映画愛が止まらない!1980年の配給収入でみる邦画ランキング、ベスト10がこれだっ!
2019年4月5日 更新

映画愛が止まらない!1980年の配給収入でみる邦画ランキング、ベスト10がこれだっ!

映画っていいものです。レンタルビデオやネットで簡単に観ることができますが、あえて言いたい。「映画館に行けっ!」と。1980年の邦画ランキングです。1980年には多くの人がこの映画を観たんですね。

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ヤマトよ永遠に(予告編)

ヤマトも多くのシリーズが制作されていますが、この「ヤマトよ永遠に」は永遠の敵であるデスラーが唯一登場しない作品なんです。しかも、これまた永遠のヒロイン森雪が乗艦していなんですよね。ヤマトとしては珍しい作品となっています。

5位 戦国自衛隊

小説を映画化し、テレビCMをバンバン流し、関連企業にチケットを売りまくって映画も小説もヒットさせる。いわゆる角川商法と呼ばれた勝利の方程式です。配給収入13.5億円の「戦国自衛隊」もそのひとつで、原作は半村良。実際に小説も映画も大ヒットしたのですから大したものです。

戦国自衛隊 オリジナル予告編

しかし、配給収入13.5億円とはいえ、製作費が11.5億万円もかかっていますからね。利益を考えるとどうなんでしょう。映画を作るには「お金がかかる」とはよく言われることですが、これでヒットしなかったら次はない。それが現実なのでしょうから、角川商法は理にかなっていたというわけです。
ところで、「戦国自衛隊」は千葉真一芸能生活20周年及びジャパンアクションクラブ (JAC ) 発足10周年記念作品となっています。

4位 ドラえもん のび太の恐竜

「のび太の恐竜」は、大長編ドラえもんシリーズの第1作目です。配給収入15.5億円、観客動員数320万人で堂々の4位!

ドラえもん のび太の恐竜(予告)

ヤマトや寅さんと並んで、いや、それ以上と言ってもいいかもしれません。息の長いシリーズですよね。実は本作が大長編ドラえもんシリーズの第1作目です。まぁ、ここからはじまったんですね。漫画でも長編として人気があったのですが、映画も大ヒット。2006年には「ドラえもん のび太の恐竜2006」としてリメイクされています。

3位 二百三高地

さぁ、いよいよトップ3の発表です。ここまでキネマ旬報が選んだ作品は1本も入っていません。では第3位はどうか?やっぱり入っていない「二百三高地」。が、配給収入17.9億円、堂々の第3位です。
二百三高地

二百三高地

監督:舛田利雄
脚本:笠原和夫
ナレーター:内藤武敏
出演者:仲代達矢、三船敏郎、森繁久彌
音楽:山本直純
主題歌:さだまさし『防人の詩』
撮影:飯村雅彦
編集:西東清明
製作会社:東映東京撮影所
配給:東映
公開:1980年8月2日
上映時間:185分
大物俳優が多数出演しています。そんな中、誰よりも輝いているのは、仲代でも、三船でも、森繁でもなく、夏目雅子ですね。美しい。
また、さだまさしが歌う主題歌「防人の詩」もヒットして映画を大いにサポートしました。後にテレビドラマ化されましたが、その際のタイトルは「二百三高地 愛は死にますか」となっています。「愛は死にますか」は、「防人の詩」の歌詞にあり当時は大層話題になりましたねぇ。

二百三高地(予告編)

「二百三高地」は、第4回日本アカデミー賞において、優秀監督賞:舛田利雄、優秀脚本賞:笠原和夫、最優秀助演男優賞:丹波哲郎、優秀助演女優賞:夏目雅子、優秀音楽賞:山本直純、最優秀撮影賞:飯村雅彦、最優秀照明賞:梅谷茂、優秀美術賞:北川弘、優秀録音賞:宗方弘好と9冠に輝いています。

2位 復活の日

2位です。配給収入も23.7億円と20億を超え、申し分ありません。が、ロケハンだけで5000万円、南極ロケに6億かかり、当初14~5億円の予定だった製作費は25億円にもなったそうです。赤字。完全なる赤字。そんな映画「復活の日」は、監督は深作欣二、主題歌はジャニス・イアン。日本では人気の高かったオリヴィア・ハッセーをはじめ知名度の高い役者が多数出演しています。
復活の日

復活の日

監督:深作欣二
脚本:高田宏治、深作欣二、グレゴリー・ナップ
原作:小松左京
製作:角川春樹
出演者:草刈正雄、ボー・スヴェンソン、オリヴィア・ハッセー、夏木勲、多岐川裕美、千葉真一、渡瀬恒彦、緒形拳
音楽:テオ・マセロ、羽田健太郎
主題歌:ジャニス・イアン「You are love」
撮影:木村大作
編集:鈴木晄
製作会社:角川春樹事務所/TBS
配給:東宝
公開:1980年6月28日
上映時間:156分
さて、それで「復活の日」の評価は?と言われれば、はっきり言ってパッとしません。こんなに予算を掛けながら、日本映画としては超大作なのに今ではほとんど忘れ去られた映画となっています。
原作は小松左京ですしね、悪くはありませんよね。それを意外な感じがしないではありませんが、「仁義なき戦いシリーズ」の深作欣二監督がどう料理するのか?興味をそそられる作品ではあります。
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