁ」
寝ていた横山やすしは怒り狂い、鶴瓶はあわてて電話を切った。
あるとき
「弟子にしてください」
という電話をもらった鶴瓶は、とにかく師匠に会わそうと
「・・・・に来てください」
と答えたが、実は電話をしたのは明石家さんまで、
「鶴瓶兄さんはもう弟子をとろうとしている」
という噂を流した。
明石家さんまは玲子夫人にも
「水道局ですけど、風呂の水が流れっぱなしになっていますからみてください」
「電話局ですが、1m離れて鍋のフタ叩いてみてください」
などとイタズラ電話を入れた。
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鶴瓶が明石家さんまのラジオ番「ヤングタウン」に出演。
まだ松竹と吉本は共演NGの時代で、河内家菊水丸が大阪千里丘の毎日放送から車で出て兵庫県西宮市の鶴瓶が建てたばかりの家を訪れるという企画だった。
パジャマ姿の鶴瓶が家の前で待っていると、それらしき車が近づいてきたので、パンツを脱ぎ尻を広げ肛門丸出しで待った。
「プップー」
しかし車は親愛のクラクションを鳴らして通り過ぎていった。
鶴瓶のまだ知らぬ近所の人だった。
河内家菊水丸は到着すると怒られた。
「お前ら遅いから町内の人の車に向かってズボンずらしてみせてしもうたやないか!
引っ越してきてまだ半月や!」
河内家菊水丸には落ち度も、どうすることもできなかった。
鶴瓶は、関西芸能界の先輩からも所属事務所を問わず可愛がられ、松竹所属であるにもかかわらず吉本の番組にも出演した。
吉本と松竹が強く対立していた当時、異例のことだった。
また自身がベテランになった後は、あらゆる事務所の若手とも交流した。
事務所や世代の壁を超える、いや無くす存在だった。
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しかし鶴瓶はただの優しいYesManではない。
「フォークとロックの会」というライブイベントの司会をしたとき、あるロックバンドのギタリストのチューニングが遅れ、鶴瓶はトークでつないだ。
しかしロックバンドは謝るどころか鶴瓶の質問を無視し続けた。
そしてベーシストから
「俺はお前が嫌いや、嫌いやねん」
といわれ、鶴瓶はベーシストが鼻血が出すまでマイクで殴り続けた。
後日、このベーシストと偶然再会して話す機会があり
「しばし心のなかの汚点がスッと洗い流されるようなさわやかな気持ちにひたった」
と語っている。
イベント会社社長の若手芸人をバカにした態度が気に入らず、出演せずに劇場を後にしたこともあった。
後年、スターとなった鶴瓶に同じ企画会社から仕事が入ったが
「売れていない弱い立場の芸人には平気で高飛車に命令をしておいて、少し売れてくるとたちまち態度を変える。
僕はそんな方と一緒に仕事をしたくないんです」
と直接いって仕事を断った。

カメラに股間を押しつける

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1975年、23歳の鶴瓶は東京12チャンネル(現:テレビ東京)の深夜生放送番組『独占!男の時間』で、東京初進出。
その初仕事は「セクシー美女による温泉リポート」という企画だった。
しかし本番前、横柄で傲慢な態度の番組スタッフに、
「山城(新伍)さんに使ってくれっていわれたからお前を使ってやったんだ」
といわれ
(コイツに目にものみせてやる)
と反骨心がムラムラと沸き上がった。
そして生放送の本番が始まった。
「続いては温泉リポートです。
どんな美女が登場するでしょか?」
とアシスタントが紹介すると、カメラが美女の足元をとらえ、そのままゆっくり上がっていくと、実は鶴瓶だった-というオチだった。
しかしカメラが腰元辺りを捉えた瞬間、鶴瓶は巻いていたタオルを外し、そのままカメラに接近。
股間をレンズに押しつけた。
生放送のスタジオは悲鳴と怒号に包まれた。
こうして鶴瓶の東京進出は失敗した。

スタッフ全員全裸で中森明菜を待つ

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1976年、MBSヤングタウンを担当。
鶴瓶はスタジオに現れると全裸になってからハガキの選定作業に入るのが常だった。
ヤンタンは、関西の黄金番組でほとんどの学生は必ず聞いていたという番組。
あるとき電話コーナーの冒頭に
「鶴瓶さん、私のこと覚えてます?」
といわれ
「覚えてるよ」
といったが
「え、まだペンネームもいってないのに・・」
と突っ込まれどうしようもなかった。
中森明菜をゲストに迎えるに当り、鶴瓶の提案で鶴瓶を含めスタッフ全員が全裸で中森の入りを待った。
これは先に入ったマネージャーによって発覚し、中森明菜は全員がパンツをはくまでスタジオに入ろうとしなかった。
鶴瓶は「ギャグベスト3」というコーナーで、下ネタを連発し2度ほど謹慎、放送出演停止処分を受けたこともあった。
また放送中に大便をしたこともあった。

カメラに肛門をどアップで撮らせ、社長が大事に育てていた錦鯉を踏み殺す

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「11RM」「23時ショー」と並んで「独占!男の時間」もお色気色が濃い番組で、それはドンドン過激になっていった。
当時。ミヤケン(宮本顧治、政治家、文芸評論家)の
「商業テレビは女性を軽視した番組、女性の裸体を売りにした番組が多い」
という発言をきっかけに、テレビではポルノ番組追放キャンペーンが展開されていた。
女性だけでなく鶴瓶の裸体まで放送した『独占!男の時間』は、その格好の対象となり打ち切りが決まった。
最終回で、納得できない山城新伍は
「(局の上層部、個人名)は、『男の時間』の裸は低俗だというが裸に高級も低俗もあるか」
と批判。
しかも2年前に事件を起こした鶴瓶をゲストに呼び、番組前に
「鶴瓶、今日でこの番組も終わりやしな。
なにをやってもかめへんで。
お前の好きなようにやり」
といった。
鶴瓶はカメラにお尻を突き出し、グーっと開いて肛門をどアップで撮らせ、スタジオから逃亡。
その後、テレビ局の外にあった噴水池に裸で飛び込んだが、ここで意図せず中川順社長が大事に育てていた錦鯉を踏んで殺してしまった。
鶴瓶は
「鉄砲玉の時代ですから・・いくしかない」
「気がついてら鯉が浮いてた」
といっているが、東京12チャンネルに無期限出入り禁止処分となった。
処分後、鶴瓶は明石家さんまで電話を入れた。
「俺は鯉に負けんのか。
鯉よりは頑張ってると思うで」
Ep2につづきます。
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