昭和の思い出!型屋・カタ屋のおじさん
2015年12月30日 更新

昭和の思い出!型屋・カタ屋のおじさん

昭和の時代、小学校のすぐ近くの空き地に一年に一度突然やってくる型屋。 どこから来て、どこへ去っていくのかとても不思議でした。昭和30年代後半から40年代に盛んだった露天商カタ屋(カタや)の情報。

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『こち亀』にも登場するカタ屋のシステム

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雑誌『週刊少年ジャンプ』でて1976年から現在まで39年の最長連載作品、『こちら葛飾区亀有公園前派出所』、通称「こち亀(こちかめ)」、両さんの子どもの頃の話のなかでカタ屋が登場します。

一年に一度やってくるカタ屋、粘土を詰めて型ぬきしたものに。ポイントをつけてポイント券と交換します。そのポイントを集めて、さらに大きな型と交換してもらいます。大きな型欲しさに子供は、粘土や絵の具を買いポイントを稼ぎます。そして1週間ほどしてポイントと大きな型を交換しようという時にカタ屋はいなくなっている。
秋本治の漫画『こちら葛飾区亀有公園前派出所』において、カタ屋は点数券集めても点数券がたまる4日目あたりで消えてしまう、と言う詐欺同様の商売として描かれているが、実際そのような悪質なカタ屋はほとんどいなかった。

型屋と型の遊び方

これが「カタ」

これが「カタ」

鉄腕アトム(縦17横10)のカタ

型屋のおじさんは、1年位一度くらい小学校のすぐ近くの空き地にやってきます。
東京都内では、自転車で来たという情報がある。

最初は、型と、粘土と粉を、お金出して買い、作った作品に型屋のおじさんが点数をつけ、よくできると大きな型がもらえる(交換できる)。大きな型を使うと点数が良い。

「だんだん点数が溜まって来て、交換しようという頃になると、急に現れなくなってしまう。
翌年また同じ事を繰り返す?」

東京近郊の某市にやってくる型屋は1日か2日しかいませんでした。トラックで来て、荷台の部分に良くできた作品を並べて品評会をします。出来が悪いと粘土をつままれて、もう一度作り直しました。
粘土で型ぬきした、鉄腕アトム

粘土で型ぬきした、鉄腕アトム

上の型に粘土を詰めて型ぬきしたもの、これに粉で色をつけます。


子供の頃の疑問
・おじさんはどこから来るのか?
・型屋のおじさんの家はどこにあるのか。
・あの泥のような、粘土の正体

今、疑問に思うこと
・小学校の近くの空き地で型屋をやっているときは、
 おじさんは、どこで寝泊まりしてたのか。
モゲラの型

モゲラの型

怪獣、モゲラ
モゲラ(Moguera)とは、1957年に東宝が製作した特撮映画、『地球防衛軍』に登場する架空のロボット。

素焼きの型の種類は、ゴジラ・鯛・鶴・月光仮面・鉄腕アトム・動物、乗り物、建物、般若面などであった。
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1970年製、ブルマァク製『モゲラ』とモゲラの型。

1994年、映画『ゴジラvsスペースゴジラ』ではリメイクされた「MOGERA」が登場する。

場所によって違うカタ屋のシステム

昭和30年生まれ。足立区。
おやじさんは、年に一度か二度? 、校門の前に店を開いて子供たちを集めていました。
昭和38年生まれ。川口市在住。
『こち亀』では、点数がたまった3日位でいなくなると書いてありましたがウチの方では2、3週間ぐらいいたと思いました・・・・たしか
昭和39年生まれ。
昭和45年前後に、高知市の城西中学校前の公園。
確か自転車で来ていた。
昭和35年生まれ、東京都北区在住。
近所の2ヶ所の公園か神社の境内。この3ヶ所をほぼ1日おきに廻っていました。時間はだいたい14:00ころから17:00ころまで。2年中いたと思います。
型屋の思い出・カタ屋のおじさん

