プロ野球オールスターゲーム、記憶に残る名場面といえば?【名シーン10選】
2018年7月3日 更新

プロ野球オールスターゲーム、記憶に残る名場面といえば?【名シーン10選】

プロ野球の夏の風物詩といえば「オールスターゲーム」。真剣勝負とエンターテインメントがミックスされる舞台では、これまで多くの印象的な名勝負やプレーが生まれてきました。その中から、特に記憶に残る名場面「10選」を振り返ります。

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江夏豊の9者連続奪三振(1971年)

1971年7月17日に行われた、日本プロ野球のオールスターゲーム第1戦(西宮球場)における江夏豊が記録した9連続奪三振。
1971年のプロ野球オールスターゲーム第1戦で9連続奪...

1971年のプロ野球オールスターゲーム第1戦で9連続奪三振の新記録をマークした江夏豊投手

正直なところ、リアルタイムで見た出来事ではなく、“記憶に残る名場面”ではありませんが、日本プロ野球のオールスター史上、トップ・オブ・レジェンドであり続けている記録として、こちらを選ばせて頂きました。

掛布雅之、3打席連続ホームラン(1978年)

1978年、オールスターゲームに出場した掛布雅之は、7月25日の第3戦(後楽園)で大活躍します。

4回に佐伯和司(日本ハム)から、5回に佐藤義則(阪急)から、そして8回に山口高志(阪急)と3打席連続ホームラン。オールスター史上初の記録で、MVPに輝きました。

【ミスタータイガース・掛布雅之】オールスター3打席連続ホームラン!!(1978年)

掛布が“阪神の人気選手”から、“プロ野球を代表するスーパースター”に飛躍する転機となったのが、この試合でした。

江川卓、8者連続奪三振(1984年)

ナゴヤ球場で行なわれたオールスター第3戦。セ・リーグ先発の郭源治(中日)の後を受けて、4回から2番手で登板したのは江川卓(巨人)でした。
シーズン前半戦は肩の痛みと戦いながらの登板を続けていた...

シーズン前半戦は肩の痛みと戦いながらの登板を続けていた江川でしたが・・・

この日はストレート、変化球とも抜群のキレをみせました。
福本豊、蓑田浩二、ブーマーの阪急トリオから三振を奪うと、5回も栗橋茂(近鉄)、落合博満(ロッテ)、石毛宏典(西武)を3者連続三振。空振りの三振を喫した落合は、「数字よりも実際の方が速かった。いま日本で一番速い投手」と絶賛するほどのストレートだった。

じつはこの日、江川の予定されていた投球回は2イニングだった。しかし、この日の江川なら1971年に江夏豊が達成した9連続奪三振に並ぶことができると、王貞治監督は続投を決めた。大歓声の中、6回のマウンドに上がった江川は、伊東勤(西武)を変化球で三振に仕留めると、続くクルーズ(日本ハム)にはこの日最速の147キロのストレートで空振り三振。大記録達成まであとひとりと迫った。

そして9人目の打者は大石大二郎(近鉄)。ストレート2球で簡単に追い込んだ江川をみて、誰もが記録達成を確信したに違いない。だが運命の3球目――キャッチャー・中尾孝義(中日)のストレートのサインに首を振った江川が選択したのは、カーブだった。後日談だが、江川はこの時、ボールになるカーブを投げようとしたらしい。しかし江川が投じたカーブは、外角いっぱいのストライクゾーンに入ってしまい、バットの先端に当たった打球は力なくセカンドへと転がった。

この瞬間、球場は大きなため息に包まれたが、ため息は歓声へと変わり、拍手喝采の中、江川は苦笑いを浮かべながらベンチへと戻っていった。入団以来、”ダーティー”“ヒール”のレッテルを貼られていた江川だったが、この日ばかりは正真正銘の”ヒーロー”となった。

【江川卓】1984年、オールスターゲーム第3戦で8者連続奪三振を記録!!

1971年第1戦の江夏豊(阪神)に並ぶ“9者連続奪三振”はなりませんでした。

桑田真澄vs清原和博、プロ初対決(1987年)

桑田真澄(巨人)と清原和博(西武)、この2人の初対決が実現したのもオールスターゲームでした。

読売ジャイアンツ(巨人)に入った投手・桑田真澄と、巨人に入りたかったけれど西武ライオンズに入団した打者・清原和博。PL学園高校の同級生で、ともに甲子園のスーパースターだった桑田真澄と清原和博との初のKK対決は、二人が19歳だったプロ2年目、1987年に実現しました。

7月28日の第3戦、場所は奇しくも二人が高校野球で優勝した甲子園球場でした。
桑田真澄vs清原和博、プロ初対決

桑田真澄vs清原和博、プロ初対決

※Sports Graphic Number VIDEO 熱闘日本シリーズ 1987 西武-巨人 [VHS]より
勝負は1球目で決着がつきました。清原がレフトスタンドにホームランを放ったのです。
KK思い出の甲子園対決は、清原に軍配が上がりました。

野茂英雄vs落合博満(1990年)

1990年当時、新人ながらもパ・リーグの台風の目となっていた野茂英雄(近鉄)。

野茂英雄と落合博満(中日)、スーパースターの対決は、落合博満の一振りが竜巻を吹き飛ばしたのでした。
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