鶴瓶 Ep1  お笑いモンスター 数々の事件と伝説と武勇伝  神か悪魔か 生放送で露出した最強の芸人
2020年7月8日 更新

鶴瓶 Ep1 お笑いモンスター 数々の事件と伝説と武勇伝 神か悪魔か 生放送で露出した最強の芸人

髪型は、アフロヘアー、短髪、(生え際が後退し)M型、(頭頂部も薄くなり)MO型と変わったが、顔はずっとタレ目で 笑顔。数々の事件を引き起こす「悪瓶」「恵比須顔の悪魔」 人々に笑いと癒しを与えてくれる「神」その突破力はお笑い芸人の中でもトップクラス。鶴瓶のお笑いの罠にはまった者はもう逃れることができない。ずっとファンでいるしかない。

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玲子にゾッコン

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「僕とつき合うてくれへんか」
「今つき合うてる人がおるねん」
意を決し告白した鶴瓶だったが、あえなく散った。
以後、玲子を無視し続けた。
2ヵ月後、落研でコンパが開催され、鶴瓶は大いに騒いでいたが、ふと部屋の隅でしょんぼりしている玲子をみつけた。
「円、どないしてん」
話しかけると酔った玲子はからんできた。
「なんで私を無視するんですか?」
「彼氏とはどうなってん」
「私、フラれてしもてん」
「ほんなら付き合うてくれへん?」
鶴瓶は玲子のアルバイト先と下宿先の行き来は、必ずついていった。
当時、玲子の下宿先ではパンツ泥棒が出ていたため疑われたが、玲子1番の鶴瓶は送り迎えを続けた。
やがてパンツ泥棒はパンツ泥棒は捕まった。
近所の電気店の店員だった。
「よかった」
玲子は鶴瓶にそういったが、犯人が捕まってよかったというより、鶴瓶が犯人じゃなくてよかったようないい方だった。
「この人に何かあったら何人(なんびと)たりとも許さないって人でしょうね。
ほんまにこの人が死ぬんやったら俺が先に死んだろうと思いますね。
それは30年間変わらないです」
「初めてのセックスは嫁」
テレビでもラジオでも玲子夫人に対する想いを公言する鶴瓶。
しかし玲子夫人も鶴瓶に負けず劣らずの人物だった。
「(付き合って)10年後、1980年12月23日に結婚する」
鶴瓶にそうプロポーズされた後、黙って1人、鶴瓶の実家にいき鶴瓶不在のまま一泊した。
交際や将来の結婚を認めてもらうためにいったというが驚くべき行動力だった。

追悼 やしきたかじん ★ たかじん x 鶴瓶

あるとき清水国明が河原町のビルの屋上ビアガーデン:バルで歌う仕事を見つけてきた。
玲子が酔っ払った客の前で歌うことが許せなかった鶴瓶は反対したため、あのねのねは2人で出演した。
「30分を2回やって1人2000円やぞ」
清水国明は原田伸郎にそういっていたが、自分は5000円をもらっていた。
実際にステージに立ってみると誰もこっちをみていないし聴いていなかった。
なんとかこっちを向かそうと落語の小咄を「魚屋のオッサンの唄」という歌にした。
「魚屋のおっさんの唄です。
♪魚屋のおっさんが屁をこいた。
ブリ♪」
これがドカンとウケた。
以後、ギャグソングを連発。
「赤とんぼの唄」も誕生した。
あのねのね目的にビアガーデンに通うファンが現れるほど人気が出て、アマチュアバンドながら近畿放送(現:KBS)ディレクターにラジオ出演をオファーされた。
さらにそれがきっかけになってMBSの人気テレビ番組、「ヤングおー!おー!」に出演。
キャニオンレコードからレコードも出た。
京都の芸能事務所:ペップミュージックにも入ると、やしきたかじんや河島英五もいた。