型屋の思い出・カタ屋のおじさん

シャープに型抜きされ、きれいに色づけされた作品はとてもきれいだ。

型屋のおじさんの採点は公平かつ公正だ。

型は男子の遊びで、型ぬきをしている女子はいなかった。
型屋のおじさんは、ちょっと尊敬されていて、おじさんを中心に男子の社交場のように盛り上がった。

型抜きの作品は、次第に乾燥していく、保存できない。おじさんとともに消滅する。そして、忘れる。

季節が過ぎて、忘れたころにおじさんは、またやってくる。

平成の今も、カタ屋はいるのか?

1996年春まで、なんと埼玉県川口市で「カタ屋」が商売をしていた。

どこかの神社で、毎年3月に1週間ほど子供相手に商売をしていたとのこと。粘土とイロの値段は50円。カタの種類は、訳の分からない「海賊船」に、定番の「鉄腕アトム」、そして、オールドファンにはなじみの無い「ガンダム」だとか。
ただ残念なことに、1997年は病気をしていたために、商売に現れなかったとのこと。
昭和の時代も、東京北区赤羽周辺で型屋を見かけたという、情報がある。
型屋のおじさんは荒川沿いに住んでいるのだろうか。
「埼玉県の戸田市在住。一年くらい前(1997年)にカタ屋を一度見かけました。それっきり見てないです。
 
東京、千葉ではなく、埼玉県の南部の川口や戸田に出現している。

カタ屋を見つけた!

型屋 復活!!

型屋 復活!!

この型はどうしたの?

埼玉県内で型屋をやっていて、引退した寺田さんから石膏の凹型を譲り受けて、今は私が焼いているんだ。(菅原さん)

今でも手作りで型を作っている。
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21 件

思い出を語ろう

     
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  • クロ 2022/3/27 20:54

    昭和48年生まれの埼玉県蕨市育ちです。年に一回、一週間くらい来てましたね。お金がかかるし、オジサンが正体不明なので三日目くらいから先生から禁止にされるんですよ。こち亀の増刊号に、型屋の写真が乗ってたけど、家の近所の写真だったなぁ

    カタ屋さんありがとう 2021/6/28 16:00

    懐かしいですね。
    昭和42年前後、練馬の豊玉公園(通称タコ公園)に来てました。
    兄が型をいくつか持っていたので、私も同級生と何回かやってました。
    子供ながらに、芸術的な観点ではなく、粘土と色の使用量が多くないと高い点がもらえないと言う
    経済原則を学ばせてもらいました。

    塚越学級元児童 2020/3/10 19:07

    懐かしい〜❣️ 昭和30年代後半に葛飾区立柴又小学校近くの文房具屋のそばの空き地に来てました^_^男まさりのおばちゃんがやっていて、すぐいなくなるということは無かった。ボール紙にマジックで書いた点数をくれるのだけれど、だんだん子供の方は悪知恵が働いて、偽の点数書いたカードを巧妙に作ってきて、おばちゃんに見破られて型抜きを没収されているのがいたよ❗️
    紙芝居もそのおばちゃんがやっていて、駄菓子を買わないでチャッカリ見ようとする子供を摘み出してたし…www
    東京五輪の頃までが最盛期だったと思う。

    カズ 2019/7/28 11:26

    私の地元では、どっこいしょ粘土と言ってました。これは、型屋の親父さんが粘土を数える際『こ〜れ〜が、ご〜えん(5円)ご〜えん、え〜じゅ〜えん(10円)じゅ〜えん』のリズムで親父さんの足元の粘土をちぎってた所からそう呼ばれてました。型が大きくなると粘土も色付き金粉も大量に買わなくてはいけないため子供ながらにばーちゃんに甘えて金貰ってました。懐かしですね。

    トシ 2018/9/15 22:02

    足立区では団地の公園に来てました。カタ屋のオヤジを子供たちでチャリで付けたら、西新井駅の脇の廃ビルに住んでました。

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