【森田公一】第二弾!『青雲のうた』や『青春時代』でおなじみのヒットメーカー!人気のヒット曲6選
2023年3月27日 更新

【森田公一】第二弾!『青雲のうた』や『青春時代』でおなじみのヒットメーカー!人気のヒット曲6選

森田公一というと、自ら歌った日本香堂のお線香のCMソング『青雲のうた』や、トップギャランの『青春時代』が特に有名ですが、その一方で作曲家としてもたくさんの名曲を世に出しています。それも、本格的歌手からアイドル、アニメソング、童謡に至るまでジャンルは様々。今回は、前回に続く第二弾として、さらに人気の6曲をご紹介します。

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ひなげしの花 / アグネス・チャン

リリース日:1972年11月25日
作詞:山上路夫
作曲:森田公一
編曲:馬飼野俊一


『ひなげしの花』は、香港出身の歌手でタレントのアグネス・チャンデビュー曲です。「おっかのうえ〜 ひっなげしの〜」とたどたどしい日本語で懸命に歌う彼女の可愛らしさが人気となり、いきなりオリコン5位(年間28位)の大ヒットを記録しました。その後も続々とヒット曲が誕生し、3枚目のシングル『草原の輝き』で日本レコード大賞新人賞を受賞、さらには『ひなげしの花』と同じ布陣で臨んだ4枚目のシングル『小さな恋の物語』でオリコンナンバーワンを獲得しています。

因みに、1975年のシングル『恋人たちの午後』、1985年のシングル『愛の呪文』も森田が手がけた楽曲です。

アグネス・チャン『ひなげしの花』

Agnes Chan 陳美齡 アグネス・チャン ひなげしの花

気まぐれヴィーナス / 桜田淳子

リリース日:1977年5月15日
作詞:阿久悠
作曲:森田公一
編曲:船山基紀


前回もご紹介したように、森田公一の楽曲提供は、シングルでは桜田淳子が特に多く、1974〜1977年に8枚のシングルを作曲しました。いずれもオリコントップ10入りとなる大ヒットで、作詞はすべて阿久悠です。19枚目のシングルである本曲『気まぐれヴィーナス』は、オリコン7位、年間65位を記録しています。

阿久悠曰く、"マリリン・モンロー" をイメージしたという楽曲で、映画『お熱いのがお好き』でおなじみの曲『愛されたいの(I Wanna Be Loved by You)』に類似したスキャット、"プピルピププピルア" と歌うパートが登場します。

桜田淳子『気まぐれヴィーナス』

気まぐれヴィーナス3

春ラ!ラ!ラ! / 石野真子

リリース日:1980年1月1日
作詞:伊藤アキラ
作曲:森田公一
編曲:竜崎孝路


『春ラ!ラ!ラ!』は、石野真子の8枚目のシングルで、彼女の曲では初めて森田が作曲を手がけた楽曲です。オリコン16位を記録し、彼女の最大のヒット曲となりました。

明るいタイトルやメロディからは想像できない、過激であけすけな歌詞が特徴で、当時は物議を醸しました。おなじみの詞「春と言う字は三人の日と書きます〜」「三人そろって春の日に〜」の三人とは、自分と今の彼と元彼のことです。後年、石野真子はとある歌番組で、「歌詞がふざけている!」とレコード会社で会議になったエピソードを明かしています。

石野真子『春ラ!ラ!ラ!』

石野真子 ♪ 春ラ!ラ!ラ!/19800203

アマン / 菅原洋一&シルヴィア

リリース日:1982年11月
作詞:杉紀彦
作曲:森田公一
編曲:竜崎孝路


『アマン』は、菅原洋一とシルヴィアのデュエット曲で、一時はカラオケのデュエットの定番でした。当初は菅原のアルバムの一収録曲でしたが、"一人で歌うと不自然" ということから、デュエット相手を探すことになります。そこで、白羽の矢が立ったのが同じ事務所に所属するシルヴィアでした。当時のことを、菅原は次のように話しています。
「もう二度とアマン 別れるのはいやよ…」と1人で歌ってみたのですが、どうもノリが悪い。「この歌はアンサーソングだから、女性が欲しい」とスタッフに話したところ、当時、同じ事務所だったシルヴィアはどうか、という話になったのです。

 夜、シルヴィアに電話を入れ、「ちょっと来てくれないか」と言うと、もう休んでいたのか、目をこすりながら収録場所にやって来てくれました。それから夜中過ぎまで練習をして、録りました。これをシングルカットして、後にヒット作となったのです。

 25歳の年の差でしたが、歌手仲間で歌い手の同僚と思っています。当時はロス・インディオスのコーラスの一員だったのに僕が無理やり、「アマン」でデュエットしたことがきっかけで、独立させることになってしまいました。
シルヴィアにとっては、ロス・インディオス&シルヴィアで歌った『別れても好きな人』とともに彼女の代表曲となりました。二人は本曲で、1983年の第34回紅白歌合戦に白組で出場しています。(因みに、ロス・インデイォス&シルヴィアの時は紅組で出場。)

菅原洋一&シルヴィア『アマン』

シルビア&菅原洋一 アマン

『ドン・チャック物語』主題歌 / 大杉久美子

第1期(1975年4月5日〜9月27日)
オープニングテーマ『ドン・チャックといっしょに』
エンディングテーマ『夢見るドン・チャック』
リリース日:不明
作詞:水垣洋子
作曲:森田公一

第2期(1976年4月7日〜1978年3月25日)
オープニングテーマ『空いっぱいの夢』
エンディングテーマ『星の川』
リリース日:不明
作詞:さいとう大三
作曲:森田公一
編曲:丸山雅仁


『ドン・チャック物語』は、東京12チャンネル(現:テレビ東京)で放送されたテレビアニメで、当時は系列局ではなく番販方式により地方局でも放送されました。第1期と第2期があり、オープニングテーマとエンディングテーマで、計4曲の主題歌がありますが、すべて森田が作曲を手がけ、大杉久美子が歌っています。森田の中では、数少ないアニメソングの一つです。

大杉久美子は、アニソン界ではあまりにも有名な歌手で、『ドラえもんのうた』『アタックNo.1』『よあけのみち』など多くの代表曲があります。

『小公女セーラ』主題歌 / 下成佐登子

リリース日:不明
作詞:なかにし礼
作曲:森田公一
編曲:服部克久


『小公女セーラ』は、フジテレビ系列のハウス世界名作劇場で放送されたテレビアニメで、1985年の1年間に全46話が放送されました。そのオープニングテーマが『花のささやき』、エンディングテーマが『ひまわり』です。いずれの曲も、作詞・作曲・編曲は上述の面々。歌は下成佐登子で、テレビアニメでは『愛の若草物語』『ひみつのアッコちゃん(第3作)』などの主題歌も歌ったミュージシャンです。彼女は、CHAGE&ASKAの『YAH YAH YAH』のコーラスにも参加したことがあります。

下成佐登子『花のささやき(OP)』『ひまわり(ED)』

下成佐登子 / 花のささやき~ひまわり

(番外編)「明治ブルガリアヨーグルト」CMソング

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