黒メガネ、アフロヘアー、オーバーオール 異色の落語家

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鶴瓶は
「いずれ大学を辞めてプロの落語家になる」
と公言していたが、落研の先輩2人に
「いつになったら落語家になるんや」
とからかわれ、
「俺がどないしようと俺の勝手やないか。
お前らにガタガタいわれる筋合いはないわ。
お前らにいわれんでも辞めるときが来たら辞めるんじゃ」
と2人を便所に連れ込み殴打。
大学を2年の終わりで中退した。
その後、落語の道をあきらめ普通に就職しようとする鶴瓶に玲子はいった。
「私は芸能人の奥さんになろうとは思わへん。
でも結婚のために自分の夢を求めていかんと、やめてサラリーマンになるっていうのやったら、もう私のことは忘れてもええから」
その後、落語家になる決意を固めた鶴瓶に
「よかろー」
とたった一言、四国弁で返した。
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きっかけは安井金比羅宮で米朝一門の落語会が開かれたときだった
高座に上がった6代目笑福亭松鶴が
「あっ!」
と固まった後、僧侶を指して
「あの坊さんの頭みたらネタ忘れてもた。
オチだけいうて降りま」
と本当にオチだけをいって2分ほどで降りてしまった。
それをみた鶴瓶は
「エライ人や」
と思い弟子入りを決めた。
そして松鶴の楽屋に通いつめ入門を乞うた。
松鶴に何度も断られたが、ようやく許された。
鶴瓶の父は息子が芸人になることに反対だった。
鶴瓶は
「親父さんを連れてこい」
という松鶴の自宅へ
「友人を殴ってケガをさせてしまったから一緒に謝りにいって」
と父親をだまして連れていった。
父親は途中でだまされたことに気づいたが大人の対応を取った。
しかし内心は怒っていた。
その気配を感じ取った鶴瓶は
「今日からお願いします」
と切り出した。
自宅に帰らず住み込んでしまえば怒られずに済むからである。
しかし松鶴に
「弟子になったら親子ではなくなってしまう。
今日はゆっくり水入らずで過ごしてきなさい」
といわれてしまい父子で帰宅せざるを得なくなった。
松鶴宅を出た途端、父親は近くにあったゴミ箱のフタで息子を殴った。
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入門4日目、20歳の鶴瓶は、落語会で木戸番(入場受付)をしていた。
ある夕刊紙の記者が、名前も会社名も名乗らずに素通りで入場しようとした。
鶴瓶はそれが新聞記者であることはわかってたが、当たり前のように青田(無料、顔パス)で入場する横柄な態度に我慢できなかった。
「おたく、いつもタダで入っていきはるけどどなたさんですか?
あのう、いっぺんくらいお金払ってはいったらどうですか?」
「お前誰や」
記者は、持っていた下足札を鶴瓶に投げつけた。
「松鶴の弟子です」
まだ名前もなく、そういうしかない鶴瓶に記者は吐き捨てるようにいった。
「お前、辞めさせたるわ
ちょっと来い」
鶴瓶は松鶴の楽屋に連れて行かれた。
松鶴は持ち場を離れた弟子を注意した。
鶴瓶は事の次第を説明した。
すると松鶴は新聞記者にいった。
「この子は将来、あんさんらが取材で世話になる子や!
そうなったらお前どうすんねん。
アホ!
カス!
去ね(いね)!」
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相手は落語会を主宰する新聞社の記者。
自分は入門数日の弟子。
師の男気に鶴瓶は感動した。
以後、
「おやっさん」
と慕い続けた。
たとえ酔った松鶴にいきなり傘で刺されても、階段から突き落とされても、とにかく何をされても
「おやっさんについていく」
と揺らがなかった。
その反面、師匠の愛犬をコタツの中に入れてフラフラにさせ
「これがホンマのホットドッグや!」
というなど決してただのいい子ちゃんではなかった。
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笑福亭一門の1番弟子は、笑福亭仁鶴。
2番弟子は、笑福亭鶴光だった。
「1番弟子は品格のある人
2番目からずっと品格ナシが続いて、僕の1つ上が7代目になった品格のある人」
そういう11番目の弟子の鶴瓶は、黒メガネ、アフロヘアー、オーバーオールだった。
この落語家らしからぬスタイルは、散々、師匠や先輩から改めるようにいわれたが決して譲らなかった。
師匠にとがめられ散髪代を渡されても髪を切らずに酒代に使い
「金を落としてしまいましたわ」
といった。
そして電車の中で綺麗な女性の股間をみながらオーバーオールの中で自慰行為を行った。
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高島屋大阪店ホールで行われた落語コンクールで、鶴瓶は、古典落語にオートバイに乗った人物を登場させるなどアレンジを加えて演じた。
審査員だった松鶴と香川登枝緒は
「時代錯誤も甚だしい」
「こいつの落語は落語やおまへん
現にワタイ(落語の)稽古つけてない!」
と酷評した。
しかし松鶴は会場を出るとき
「お前のが1番よかった」
と鶴瓶を褒めた。
あるとき鶴瓶は、高座にラジカセを持ち込み、笑いが欲しいシーンでスイッチを入れて笑い声を出し、客をあおるアイデアを披露し松鶴に叱られた
そういう松鶴も若手時代に高座でバレリーナに扮して先代から怒られていた。
弟子の中で鶴瓶は師匠(松鶴)の付き人として最も行動を共にし最も可愛がられテレビでの共演も多かった。
しかし決して松鶴から落語の稽古をつけられることはなかった。
鶴瓶は何度も稽古をつけてくれるよう直訴したが松鶴は逃げ続けた。
これは松鶴が鶴瓶の素質を分析し「捨て育て」によって個性を伸ばすため、あるいは古典の言葉ではなく現代の言葉で笑いを創っていったほうが良いと判断したためなど諸説ある。

裸芸と超能力を駆使

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