刑事ドラマ
刑事ドラマ。東映によると1950年代からシリーズで製作された映画「にっぽんGメン」や「警視庁物語」がその原点らしく、日本で初の刑事ドラマは1957年9月に日本テレビで放送された「ダイヤル110番」だそうです。
そして、1961年10月からは、日本初の1時間連続ドラマとして「特別機動捜査隊」が放送開始され、日本の刑事ドラマが確立されていきます。
特別機動捜査隊 オープニング
が、「特別機動捜査隊」を本流とするならば、そこから無数に枝分かれして制作された様々な刑事ドラマ、これが実に面白いのです。
刑事くん
最近高視聴率の刑事ドラマと言えば「相棒」ですが、しかし、杉下右京は中年には大人気とはいえ、小学生が憧れる存在とは言い難いですもんねぇ。もっと若い子にアピールする刑事ドラマが誕生すると将来刑事になりたいという子供が増えるんじゃないかと思います。
70年代、刑事は小学生の間で憧れの職業のひとつでした。その証拠に1971年に子供向けの刑事ドラマが制作され大ヒットを記録しています。桜木健一主演の「刑事くん」です。
刑事であった父親を殺した犯人を捕まえるため、刑事となった三神鉄男。彼が、失敗を繰り返しながらも、持ち前のバイタリティで事件に取り組み、一人前の刑事になっていく姿を描いた熱血刑事ドラマ。異色ともいえる明るく元気な刑事ドラマとして1971年から延べ5年、全192話が放送された。
オープニングの「母さん!辞令だ!刑事になったよ!」というセリフが印象的で、子供たちはみんな真似をしたものです。
1971 Keiji kun
太陽にほえろ!
その代表といえば、そう、1972年から放送が開始された「太陽にほえろ!」です。
太陽にほえろ!
脚本:小川英、長野洋ほか
監督:竹林進、山本迪夫ほか
出演者:石原裕次郎、萩原健一、松田優作、関根恵子、勝野洋、沖雅也、宮内淳、木之元亮、山下真司、渡哲也、神田正輝、世良公則、渡辺徹
東京・新宿の七曲署を舞台に刑事たちの活躍を描いた、日本テレビ系のテレビドラマ。
「太陽にほえろ!」の特徴の一つに刑事の殉職と言うのもがあります。これは刑事ドラマにおいて大発明と言えますよね。
最初に殉職したのは萩原健一演じるマカロニでしたね。
太陽にほえろ! マカロニ刑事編 OP
主役の殉職は、ジーパン(松田優作)、テキサス(勝野洋)、ボン(宮内淳)、スコッチ(沖雅也)、ロッキー(木之元亮)、スニーカー(山下真司)、ラガー(渡辺徹)と続きます。それにしても演じた俳優がそれぞれスターになっていったのですから「太陽にほえろ!」の影響力はすごかったってことの証明でもありますよね。
ロボット刑事
「ロボット刑事」は、1973年4月5日から同年9月27日まで全26話、毎週木曜日の19:00 - 19:30に放送されていました。
監督:奥中惇夫、冨田義治、竹本弘一ほか
出演者:桜木健一(第1 - 3部主演)、星正人(第4部主演)、名古屋章ほか