【歌謡曲】春の訪れとともに聴きたい!題名に "春" のつく歌謡曲7選
2023年3月12日 更新

【歌謡曲】春の訪れとともに聴きたい!題名に "春" のつく歌謡曲7選

冬が明けると、毎年のように別れと出会いの季節がやってきます。そんな心が揺れ動く季節に恋しくなるのが「春」を歌った曲。今回は、1970〜1990年代のヒット曲にフォーカスし、春の季節や風物詩を歌った楽曲の中から、題名に "春" のつく人気歌謡曲を7曲ご紹介します。

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春一番 / キャンディーズ

リリース日:1976年3月1日
作詞:穂口雄右
作曲:穂口雄右
編曲:穂口雄右


『春一番』は、キャンディーズの9枚目のシングルで、「もうすぐ春ですね〜♪」のフレーズがあまりにも有名な、キャンディーズの代表曲の一つです。オリコンシングルチャートでは、それまでの最高位となる3位を記録。『年下の男の子』以来のトップ10入りを果たしました。元々は、前年リリースしたアルバム『年下の男の子』の収録曲で、初めてアルバムからシングルカットした曲です。

穂口雄右は、『年下の男の子』『微笑がえし』などキャンディーズのシングルの約半数を手がけていますが、そのほとんどは作曲と編曲で、作詞まで手がけたのは本曲と『夏が来た!』のみです。穂口は作詞を手がけた経緯について、次のように話しています。
「春一番」。私にとって最も印象的な作品です。私はこの作品で作
詞、作曲、編曲の3役を担当し、しかもキーボードも弾いています。
そしてこの作品の良さは、何よりも歌詞にあると考えています。

(中略)

それというのも春一番の歌詞は、当初は私の担当ではなかったので
す。私は春一番のメロディーには、ある特定の印象をもった歌詞が
必要だと感じていたので、メロディーを作る時に仮の歌詞を五線紙
に、しかも全部ひらがなで書いておきました。参考にして歌詞を考
えてもらうためにです。
ところが、暫くして松崎から、私に歌詞を書いて欲しいという電話
がきました。五線紙には一番しか書いていなかったので、それから
が大変。歌詞は、作曲より編曲より難しい! 私の実感です。

キャンディーズ『春一番』

春一番 キャンディーズ

春ラ!ラ!ラ! / 石野真子

リリース日:1980年1月1日
作詞:伊藤アキラ
作曲:森田公一
編曲:竜崎孝路


『春ラ!ラ!ラ!』は、石野真子の8枚目のシングルで、彼女の曲では初めて森田公一が作曲を手がけた楽曲です。森田は『スター誕生!』で審査員を務めており、彼女とはその頃からの縁があります。オリコンシングルチャートでは、最高位16位を記録し、彼女の最大のヒット曲となりました。

アイドルらしい明るいタイトルとは裏腹に、過激であけすけな歌詞が物議を醸した曲で、「春と言う字は三人の日と書きます〜♪」「三人そろって春の日に〜♪」の三人とは、自分と今の彼と元彼のことを表しています。後年、TBS系列の歌番組『あなたが聴きたい歌の4時間スペシャル』に石野真子が出演した際、「歌詞がふざけている」とレコード会社で会議になったエピソードを明かしました。

石野真子『春ラ!ラ!ラ!』

石野真子 ♪ 春ラ!ラ!ラ!/19800203

春先小紅 / 矢野顕子

リリース日:1981年2月1日
作詞:糸井重里
作曲:矢野顕子
編曲:ymoymo


『春先小紅』は、矢野顕子の5枚目のシングルで、オリコンシングルチャートでは最高位5位(年間38位)と、初のトップ10ヒットを記録しました。作曲は矢野顕子本人作詞はコピーライターの糸井重里で、編曲のymoymo(イモイモ)とは、YMOのツアーメンバー6人(細野晴臣・坂本龍一・高橋ユキヒロ・松武秀樹・大村憲司・矢野顕子)を表しています。

カネボウ化粧品の「レディ80 ミニ口紅」のCMソングとして起用され、お茶の間でもおなじみの曲となりました。

矢野顕子『春先小紅』

春咲小紅 ・矢野顕子 (Blooming in spring) Akiko Yano

春なのに / 柏原芳恵

リリース日:1983年1月11日
作詞:中島みゆき
作曲:中島みゆき
編曲:服部克久・J.サレッス


『春なのに』は、柏原芳恵の12枚目のシングルで、『ハロー・グッバイ』と並ぶ彼女の代表曲の一つです。詞の内容通り、当時は "卒業ソングの定番" として学生たちに親しまれました。作詞・作曲はともに中島みゆきで、後に彼女自身も、セルフカバー・アルバム『回帰熱』の中で本曲を歌っています。

柏原芳恵のシングルは中島みゆき作品が多く、のちの3枚のシングル『カム・フラージュ』『最愛』『ロンリー・カナリア』はすべて彼女の作品です。

柏原芳恵『春なのに』

柏原芳恵 春なのに

春風の誘惑 / 小泉今日子

リリース日:1983年2月5日
作詞:篠原ひとし
作曲:緑一二三
編曲:萩田光雄


『春風の誘惑』は、小泉今日子の4枚目のシングルで、デビュー1年目の終わりについに初のトップ10入りを果たしました。オリコンシングルチャートでは、デビュー曲の『私の16才』から徐々にランクアップし、最高位10位に到達しています。

作詞の篠原ひとしは、長山洋子の『ヴィーナス』や、荻野目洋子の『ダンシング・ヒーロー』の訳詞で有名な作詞家です。作曲の緑一二三は作曲家・たきのえいじの別名義で、のちに彼女の14枚目のシングル『常夏娘』を手がけています。

小泉今日子『春風の誘惑』

小泉今日子 春風の誘惑
小泉今日子『春風の誘惑』

小泉今日子『春風の誘惑』

春よ、来い / 松任谷由実

リリース日:1994年10月24日
作詞:松任谷由実
作曲:松任谷由実
編曲:松任谷正隆


『春よ、来い』は、松任谷由実の26枚目のシングルで、オリコンシングルチャートでナンバーワンを獲得し、彼女の楽曲では、『真夏の夜の夢』『Hello, my friend』に次ぐ3番目のセールスを記録しました。NHKの連続テレビ小説『春よ、来い』の主題歌で、第一部(安田成美主演)で使用されたのが本曲の1番、第二部(中田喜子主演)で使用されたのが本曲の2番です。

シングルCDは、カップリングなしの500円で販売されています。

松任谷由実『春よ、来い』

松任谷由実 - 春よ、来い
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